MG1/100ガンキャノン
 2001年発売。ちなみにガンダムVer.1.5が2000年、ガンダムVer.Kaが2002年で、2008年のガンダム2.0や2009年のガンタンクと比べるとだいぶ前のキットです。余談ですが発売時期を確認するためにウィキペディアで一覧を見たら、2014年くらいまではほぼ毎月何がしかのMG新作が出ているという、今思うとものすごいハイペースでしたね。
 特に何も流用していない新規キット。頭部とコアブロック付近、足先以外はほぼ全身がフレーム構造化されているので、ガンキャノンUはともかく重装型はウェブ限定で出せそうな感じもありますが現時点では特にそういう話は無いです。
 で、今回は最近組んだわけではなくて、最近MGガンタンクを買ったのでそれに合わせて当時組んだものを再塗装したものです。ガンプラのABSは生産時期や保存状況によっては経年で劣化して割れやすくなるという話は聞いていましたが、中指〜小指の基部が両手とも割れたうえに分解していたら軸じゃなく軸受の穴の縁が割れた箇所もあったりしました。

 一応その当時組んだ状態のものを。この時点でクリアパーツ以外は全塗装していました。
 白の成形色は若干緑に寄った色味で、旧キットでは定番の色でしたがMGではガンダムOYW0079のアニメカラーVer.で使われていたくらいで、造形が他のキットよりアニメ寄りになったガンダム2.0でも不採用というMGでは地味にレアな成形色です、あとグレーの成形色は緑寄りだけどアニメ版設定よりもかなり暗めの色味で、設定上緑寄りではなくブルーグレーのバックパックやキャノン砲、ライフルも全部同じ色です。ちなみにポリパーツは黒に近いダークグレー。赤と黄色は標準的な色味です。
 で、当時の自分はその辺のカラーバランスが気に入らなかったようで(最初に塗った当時に何を考えていたかとかもう全く思い出せないお年頃です)、グレーをニュートラルに寄せたり白を純白に寄せたり赤をマゼンタに寄せたりしてありました。

 あとグレー単色成形の非変形コアブロックも塗ってあったものの、中に入れてハッチを開けたときに見える部分以外はどうでもいいだろうと考えていたらしくて、塗りが雑すぎてウェザリングか何かに見えなくもない勢いです。まあ当時はガイアカラーもクレオスGXも無くて塗料の隠ぺい力が総じて今よりもかなり低かったというのもありますが(ちなみにクリアパープルの塗料が存在しなかったりクリアグリーンは水性ならあるけどラッカーには無かったりと、地味に色々と面倒な時代でした)。

 で、G-3を組んだときに塗り直したガンダム2.0にあの緑寄りの白を使ったので、それに合わせて全体的にアニメ版設定に寄せる方向で塗り直しましたが、まずはコアファイターから。

 コアファイターは専用のものが新造されています。スケールの割に小さかったガンダム1.0のものより大型化していますが、2.0以降のものと比べると機首が細くてパイロットは1/100本来のサイズより縮んでいます。なお、こっちのパイロットは座席と一体成型で下半身はありません。
 2.0から導入されたキャノピーやミサイルの開閉、主翼基部の伸縮はありませんが、尾翼が機首に連動して折り畳まれるギミックは既に導入されています。
 着陸脚は着脱式で、一体化しているハッチも含めてグレー成形。外すとジョイント穴が露出します。
 キャノピーは無色クリア成形で、機首後部や尾翼の白、キャノピー前やインテークのグレーは色分けされていません。

 変形させた状態で非変形のコアブロックと並べるとこんな感じ。着陸脚を展開した状態はその辺を丸ごとクリアパーツの台座と一体化した2.0以降より自然になっている代わりに、展開していない状態だと穴を塞ぐパーツも無いのでジョイントが目立ちます。

 続いて本体。
 上述のようにアニメ版設定では手足のグレーとは違う色味のキャノン砲等も同じ色で代用されていますが、それを置いておけば外装はだいたい色分け済み。胸側面の黄色いノズルまで色分けしてあります。
 関節はポリとABSの併用。股関節がボールジョイント1個だったり、肘関節が1軸だったり、手首を曲げる可動は無いので例のポーズには対応していなかったりと(あれはそもそも地面よりちょっと高さのある岩場が無いときれいに決まらない気もしますが)、今見るとシンプルなつくりですが、一応コアブロックを内蔵しつつ腰もちょっと回るようにはなっています。
 ちなみにMG版ではキャノンの弾丸はバックパックに入っているという解釈で、胸部の中にはキャノン基部と背中をつなぐ給弾ベルトも入っていますが、外からは全く見えません。

 眼はクリアパーツ。中身はフレームと同じグレーですが写真は銀で塗った状態です。
 バルカン砲は黄色で別パーツになっていますが、最近よくある中でつながっている構成ではなく砲口だけ1個ずつ別パーツにしてあるためか、砲口自体がやや大きめかつ肉厚になっています。なお、写真は元の設定に準じて砲身ではなくその手前の凹部を黄色で塗っています。

 コクピットハッチは開閉可能。中身も割と見えやすい方です。

 設計が古いとはいっても90年代のものよりはかなり洗練されているし、プロポーションも整っているしバックパックと関節まわりを除くとアレンジは控え目だしで、2.0以降のキットと比べると可動範囲は狭いものの並べても特に違和感は無いです。

 手持ち武器はライフルとハンドグレネードが付属。ライフルのセンサーはクリアパーツで、後ろも塞がっていなくてスコープ状になっています。あと左側に展開可能。
 手指は親指、人差し指、残り3本がそれぞれ個別に動く可動式ですが、その3本指の基部が丸軸ではなくC型ジョイントというか切り欠きのある丸穴というかそういう形状で、負荷がかかる構造なので経年で割れてしまったようです。で、穴の中央付近に軸が入らないスペースがあるので、そこにプラ材を詰めて接着して真鍮線で補強して一応動かせる程度には修復できました。
 なお、サイズ的にはビルドハンズ丸のLサイズが若干小さい程度で使えなくもないですが、手の甲の縦線を追加する必要があるのと手首のボールの径が全く合わないのがネックです。
 膝装甲の内側には丸穴の開いたプレートが入っていて、膝を曲げると露出します。
 ライフルのスコープ的な部分はクリア成形かつ後部にも蓋が無いという、MG以降のリニューアル展開では割と珍しいアレンジになっています。あとこの部分は左に曲げて展開することも可能。

 当時のキットとしては首を上に反らす可動範囲がかなり広く取ってありますが、それを上手く使ったポージングが腹ばい以外には思いつきませんでした。

 キャノン砲と交換できるミサイルランチャーも付属。スリットが入った可動部のカバーも含めて白成形ですが、ミサイルの先端はグレーです。

 グレネードはスネ外側の四角い部分の中に、左右それぞれ1個ずつ入っています。収納部は可動式で展開可能。
 劇場版のア・バオア・クー戦でそれっぽいものを投げている場面はあるものの形状や収納場所の明確な設定は無かったので、その辺はMGで独自に設定されたものです。

 

 

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