MG1/100ガンダムNT-1 Ver.2.0
MG1.0からの流用は一切無い完全新規キット(バズーカの一部に別のキットからの流用パーツはありますが)。最近のRX-78やRGM-79系キットには珍しく、フレームも完全に新造されています(厳密にはポリパーツのみRX-78 2.0と共通)。
このキットからの派生の可能性としてはジムカスタムやトリスタンが考えられなくもないですが、いずれにしても流用できそうな部分とそうではない部分がランナー上で混ざって配置されていて、フレームについても肩装甲の中身やガトリング砲基部といった明らかに流用できない部分も分けられていないので、特に流用を想定した設計ではなさそう。
ただ、チョバムアーマーのパーツはほぼ独立したランナーになっていますが(厳密にはリアスカートのノズルと頭部の赤いぱーつのみ本体側ランナーに配置)、アーマーの個々のブロックを小分けにはできない設計なので、これも例えば胸部装甲だけヘイズルに流用するとかそういう予定は無さそうです。
まずアーマー無しの状態から。
グレーと後述のメッキ部分以外は全部塗っています。黄色はオレンジ寄りに調節しましたが、他はだいたい設定に近い色味なのでほぼそのままで。
各部の黄色は全部色分け済みですが、奥の開口部は胸部とスネ外側以外一体成型。数が多いので塗るのはそれなりに手間です。あと各部の丸ノズルの外側も白で別パーツですが、肩の前後面のみノズル周囲のグレーが色分けされていません。
それとグレーは主に露出する関節部が明るめのパープルグレー、胴体の中身等がオリジン版ザク等と同じ暖色寄りのダークグレーと2色が使い分けられていますが、同じランナーが2枚入る部分(左右共通パーツ)は全部パープルグレーなので、フロント・リアスカートの裏はダークグレーなのにサイドスカートだけパープルグレーといった不統一もあります。
他に、設定では白いバックパックのメインノズル外側とグレーのガトリング砲が、今回はつや消し銀メッキにアレンジされています。そこはせっかくなのでそのまま残しました。
関節は主にKPSで構成されていますが、肩ブロック、足首のボール受け、股関節基部のみポリパーツ。頭部も含めて全身に中身がありますが、RX-78 2.0系フレームみたいな連動機構や可動シリンダー等は無くて、やや簡略化されていて組みやすくなっています。
肘下にロール軸があって、いわゆるガワラ曲げが可能。頭部はバルカンやダクトも含めて色分け済みで、足りないのは眼の周囲の黒くらい。あと、一時期多用されていましたが最近はあまり見かけなかったマスクのへの字モールドの開口処理が今回は採用されています。
頭部アンテナは片方が折れたものも付属。ただ、中央の青いパーツは1つしかないので交換がちょっと手間なのと、あと個体差なのか折れたパーツは折れていないパーツより頭部との接続の噛み合わせが悪くて不安定でした。
コクピットハッチは開閉可能ですが、例によって中身の位置が開口部よりだいぶ上なので、かなり下から覗かないとパイロットは脚しか見えません。あと赤い部分だけのスライド展開も可能。
ちなみに付属フィギュアは着座のクリス、最終話で戦闘中の2機に走り寄るアル、ビデオレター中のポーズを再現したバーニィの3種と、シリーズ内でもかなりの変化球です。なお、背景までは再現されていないので、座りポーズのバーニィは空気椅子状態。最近のキットには肩幅が広めで、元の設定に近い印象。胴がかなり細くなったMGジムコマンド系と並べるには相性が悪そうですが、それに関してはむしろあっちが細すぎたしなあ。
手持ち武器はライフル、サーベル、シールドと、あとプラモデルでは初の専用バズーカが付属。バズーカの弾倉がガンダム2.0からの流用パーツで、そのためガンダムのライフルのパーツもセンサーの黄色以外全部入っています。
手は親指以外を交換する構成ですが、最近の恒例だったAGE系流用ではなく、かつこれ自体も流用を想定していないランナー構成。手を専用化したためか、武器と手指を接続するジョイントは廃止されています。
腕のガトリングは差し替え無しで展開可能。上述のように銀メッキです。
ライフルはセンサーが露出していないデザインでしたが、今回は上のハンガーの前端にクリアパーツが入っています。マガジンは着脱可能。
シールドはグリップもありますが、ジョイントで腕に固定可能。
青い部分が展開して、シールドを前に向けたままガトリングを撃てるというギミックが追加されています。なお、装甲を前に向けなくてもいいなら閉じたシールドを普通に持ったままガトリングを展開することも可能。
バズーカはグリップが可動式で、あと緑色のセンサーがクリアパーツ。グレーの成形色の色味が緑寄りで、他の部分とは相違します。
バズーカは腰の後部に取り付け可能。このジョイントもガンダム用バズーカからの流用なので、2.0系キットと互換性があります。
チョバムアーマーは内壁と外装の2重構造になっていて、その内壁だけ付けた状態。ほぼ銀色成形ですが、外装を付けた状態でも一部は露出します。
リアスカートにはノズルの中身のロケットエンジンらしきものも入っていますが、これは内側にも蓋があるので外装を付けた状態だと全く見えなくなります。
大半のパーツは被せているだけですが、腰の前後とバックパックはジョイントで固定する構造。腰後部以外はジョイントがスライドして開閉するので、未装備時には露出しません。あとバックパックのジョイントは、スライド展開に連動してサーベルラックも上に移動します。
外装はやや暗めのブルーグレーというかヤマトっぽい色で、とりあえずそれに合わせた色味にしましたが、やっぱり設定に寄せて明るめのニュートラルグレーにした方がそれっぽかった気もしてきました。
背面の丸モールドの他、元々はスリット状の凹モールドだった部分の一部でも内壁の銀色の一部が露出します。せっかくなのでそれに合わせて他の凹モールドもてきとうに銀で塗ってみました。
胸部左右の凹部は開口していて、中の黄色いダクトが見えます。中にスラスターノズルがある部分は、バックパック側面以外は開閉ギミックが追加されています。なお、写真では開くのを忘れていますが肩の側面も開きます。ここはスラスターの露出の他に肩を横に上げるためというのもありそうですが。
コクピットハッチも開閉可能。この状態で中身を青い部分ごと開くことはできませんが、赤い部分だけなら開けられます。
あと肩正面のハッチは基部がちょっと脆いのでパーツのはめ込みには注意した方がいいかも。というか私は折りました。前腕装甲は2分割されていてガトリングの展開も可能。ただ、閉じた状態でロックする機構は無いのでやや密着させづらくなっています。
そういうわけで全体的にギミックが増えていますが、そのせいで装甲の表面に隙間も増えています。スネ側面のヒンジの隙間はかなり大きいのでちょっと気になるかも。
そしてBB戦士版のデザインに準じた頭部増加装甲も付属。
左右の赤い部分は色分け済みですが、BB戦士だと額にも赤いシールが付いていたのでその部分も塗ってみました。