HG-UC1/144ガンダムGP01 ゼフィランサス その2
 2000年8月発売。HG-UC第1弾のガンキャノンが1999年5月なのでかなり初期のキットで、HG-UCでは名前にガンダムと付くキットとしては初のキットです。
 で、以前にも組んでいて今回で通算3回目です。なお、今回組んだのは2020年10月再販分。

 全塗装しました。今回は同時に再販された2号機、3号機と並べたいというのもあったので、アニメの設定に寄せる方向で塗っています。見ての通り元の設定やアニメの作画にはあまり似ていない造形ですが。
 設定だと白は緑もしくは青に寄った色味、グレーは2色使っていてライフルやバックパックは寒色寄りのやや暗めのグレーでそれ以外はガンキャノンみたいな緑寄りの色味ですが、成形色は原色に近い標準的な色味。
 説明書にもMG版の開発用画稿と同じものが掲載されているし基本的にはあのアレンジをそのまま踏襲していますが、前腕下端のセンサーっぽい部分等一部のディテールが省略気味なのと、あと胸のダクトやシールドの形状が元の設定に近い形状に変更されています。
 胸のV字や腰正面中央の黄色、スネ後部のグレー等は不足していますが、腰のグレーや胸部ダクトの白と黄色は色分け済みで、ふくらはぎのスラスターも別パーツ化されてて、あと足裏のディテールも別パーツで再現されていたりと、初期のキットですが意外と分割は細かいです。というかこの頃の方がむしろ今より肉抜き穴の露出は避けていた傾向ですが。
 あと膝装甲が別パーツ化されていたり上腕はスライド金型でディテールを入れつつ1パーツになっていたりはしますが、前腕やスネ等には正面に合わせ目が出ます。
 関節はポリパーツで構成されていて、肘は1軸、股間と足首もボールジョイント1個ずつとシンプルなつくりですが、足首のボール軸がオフセットされていて接地性が意外と高かったり、腕の付け根にも前後スイングがあったりとそれなりには動きます。
 ただ、この時点ではフロントスカートを切断するだけで左右独立可動にできる構造はまだ導入されていません(突起の無い丸軸でつながっているだけで噛み合わせも緩いので、ただ切断しただけだと抜けやすいです)。これに関してはフロントスカートがかなり上下に短いのもあって、つながったままでもそれほど気になりませんが。
 関節の挟み込みは少なくて、組んだ後でも肘や膝は分解可能。ただ、サーベルラック基部はボールジョイントですがここのみ挟み込みです。あとバックパックのノズルもポリ接続で上下に動きます。

 頭部はMG版を踏襲した造形。ツノ基部とアゴの赤は色分けされていますが、顔の白い部分と眼やその下の赤い部分が一体化しているのが最近のキットと比べると地味に塗装しづらいです。
 MGではポリだったロッドアンテナはプラ製になっていますが、フラッグが付いていて切除しないと見映えが悪いのと、あと当然ポリより折れやすいです。
 あと頭頂部正面のセンサーの凹部がかなり深いので、UVレジンを入れておきました。
 首はポリパーツを上までプラの外装で覆っていて、ポリは露出しませんがちょっと太目になっています。
 左肩のマーキングはパーツに凹モールドが付いていて、シールは付属しません。

 色分けや可動範囲はともかく、造形に関してはアレンジが強めではあるもの今見てもいい感じです。

 武器はライフル、サーベル、シールドの他に、試作1号機のキットでは初の付属品になる90ミリマシンガンも付属。手は左右の穴開き拳と右の銃器用です。
 どうも銃器のグリップの太さに対し手の握りが緩めで、トリガーガードに指が入るマシンガンはぐらつく程度ですがライフルは抜け落ちてしまいがちです。今回は手指の内側に薄手のプラ板を貼って調整してみました。
 シールドは青い部分が全部シールというHG-UCのシールドの中でもかなり割り切った色分けで、MGにはあった伸縮ギミックもオミットされていますが、白い部分の上半分は2パーツの張り合わせで裏のジョイント基部とグリップもグレーの別パーツと、造形はしっかりしています。なお、MGでは裏に付いていたライフルのカートリッジは今回は無いです。
 あとMGでは上側の青い部分とその両脇の白い部分の間に隙間が空いていて白い部分が円柱状になっていましたが、今回は円柱が青い部分にめり込むような形状で元の設定に近くなっています。
 シールドはこの後のHGで多用されるようになった、2方向に軸が付いたジョイントパーツを介して取付けることで向きが選択可能な構成。これのおかげでMGでは無理だった、肘関節を正面に向けた状態でシールドを横に向けて固定することも可能になっています。

 ライフルはセンサーとフォアグリップが可動式。コアブロックの都合でMGには無かった腕の付け根の前後スイングも追加されたし両手持ちも行けるだろう・・・と思ったらちょっと足りない感じでした。

 

 マシンガンは銃口付近が別パーツの3パーツ構成で、特にギミックはありません。

 サーベルは設定上2つ持っていますが展開状態のものは1つのみ付属します。1パーツ構成で、不透明で白成形。刃は後続のガンダム(リニューアル前)等より長いです。
 なお、背中に付いている柄は取り外し可能ですが(※写真では外すのを忘れていますが)、この時点ではまだ1/144サイズで柄と別パーツ化されたビーム刃は導入されていなかったので、柄にはビームを付ける穴は無いです。というかサーベルラックへの取り付けのために柄の先端が細くなっているので、そのまま先端に穴だけ開けても形状が不自然ですが。
 なお、サーベルの柄はサーベル刃が出る側と反対側の端にビームガンが付いている設定ですが、手持ち用、収納用、コアファイター用のいずれも銃口は造形されていないので彫っています。
 シールドのグリップは腕に固定した状態だと手には届かないので握れない配置ですが、ジョイントを使わずに持てば正面に突き出すような構えも可能。ただ、握りがかなり緩いので実際こういうポーズで飾るなら調整が必要です。写真を1回撮るだけならてきとうにバランスをとればいけますが。

 で、コアブロックの格納は再現されていませんが、同スケールのコアファイターUが丸ごと付属します。白、青、グレーの3色成形で、ダクトとキャノピーは別パーツ。なお、青い部分とグレーの部分のパーツ分割はまっすぐな直線状になっているので、グレーの部分に青を少し塗り足す必要があります。
 機首先端の突起はかなり太いので削っています。
 着陸脚は固定ですが、別パーツなので外すことは可能です。

 

 

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