MG1/100 RX-78GP01 ガンダム試作1号機
 1997年7月発売。今回組んだのは2020年7月再販分ですが、バンダイロゴは赤のままでした。
 MGではガンダム1.0、Ζガンダム1.0に続く3番目のガンダムタイプ(リカラーのG3は除く)で、シリーズ最初期の部類です。あとΖに続いてカトキ氏がデザインワークを担当した2番目のMGキットで、これ以降は一部(それ以前に出ていたキットの流用バリエーションと、あとGガンダム関連)を除いてカトキ氏が担当する体制が数年続いています。
 どうもGP01はHG-UCでもMGでもRGでも比較的初期にラインナップされたうえに競争率の高いPGでもキット化されていますが、その一方で同様にOVA出身のNT-1がMG、陸戦型がHG-UCで2回キット化されているのに対しMG、HG-UCともにもっと古いキットなのに再リメイクはされておらず、これも23年前のキットですが現状1/100のGP01は他にありません。
 なお、フルバーニアンはこれをベースに同年12月に出ています。
 最初期のMGで標準的だった仕様として外装の一部にポリエチレン(PE、要するにポリパーツと同じ材質)が使われていたり(今回は頭部のロッドアンテナやサーベル基部)、あと手指の一部がアサフレックスだったりします。ABSは不採用。
 また、地球連邦やジオン公国の公式な英語表記は2000年頃に変更されていますが、それ以前のキットなので付属のマーキングには「EFSF」ではなく「U.N.T. SPACY」が使われていて、そこは現在の再販分でもそのままです。

 

 まずコアファイターU。サーベルの先端はビームガンになっている設定ですが、穴が開いているのは根元側のビームサーベルが出る方のみなので彫っています。なお、今回は合体用のダミーのコアブロックは付属しません。
 機種両脇のダクトの黄色はシールで処理されていて後部の黄色も色分けが無い他、キャノピーはグレーの部分もまとめて無色クリア成形です。
 OVA展開当時はGP01にコアファイターUが入っている設定ではあったものの具体的にどう収納しているのかは不明なままで(コアファイター後部がバックパックとして丸ごと露出しているフルバーニアンに対し、どう見ても全くの別物でしたし)、このキットではじめて設定されたわけですが、バックパックは機体後部に丸ごとカバーを被せてバックパックの形にし、正面の黄色いダクトは丸ごと交換する、というかなり割り切った処理になっています。まあダクトはともかく後部は他にやりようも無さそうですが。

 キャノピーは開閉可能。パイロットは座席と一体成型で、特に回転したりもしないし合体用の非変形コアブロックが付属したりもしないので、合体すると座席は90度前傾した状態になります。

 写真で並べているコアファイターはVer.1.0〜1.5のものなので後発のキットより若干小さいですが、収納の構造上他のキットのものでもコアファイターUよりは小さいです。

 コアブロックへは差し替え無しで変形できますが、形状が相違する黄色いダクト(周囲の白い部分と一体成型)は丸ごと交換する他、着陸脚も取り外す必要があります。

 続いて本体。なお、頭部は若干加工しています。具体的には後述。
 全塗装しています。センサー類は無色クリアパーツまたは色分け無しで、他には胸のV字やダクトの黄色、ノズル内や膝スリットの赤等が不足。
 白の成形色は若干緑がかった色味ですが、どうも白いPEと色味が合っていないので合わせる方向でてきとうに塗っています。
 センサー類は頭部正面側の他に胸部左右とバックパック上部までクリアパーツになっていますが、後頭部のは周囲と一体成型です。
 カトキ氏の画稿の時点でアニメ版設定から大幅にアレンジされてはいたものの、キットはそこからさらに直線的になって、特に脚は緩やかな曲線で描かれていたアウトラインがほぼまっすぐになったうえに画稿よりさらに長くなっていて割と独特なバランスに仕上がっています。
 GP01に関してはこれはこれでバランスはとれている気もしますが、同様に腕と太股が細長く造形されたGP02は肩やスネとのバランスが妙なことになったりもしていましたが。
 関節は当時のTVシリーズの1/100キットと似たような構造だったガンダム1.0と比べると膝等が複雑化していますが、股関節と足首がボール1個なのはそのままで、あとコアブロックが入る関係で腕の付け根の軸も固定のままです。

 眼の上のヒサシが低めで眼が隠れ気味なので、軽く削っています。なお、横の頭部だけの写真が素組の状態。
 元はほぼ水平ですが、まっすぐ削るとアンテナ基部の赤いパーツがはみ出るから両端を中央より高めにして斜めに削ったので、若干釣り目になっています。
 V字アンテナはPEのもの(中央の赤は別パーツ)とプラ製(赤の色分け無し)の選択式で、ロッドアンテナはPEのもののみです。ただ、ロッドアンテナはこの細さのうえに段差がある造形でゲート処理も必要なので、軟質だからPSよりは丈夫とはいえ扱いに気を付けないと折れます。

 コクピットハッチは中央部だけを上下に開く他に、ブロック全体を上に開くことも可能。
 なお、側頭部のバルカン排莢口と思われる四角い凹部はかなり浅いので、軽く彫っています。

 サイズは他の1/100のRX-78系列とだいたい同じ。

 

 武装はライフル、シールド、サーベルが付属。後発のHG-UCにはあった90ミリマシンガンは付属しません。
 手は初期MG恒例の可動タイプと拳、平手の3種で、一部がアサフレックス製。
 ライフルのセンサーは無色クリア。カートリッジは着脱可能で同じものが3個付属し、2個はシールドの裏に取り付け可能です。
 「ジッテ」のビーム刃は付属しませんが、発生部には丸い凹モールドがあります。

 センサーの他にフォアグリップも可動式ですが、腕の付け根にスイングが無いので両手持ちはかなり厳しいです。
 シールドは腕のジョイントでの固定かグリップを握るかの二択。ジョイントの場合腕の後面への直付けなので、横や前に向けるポージングは少々不自由です。

 グリップは手の甲とほぼ同じ幅なので、指の保持力ではなく手の甲との噛み合わせで固定される感じ。
 シールドは伸縮ギミックも可動式で再現されています。
 サーベル刃は専用パーツで、ガンダム1.0と同様に根元が膨らんでいない造形ですが、長さは3割ほど伸びていてその後の1/100用汎用パーツとほぼ同じ長さになっています。

 上述のようにマシンガンは付属しませんが、MGジムカスタムのものがあったのでそれを持たせてみました。なお、1/100では他にジムコマンドやスナイパーU、ジム改にも付属しますが、ジム改のものはMG独自アレンジで機関部をジムライフルと共有するようにリデザインされているので形状がだいぶ変化しています。

 

 

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