HG1/144ストライクルージュ+I.W.S.P.
 2004年6月発売で、SEED MSVシリーズの第1弾。HGのSEED関連キットはリマスター版およびHG-CEを除くと1作目もDESTINYもスターゲイザーもアストレイ関連も全部統一したシリーズナンバーが振られていましたが、SEED MSVのみ独立したナンバリングになっていて、これが01です。
 なお、シリーズは全7種ですがHJ誌の連載「SEED MSV」を出典とするものはこれと105ダガーの2つのみ。他も出典は違うもののだいたいはバリエーション機ですが、他にハイペリオンとドレッドノートもこのシリーズに含まれています。
 HJ誌の連載「SEED MSV」に掲載されたものは素体が素のストライクでしたが、キットではこの時点で未キット化だったルージュに変更されています。その流れで一時はルージュと紐付けされてDESTINYのオープニングに登場したりRGルージュ(ウェブ限定)にもI.W.S.P.(新造ではなくHG版にRG対応ジョイントを追加してシールを変更したもの)が付属したりもしていましたが、本編ではエールストライカーのままだったりリマスター版ではオオトリ装備が新登場したりしたためか、後のPGやHG-CEではエール装備、MG Ver.RMではオオトリ装備になっています。
 そういうわけでキットはHGエールストライクからエールストライカーを抜いて成形色を変更したものに、新造のI.W.S.P.(統合兵装ストライカーパック)を追加した、という構成。なお、当時の1/144ではエールストライクはHGのみ、ランチャーとソードはHGじゃない方の1/144のみでキット化されていてストライカーには互換性があるという仕様で、結局ランチャーとソードは今に至るまでHG化はされていません(リマスター版でパーフェクトストライクが出たので、バックパック以外の部分はHG基準のものも存在しますが)。
 また、SEED-MSV共通の仕様としてマーキングシールも付属しますが、ルージュ本体用のものは後発のHG-CEにも付属して種類も増えているので、それを目的にこっちを買う必要は特に無いです。

 まずルージュ本体・・・ですが、I.W.S.P.は最初に見た本体がグレーの画稿の印象が強かったので、素のストライクの方のフェイズシフトダウン状態っぽく塗ってみました。あと単純に今ルージュを組むなら色分けの再現度が高くて体形もこっちより作画寄りのHG-CEの方でいいよね、というのもありますが(普段は白いストライクと比べると品薄ですが、ちょうど20年末に再販されています)。
 胸、肩や前腕のグレーが全く色分けされていなかったりと、色分けは最近のキットよりだいぶ省略気味です。
 当時の1/100と1/60のストライクは作画にも設定画にも似ていない狭めの肩幅とゴツいスネの独特な体形でしたが、HGは下半身のゴツさは1/60程ではないですが手首のポリパーツを収める都合で前腕が太めです(腕に関節が無い1/144と比べるとわかりやすいですが、当時のSEED系HGは同じポリパーツを使っていたHG-UCより若干小柄なのもあって総じて前腕がかなり太いです)。また、足先は放映後のキットでどんどん細くなったので今見るとかなり幅広な印象ですが、作画はともかく設定にはこっちの方が近いです。
 関節はこの時期の標準的なつくりで、肩の引き出しも無くてだいぶシンプル。
 首はボールジョイントですが、干渉するので顎を引けません。干渉する部分を削るとマスクやヘルメットの形状に影響するので、それを避けつつ解消するには首の位置を上げるしかなさそう。
 なお、腹部や足先との兼ね合いで頭部の本来は赤い部分の成形色が濃い方のピンクになっていますが、ここはI.W.S.P.の新規ランナーに同じ形状で赤いパーツが追加されていてフォローされています。

 そういうわけでMG以降のアレンジが入ったキットとは骨格が別物です。

 本体用の武装はライフルとシールドが付属。アーマーシュナイダー(ナイフ)はありません。
 ライフルはフォアグリップが可動式。銃口付近は別パーツですが、センサーは銃身と一体成型です。肩に引き出し構造は無いですが、肩幅が狭いおかげで両手持ちは無理なく可能。
 シールドは肘付近の凹凸にジョイントパーツを弾力ではめ込む構造なので、腕にはジョイント穴はありません。あと腕側の取り付け部のグレーは色分けされていませんが、着脱すると塗装が剥げる可能性があります。というか剥げました。
 なお、ルージュのシールドは設定上はレッドフレームやM1と同じ配色ですが、ランナー構成の都合で成形色はピンク系2色で、さすがに全面違うともうどうしようもないという判断かシールも付属しません。

 I.W.S.P.を装備。ほとんどの装備が一体化していて背中に付いて肩には何も付きませんが、他に左腕にコンバインドシールドが付きます。
 背面とシールドの分で武装は足りていそうだし、機能を限定した他のストライカーより電力消費が激しいという設定もありますが、後発のMG版も含めてキットでは右手にエールと共通のライフルを持つのがデフォルトという扱いになっています。
 成形色はパープルグレーと白の他、シールドに赤、ブーメランにクリアピンクも使われていて計4色ですが、白はノズル類とキャノンのセンサーっぽい部分、あと剣のみで、砲身や羽根の白は全部シールで、シールドの縁も色分けされていません。

 首の両脇に配置される機銃はスライド金型で銃口が開口済み。今見ると縁が分厚い気もしますが。

 キャノン基部はポリパーツ入りで上下の他に左右にも大きく旋回可能。他は斜め下に伸びた羽根のみ基部で曲がります。
 コンバインドシールドは接続方法は通常のシールドと同じですが、ジョイント自体は専用パーツが別途付属します。裏面のグリップは通常のものと違って一体成型ではなく可動式で、手で握ることもできますが、握りも可動部も緩いのでジョイントを使わないと位置や向きは安定しません。あとジョイントで固定した状態だと手とグリップの位置が若干合っていないようで、持つことは可能ですが手首が曲がった状態になります。

 シールド表面に付いているブーメランは着脱可能で、別途ビーム刃が付属。

 脇の下に配置されている9.1メートル対艦刀は着脱可能で、手で持つことができます。白単色成形でシールもありません。

 背面装備の接続部はHG-CE版と互換性があるので、そっちにも装備可能。元々かなりボリュームのある装備なので、手足の伸びたHG-CE版に載せてもボリュームが足りない感じは無いです。

 

メニューに戻る

inserted by FC2 system