MG1/100ガンダムVer.3.0
 2013年発売。HGのG30th、RG、メガサイズモデルと同様に実物大ガンダム立像のデザインをベースにしたキットで、Ver.3.0と銘打ってはいるもののデザイン面に関しては1.0に対する1.5や2.0よりVer.OWY0079やオリジン版に近い性質のような気もします。
 ただ、本体はほぼ新規設計(コアファイターは流用で、武装も2.0ベースで一部新造)なので、そういう意味では正統なバージョンアップの系譜のキット。
 ところで実物大ガンダム立像には最初に展示されたGREEN TOKYO版、静岡版、GFT版の3種類があり、それぞれマーキングに相違がある他、最後のGFT版のみ肘や膝の丸いパーツがマグネットコーティング後の仕様を想定した別形状のものになっていますが、MG3.0は立像を題材にしたキットとしては最後発になったおかげで(立像の初公開は2009年)、一般販売キットでは唯一このGFT版の形状変化を再現可能になっています(RGはGFT限定版のみこれ用のパーツが追加されています)。
 あと発売に合わせてウェブ限定販売された拡張セットにはLEDユニットと追加武装(ハンマー、ジャベリンと2つ目のバズーカ)の他にこの3種に対応した水転写デカールが付属していました。どうも発売翌年以降には一度も再販されていないようなので現在は入手難ですが。
 このキット自体に付属するマーキングシールも内容はほぼ同じようですが、貼り付け指定はキット独自のパターン1種(GFT版がベースのようですが、何故か肩装甲は静岡版に準じていたりでよくわかりません)しかなくて、実際の仕様を再現するためには別途資料が必要になります。あとこれは金属色の入ったリアリスティックデカールですが、RGのものとは違って金属色は赤銅色しか無いです。
 あと、デカールとシールのどちらにも、立像のどのバージョンにも無い赤いペガサスのマーク(MG1.0の肩に付いていたのと同じデザイン)が付属しています。

 で、結局マーキングは貼りましたが、まず貼る前の状態を。せっかくなので丸パーツはマグネットコーティング版を使いましたが、初期型の方が貫通した穴の中からフレームのディテールが見えるので見栄えがする気もします。
 全塗装しています。最初はロールアウトカラーにしようかとか色々考えましたが、結局配色パターン自体は立像のものをそのまま踏襲して、色味は好みでちょっと調整しました。
 キット指定の配色は成形色とシール(関節部等の赤銅色と頭部センサー)でほぼ再現可能ですが、シールに銀色が無いし(立像で銀色の楕円状モールドはシールではグレー。あと前述のマグネットコーティング仕様パーツも一部が銀色ですが、そこは色分けもシールも無いです)、立像にはある肩や膝の照明の色分けも無い扱いなので、その辺を再現するには塗装が必要になります。あと関節周りが金属色ではないうえに立像より明るめだったり青の色味も明るめだったりといった相違も。その一方で赤は立像と同様に標準的なガンダム色より暗めですが。
 続いてマーキングを貼った状態。

 コアファイターは上述のように2.0と同じものなので、窓枠とパイロットはさすがに色分けされていません。で、本体に合わせて塗装で色数を増やしてみました。
 2.0と同じ着陸脚を模したクリア成形の台座が付属しますが、2.0にはあった飛行姿勢で飾る用の台座は無くなっています。

 キャノピーは開閉可能で、ミサイルランチャーの展開も可能。この辺も2.0と全く同じギミックですが。
 付属の直立姿勢のアムロは2.0の武器ランナーに入っていたものの流用。台座が無いので足裏にプラ板を貼っています。

 コアブロックは非変形のものも付属。可変式のものより上端が切り詰められていて、このスペースにLEDユニットが収まるので可変式のものだとLEDは使えません。なお、非変形の方はパイロットが白、座席より下の部分が青で、他はグレー単色ですが一応塗っておきました。まあ中に入れると座席以外は見えなくなりますが。

 そういうわけで肩のマーキングだけキット指定と立像GFT版に相違がありますが、それに気が付いたのは指定通りに貼った後でした。
 そのまま貼ると透明な部分が段差にかかる部分があったり複数のマーキングを余白でつないで1枚にまとめている部分があったり、あと上述の銀色のはずの部分がグレーになっている箇所は塗装していると不要だしで、なるべく余白を切断する方向で作業しましたが、単純に面倒臭いうえに位置決めも難しくなるので、素直にそのまま貼るかもしくは貼らない(または間引いて貼る)方がおすすめではあります。
 基本的にはフレーム構造ですが、白い部分は3色のパーツを積層して色分けを再現してあるので、フレームの一部が白いパーツと一体化している部分もあります。

 バックパックのノズルの中身は無色クリア成形。現物では奥の丸い発光部のみ青っぽかったですが、細かく塗り分けるのは面倒だったし小さすぎて見えにくそうでもあったので、とりあえず丸ごとクリアブルーで塗ってしまいました。

 頭部のセンサーは無色クリアで、赤い部分は不透明なシール、眼は縁の黒だけのシールが付属。眼が黄色くないのはLEDユニットを使う場合に配慮しているのかもしれませんが。
 で、写真は眼をクリアイエロー、頭頂部をクリアレッドで塗って、眼はどうも暗い気がしたので非点灯時優先で裏にメッキシルバーも塗った状態ですが、この状態でも黄色のLEDを入れたら眼も頭頂部も普通に黄色く光りました。
 あと何故かマスクのへの字のスリットも光るようになっていますが、個人的にはここが光ってもなあ、と思ったので中身を黒く塗っておきました。
 ちなみに発売当時は黄色のLEDユニットは拡張セットに付属するものを使うか、または説明書の用紙を使って部品注文と同様の方法での購入するようになっていましたが、その後一般販売されるようになっています。私はHGジプシー・アベンジャーに付属のものを使い回しましたが。
 そして発光状態の撮影は難しいので省いてしまいました。

 コクピットハッチは2.0と同様に四角い板のみのスライドと装甲全体の展開が可能。コアファイターも変形時には座席を90°回転可能ですが、非変形の方が中身は見えやすいです。

 武装はライフル、シールド、サーベル、バズーカが付属。2.0ではジャベリンとガンダムハンマーも付属していましたが、今回は拡張セットに行っています。あと2.0だと派生キット各種にもバズーカが付いている場合が多いのでバズーカ2丁持ちも割と簡単でしたが、今回は限定品以外に派生キットが無いのでハードル高めです。
 手はエモーションマニピュレータSPの丸指タイプ。νガンダムやジェスタと同じものなので、体格からすると若干大きい気もします。ちなみに私は今まで何度かこれを塗装していましたが、今回とうとう指が1本折れてしまったので、とりあえずジムスナイパーU(WD隊)のものと交換しました。スナイパーUの方は素手にすることはまず無いだろうから、折れた指に真鍮線を通して曲げた状態で固定しています。
 で、サーベルの柄は丸ごと新規パーツですが、ライフルとバズーカは2.0のものをベースにグリップのみ新規パーツでエモーションマニピュレータSPに対応したジョイントが追加されています。そのため他の立像デザインのキットに付属のものとはデザインがやや相違しています。なお、2.0のサーベルの柄もランナーに入ってはいます。
 シールドは白い部分だけ2.0の流用で他は新造。今回腕にはジョイント穴が無いデザインなので、腕への固定はシールド側のパーツの弾力で挟み込む感じになっています。

 ライフルのセンサーは不透明の黄色。RG版を踏襲して新規パーツのグリップのみ白くなっていますが、せっかくなのでRGで白かった内部メカっぽい部分も同じ色で塗っておきました。
 サーベルの刃は1/100標準サイズの汎用パーツ。

 バズーカはグリップもグレーなので、相違はほとんどマーキングだけです。
 ライフルとバズーカを背面に取付けるジョイントは2.0と同じものですが、本体側のジョイント受け(バックパックと腰後部の2箇所)はパーツを180°回転させてジョイント穴のある面を出すようになっていて、普段は穴が露出しないようになっています。あとシールドも背面に取付け可能。


メニューに戻る

inserted by FC2 system