HG-UC1/144ガンダムGP01Fb フルバーニアン
 2000年12月発売。素のGP01の流用キットで、HG-UCでは2番目のガンダムのキットです。今回組んだのは2020年10月再販分。
 既存ランナーへのスイッチでのパーツの追加・削除の他に丸ごとの新規ランナーも併用されていて、多色成形ランナーが2種類入っているという地味に豪華な構成です。なお、余剰パーツは無し。

 素の1号機と同様、アニメの設定に寄せる方向で全塗装しています。成形色は1号機と同様。
 腰正面中央やスネ下部左右のグレーの部分が別パーツになっていたりもしますが、背面ブースターポッドに片側3個ある小さいノズルが全部一体成型だったり、肩や胸の丸ノズルも周囲と一体成型だったりするので、塗装の手間は素の1号機より増えています。
 あと素の1号機と同様、合わせ目はそれなりに目立ちます。スネの正面は膝が別パーツでその下は段落ちになったので実質合わせ目が無くなっていますが。
 設定上は展開・収納が可能な肩と胸のバーニアノズルはいずれも展開した状態で固定されていて、胸のノズルは周囲の黄色い部分と一体成型で円筒状になっています。構造上ノズルだけを切り離すのは難しいので、これを椀状にしようとするとてきとうなサイズの流用パーツを用意したうえで元のパーツの黄色い部分だけ切り離してバーニア基部から作り直すことになりますが、面倒臭かったのでバーニアの内側を削って肉厚を薄くするだけで済ませました。一応これで穴の中身だけはすり鉢状にもなりますし。
 可動に関しては素の1号機と同様ですが、スネ外装の左右下端が下に伸びているので足首を内側に曲げるとちょっと干渉します。あとブースターポッドは3軸可動でフレキシブルに動きます。この可動部もポリパーツ入り。
 フロントスカートはやっぱり左右で丸軸でつながっていて切り離すだけだと抜けやすい構造ですが、今回は切断したうえで金属線でつないで独立可動にしています。素の1号機より下に伸びているからさすがに左右で一体に曲がるとちょっと目立ちそうだったので。

 今回は眼の上のラインを多少削って吊り目気味にしてみました。
 頭部のパーツ自体は特に変更無し。ただ、作業中にいつの間にかロッドアンテナが折れていたので金属線で代用しています。おかげで細くて頑丈にはなったものの、先端の起伏が無くなりましたが。

 足先が分厚くなった分、身長はやや伸びています。

 武装は素の1号機と共通のライフル、シールド、サーベルが付属し、マシンガンはありません。手も同様で左右の穴開き拳と右のライフル用。
 武装そのものには特に変更はありませんが、肩が横に伸びたせいでシールドと干渉しやすくなっています。あと素組みだとライフルの保持が甘いのも同様。

 これ自体はHG-UC最初期のキットなので台座接続用の穴は無いですが、2号機に付属の台座には1号機用のジョイントパーツも付いているので、それを使えば安定して浮かせて飾れます。
 素の1号機と同様、足裏も別パーツで造形されていてノズルも設定通りに再現されています。周囲も穴の中も赤くて縁だけグレーですが、小さいノズルはグレーを塗ったけど細すぎて写真だとよくわからなくなっていますが。

 上述の台座は2号機とフルバーニアンを向かい合わせで同時に乗せて、斬り合う場面を再現可能になっていますが、2号機のサーベルはクリアパーツだから1号機もクリアの方がいいかなあ、ということで元の刃を切断して汎用ビーム刃に合わせた穴を開けてみました。
 個人的には標準サイズの機体ならビーム刃は短いタイプの方が好みですが、このキットの場合サーベルの柄の先端が短い刃の根元より細くて段差が目立つので、根元ですぼまっている長い方の刃を使っています。

 

 旧キットではコアファイターUFbの前半部分が付属し、バックパックを外して取り付けることでコアファイターとして飾れるというギミックがありましたが、今回は本体とは別にコアファイターUFbが丸ごと付属します。つまりこのキット1つにブースターポッドが4つも入っているので(コアファイターの方は基部の可動が軸回転1つのみに簡略化されていますが)、改造のパーツ取りにも使えるかも。
 機首両脇のノズルは本体胸部と同様に一体成型で円筒状。設定上は本体の黄色い外装を展開するとこれが露出するという構造ですが、明らかに大きさが違います。
 あと着陸脚は後ろのものが基部と一体化していて、パーツを外しただけだと側面に穴が露出するので非展開状態にするには多少の加工が必要です。

 MGとRGはコアファイターを飾ろうとすると本体が上半身と下半身でバラバラになるので、組み換えが不要で1号機本体とも両立しつつコアファイターを並べて飾れるのはHG-UCの利点ですね。

 で、1号機がフォン・ブラウンに到着する前に大破していなければ宇宙用への改装はコアファイターの換装以外は最低限の変更のみで済ませるはずだった、という設定もあるので、パーツの組み換えをちょっと試してみました。というか素の1号機の胸部をベースにダクトだけフルバーニアンの者と交換するのがそれっぽい気もしましたが、胸のダクトのはめ込みが固くて無理に外そうとするとパーツに傷が付きそうだったので断念。

 

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