HG-UC1/144ガンダムGP02A サイサリス
 2006年7月発売。なお、今回組んだのは2020年10月再販分です。
 1/144サイズでのABSの導入が特に推進されていた時期のキットで、一部にポリパーツも使われていますが腕関節全部や膝関節はABSで構成されています。
 試作1号機から6年も後になって発売しただけに、関節構造も造形のアレンジも1号機とは統一感に欠ける印象もあります。

 全塗装しています。色味は1号機と同様にアニメの設定に寄せる方向で調整しましたが、肩のブルーグレーはちょっと暗すぎたかも。
 白というかライトグレーの部分の成形色は暖色寄りの色味ですが、これがMLRS仕様の設定画にかなり近い色で、その一方でMLRS仕様のキットは成形色が変更されていてそっちの方が2号機のアニメでの設定には近い印象だったので、共通パーツを全部交換してしまいました。いやまあ結局上から全部塗ったわけですが、塗るにしても下地の成形色に色味が近い方が透けにくくて発色させやすいですし。
 2号機の本体色はもうちょっと暗くてもいい気もしますが、最近出たROBOT魂版が暗い方向に全力で振っているのでそれとは差別化してみようか、ということで。
 黄色は成形色に無くて全部シールで処理されている他、手首フレーム(グレー成形)やコクピットハッチ下の白、膝下の四角の赤等も不足。あと肩のフレキシブルスラスターバインダーのブルーグレーの部分も胸と同じ青で代用されています。それとバインダー下端の椀状ノズルは本来は下側が白いですが丸ごとグレー成形。
 関節は股関節、足首、腰にポリが入っている程度で大半はABS。どうも全体的に噛み合わせがかなり硬くて、動かしづらいうえに雑に扱うと軸の根元がねじ切れかねない勢いなので、組みながら様子を見て削るなりグリスを流すなりの調整をした方が安全かと思われます。
 なお、グレーはABSとPSが併用されていて、可動に関係無い部分はほとんどPSになっています。
 左肩とバックパックの「02」はいずれも凹モールド。
 最初期のキットだった1号機と比べるとさすがに可動は強化されていて、肘の二重関節化に加えてHGでは割と珍しい手首を曲げる可動もあります。デザインの問題もあって接地性はあまり高くないですが、それでもMG版よりは改善されています。

 顔は眼の周囲とマスク中央部が赤成形で別パーツ。ツノは強度に配慮したのかABS製です。ダクトやバルカンは特に色分けされていません。
 MG版のアレンジに準じていた1号機に対し、眼の上のラインの中央付近に折れ曲がりが追加され、また横から見ても下に折れ曲がるような形状になっていて、アニメ寄りの吊り目になっています。

 全体のフォルムはかなり大柄ですが、1号機とほぼ同じ骨格にガワでボリュームを出したようなバランスです。発売時期によるアレンジの方向性の変化もあって、胸はむしろ小さいし腰もかなり細くなっています。

 リックディアスとは胸の面構成やスネ正面のラインが似ているような印象でしたが、ボリュームバランスは別物ですね。

 武器はアトミックバズーカ、ラジエーターシールド、サーベルが付属。手は左右とも穴開き拳のみです。
 シールドの赤と黄色は色分けされていません。グリップの両脇に付いている突起のため、手がシールドに対し垂直な向きで固定されます。手の中でグリップが回ることは無いので構える場合は安定しますが、素立ちで下端を接地させるとシールド全体が前傾するので垂直にするには浮かせる必要があります。
 シールドは自重の減少、腕関節の保持力向上、指の固定化のおかげで、持ち上げるのがほぼ無理だったMG版より大幅に構えやすくなっています。

 サーベルの柄は設定通り腰の左右に収納可能。噛み合わせが固めなので、塗装する場合は削っておいた方がよさそうです。
 サーベルの刃は1号機や3号機とは違ってクリアパーツ。汎用パーツではなく多色成形ランナーに入っていて、この時期の標準サイズより長めですが根元は膨らんでいない造形。
 バズーカ砲身は設定通りにシールドの裏に収納可能。砲身中央部を覆うパーツは可動式ですが、開く場合シールドのグリップは外す必要があります。
 で、どうせ裏だし見えないだろうし入れても重くなるからいいや、と砲身を収納せずに撮影したら意外と目立ったわけですが。

 バズーカは右肩の後ろに付いている機関部というか根元のあたりを基部の支持アームの可動で展開して、先端に砲身を付け、あと可動式のセンサーもしくはスコープを展開して発射状態に。
 バズーカは肩の支持フレームで固定されていて手で支える必要は無いので、グリップの握りはかなり緩め。構造上右肩に担ぐ構え以外は不可能ですが、基部のアームが多重可動なのである程度上下や左右に砲身を振ることは可能。
 肩のフレキシブルスラスターバインダーは可動式で展開可能。

 台座はSEED系HG後期で導入された黒い汎用タイプが付属しますが、本体側のジョイント穴はアッシマー等の板状のものに対応したものになっていて、丸軸を板状の突起に変換するパーツが追加されています。

 あと同じ台座に試作1号機を乗せるためのジョイントパーツもおまけで付属。こちらは下と後ろの2方向から支柱を接続可能で、台座に2本入っている支柱を両方使えば台座1つで2体を向き合った配置で同時に乗せられるので、ソロモンでの対決シーンっぽく飾れます。

 

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