EG1/144 RX-78-2 ガンダム
先行して販売されたライトパッケージ版では省かれていた武器パーツを追加して、パッケージを袋ではなく箱にしたもの。一般販売としては2021年5月発売ですが、半年以上前からそのライトパッケージ版や、ガンダムベース限定で今回と同じものが出ていたり、くじ景品やクリスマス向けの菓子セット版のリカラー品にも武器が付いていたので発売の時点でもあまり新鮮味は無かったですが。
なお、そのリカラー各種のうちG3ガンダム(ソリッドクリア)のみライフルの代わりにバズーカが付属していましたが、今回はバズーカは付属せず、発売予定のフルウェポンVer.に新造のハンマーやジャベリンと一緒に追加される予定。
全塗装しています。今回は旧設定でのカラーリングはあまり意識せずに、成形色に合わせてグレーも単色にしました。
成形色はだいたいHG-UCガンダム(No.191の方)と同様で、白は緑寄りで青はエクシア等と同じ色味。グレーの部分のみKPSです。
色分けは後頭部センサー、頭部ダクトやバルカン、ライフルのセンサーが足りない程度で、腰のV字や眼まで色分け済み。ただ、スネのダクトは膝に一体成型で色分けが無いうえに凹モールドが浅かったり、肘や膝のいわゆるマルイチの奥を塗り分けようとするとけっこう手間だったりもしますが。あと、色分けと省パーツ化の影響で腰ブロックの中身が全部黄色と赤になっていて、これもグレーか何かで塗っておかないと地味に目立つかも。
造形面は割とプレーンなようでいて、サーベルの柄は本来スリットが2本ある位置にRG等と同様の凹凸があったり、足先の赤い部分の面構成が複雑だったりと細かい部分が色々とアレンジされています。
また、組立難易度の引き下げのためか左右のパーツを極力共通化しているため、面が若干傾斜していたりすることが多いフロントスカートの黄色い箱がシンプルな真四角になっていたりもします。
あとこれも左右共通化のせいか、シールド用のジョイント穴が前腕の内側にもあります。
合わせ目の露出は少ないし、だいたいはディテールとして処理されていますが、スネのみ膝装甲以外は中心に合わせ目が出ます。
ポリパーツは不採用で、ほとんどの関節をボールジョイントとC型ジョイントにして挟み込みが無いのが特徴。ただ、30MMとかでの経験上KPSのC型ジョイントは耐久性に不安があるのと、あとポリを使っていないボールジョイントは総じて噛み合わせが固めで、特に股関節は動かすときに負荷がかかりやすいのと軸に肉抜きがあって強度に不安があるし、扱いには気を付けた方がよさそう。
あと関節構造の都合で、腕を伸ばした状態だと肘下に隙間ができて前後が素通しになります。
頭部は眼の上のヒサシと頭頂部センサーの前半分、あとツノが一体成型で、それ以外のヘルメットはスライド金型で1パーツ化されています。ツノの中央の赤はその上のセンサーとまとめて赤成形。
眼はAGEの1/144AGと同様に、眼の周囲の段差を深くして影にすることで黒い色分けがあるように見せる、という手法が採用されていますが、実際には照明の具合にもよりますが奥の黄色がうっすら見えるし、横から見ると目尻が全く黒くないという問題もあるので、写真は周囲を黒く塗った状態です。※写真のHG-UCガンダム(No.191)は腹部を幅増ししています。
造形はHG-UCガンダム(No.191)に比較的近いですが、前腕が細くなっていたりと相違もあります。
武装はライトパッケージVer.には無かったライフルとシールドが付属。あとサーベルは柄のみですが、1/144標準サイズの穴があるので他のキットのビーム刃を付けることはできます。
手は左右とも穴開き拳のみ。各1パーツ構成なのでグリップの端に突起や折れ曲がりがあるような武器は持てませんが、代わりに手の甲も一体化しているので勝手にバラける心配は無いです。
ライフルは手に合わせてグリップがシンプルな棒状になっていてトリガーまわりの造形も省かれていてフォアグリップも固定ですが、センサーは可動式です。上述のように黄色の色分けは無いですが。シールドは表面の赤と黄色は色分け済み。前腕とバックパックに3ミリ軸で固定可能。また、グリップは握り、基部ともに軸が四角で、グリップの展開は可動ではなく差し替え式になっています。グリップだけでも安定して保持できるし、角度の微調整ができない代わりに手の中でグリップが回ったりすることもないです。
上述のようにサーベルは他から刃を流用可能。
なお、手首のボールとバックパック基部ジョイントはいずれもAGP以降の標準に合わせてあるので、HG-UCガンダム(No.191)も含めた他のキットとも互換性があります。ただ、これに平手等を流用するためにHG-UCガンダムを用意するくらいならそっちを普通に組むだけでいいんじゃないかというのはありますが。