HG1/144ジンハイマニューバ
 2004年6月発売。SEED MSVシリーズの第2弾ですが、ストライクIWSP等とは違って初出はHJ誌の連載「SEED MSV」ではなく、商品説明でも「X ASTRAY」からのキット化と記載されています。
 MSVですが、アストレイのPVアニメのブルーフレーム編には出演しています。
 HGジン(モビルジン)の流用キット。SEED MSVの他のキットは丸ごと新造だったりベースキットの設計の時点でバリエーションも決まっていたっぽかったり装備品以外に変更が無かったりカラーリング変更のみだったりしましたが、これは元々あったキットの流用前提で後からデザインされていて、元のバックパック外装の一部が脚に付いていたりと、後のVS ASTRAYやビルド系の流用キットにも通じるものがあるつくりです。
 なお、多色成形ランナー(Aランナー)が丸ごと差し替えられている構成で、パーツは一切余らないので素のジンとしては組めません。
 ちなみにこれの後でSEED DESTINYにジンハイマニューバ2型という機体が登場していますが、胸や肩の装甲を変更し脚にスラスターを増設しているといった構成上の共通点はあるものの、デザイン自体はほぼ別物になっています。
 あとホイルシールの他にマーキングシールも付属し、ザフトマークの他にミハイル・コーストのパーソナルマークが付属。

 頭部は緑色の部分以外新規パーツ、胸と肩は別パーツで付いていたグレーのダクトの基部を使って新規パーツの装甲を取付け、腰正面は白い部分を差し替え、スネは側面のミサイル用ジョイントを使ってブースターを取付け、足先は足の甲のみ新規パーツ、バックパックは中央部と白いカウルのみ流用でエンジンブロックは新造。
 他に肘・膝フレームも新造で形状が相違していて、膝フレームはちょっと伸びています。手指も金型的には新造ですが特に変化は無さそう。
 全塗装しています。黄色は成形色に無くて、背面のエンジンブロック上部のグレーは丸ごと白成形ですが、ノズルまわり以外は色分けの不足は少ないです。
 HGモビルジンと同様に普通の白と若干緑寄りの白が併用されていますが、色味の差が弱くて2色使っているのがわかりづらいし設定画でも緑寄りの方はもっと濃い色なので、そんな感じで調整しました。あと足の甲は本来は緑寄りの方ですが、丸ノズルのデザインが腰の白い装甲と似ているのでそっちに合わせています。
 関節構造はこの時期の標準的なつくりで、肩の引き出し機構は無いし、足首はスネ側のフレームも動くもののクリアランスがあまり無いので接地性は今一つ。

 頭部は額と左右の頬当てがそれぞれ別パーツで意外と複雑なパーツ構成。顔面は素のジンと共通で、モノアイはモールドされていません。

 武装は新規の試製27mm機甲突撃銃と流用の重斬刀が付属。元のジンのアサルトライフルとミサイルランチャーは付属しません。手は左右の穴開き拳と右の銃器用ですが、その右手の人差し指も若干前に出ているだけで根元から先端まで中指と完全につながっています。
 剣はサイドスカートに取り付け可能(ジョイントが斜めなので実質的に左側のみ)。ジンのライフルはリアスカートに取り付け可能でしたが、今回は銃にジョイントが無いのでそれはできなくなっています。
 本体色がグレーから緑になった関係で剣も丸ごと緑色成形になったため、未塗装だと見映えがよくないです。なお、ジンとハイマニューバでは見本写真での刀身と基部のグレーの色分けの位置が変化していますが、今回はこっちの見本に合わせて塗りました。

 銃には剣を取り付け可能。どうも設定上はこの状態がデフォルトのようですが。
 バックパックは左右のエンジンブロックが独立可動で、ノーマルなジンより大きく動きをつけられます。

 

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