HG1/100シャイニングガンダム
 1994年発売のいわゆる旧キット。2022年の再販からは外れていたので中古で調達しましたが、

 中に作品紹介リーフレット入りでパーツの入った袋はホッチキス止めというおそらく当時品でした。あと在庫管理カードも入っていたり(本に挟んであるものと同様に店舗での売り上げ管理や追加注文のために使うものですが、本と同様に実際には使わない店舗も多かったようで昔のキットにはよく入ったまま売られていました)。
 ただ、2022年再販分のライジングで比較的合わせ目が目立ちやすかった前腕とかはこれも接着して削らないと目立つ感じだったので、特に金型の状態に差は無さそうというか2022年の時点でも金型の劣化は無さそうというか。
 どうもキットの開発段階で設定が固まっていなかったらしくてシャイニングフィンガーが付属しないのは割と有名な話ですが、他にも一部の配色が設定と相違していたり、説明書に記載されているドモンがファイターになった経緯も作中の描写とちょっと違う(兄の名前がキョウジじゃなく「ダンテ」だったりするのが顕著)といった混乱が見られます。
 あとハートと「K」のデザインのエンブレムがホイルシールに入っていますが、作中の紋章とはデザインが違うし説明書にはキングオブハートの称号については一切言及が無いです。

 ※アゴの赤い部分を加工しています。その辺については後述。あと収納用ビームソードはビームが出る部分が平面ですがそこは彫っています。
 全塗装しました。設定に対し背面の四角いダクトが黄色成形で縁を覆う青いシールが付属、コアランダー前半部にいくつか赤い色分けがある(多色成形パーツで色分け済み)、前腕の青い装甲の六角形のモールドに貼る白いシールが付属、といった配色の相違がありますが、旧1/144でも同様の色指定なので当初はそういう設定だったようです。で、コアランダーの赤は残して他は本編での設定に合わせました。
 あとスーパーモードで金色になる展開部は設定上ノーマルモードではグレーなわけですが、今回は黄色で塗っておきました。
 ライジングに流用されたものと同じ多色成形パーツも使われていますが、成形色は青が暗め(ウイングやバルバトスと同様)で黄色はメタリックではなくソリッドカラー。白はライジングと同じライトグレーです。
 関節構造はライジングと同様。例によって足の接地性は低めですが、スネ側は下端が細くてクリアランスを広げる余地が少ないし、足は中にスーパーモードのアンクルガード変形用の可動軸が貫通する構造なのでそのギミックを残して強度を確保しつつ手を入れるのは難しそうです。

 頭部は素組みだとこんな感じ。フェイスカバーの開閉は差し替え式で、スーパーモードの赤い顔がヘルメットに一体化していてその上に被せるノーマルモード用か左右に分かれたスーパーモード用のいずれかを取り付ける構造。なお、色分けされているのはアゴだけで赤いマスクはシールで処理されています。
 パーツの肉厚のせいかノーマルモードのフェイスカバーは顔に密着していない感じで、アゴの赤い部分は中身が露出しますが白い面より若干奥まった感じになっています。

 で、フェイスカバーの裏と基部を削り込んで密着させるとか赤い部分の周囲を薄く削るとか色々考えましたが、どのみち交換が必要なら「カバーの下から中身の赤が露出している」という設定の再現にこだわる必要も無いんじゃないか、ということでカバーの外側にノーマルモード用の赤い部分をパテで作ってみました。・・・この方向で行くにしても赤い部分の形状や大きさのバランスはもっと煮詰める余地がありそうだし、顔面が浮き気味なのはやっぱり気になるしで、再販があればもう1個買ってノーマルモード用にフェイスカバーを密着させた頭部を作るのがよさそうですが。

 コアランダーは分離変形可能。

 頭部の変形は丸ごと交換する構造ではないのでバトルモードも再現可能ですが、説明書ではバトルモードの存在については言及されていません。

 スーパーモードへの変形は上述のようにフェイスカバーは交換で、他は全部可動で処理されています。
 スーパーモードで展開する肩装甲の中身には、白い部分を前後で貼り合わせるための円筒状のダボを受けるための窪みがあって、外側のは丸見えになってちょっと目立つので、外側のダボの厚みを削ってその分を埋めてみました。ダボを全部落としてしまうと変形させるときに接着面が割れそうで不安だったので内側はそのまま。
 あとスネの展開部に入っている丸ノズル3つは全部基部に一体成型されていて、内側が埋まり気味なので軽く削っています。
 前腕のスライド展開部は基部に曲げ可動があって青い装甲を前腕に対し曲げられるので、上の写真の左右くらい差を付けられます。まあこの写真は角度がずれていたのを修正し忘れていただけですが。

 左右に開く黄色い部分は先端の開口部も凹モールドがあります。
 顔を展開状態にするとマシンキャノンと干渉して首の可動が制限されます。一応裏側を少し削ってみましたが、多少マシになる程度です。

 当然ライジングとはほぼ同じ体形ですが、ノーマルモードだと肩のボリュームに意外と差があります。

 手持ち武装はビームソードのみ長短2種付属。手は可動指のもののみで、上述のようにシャイニングフィンガー用のパーツはありません。
 ソードは柄まで一体成型のクリアパーツで、腰に付ける収納用のものは別途付属。眼と同じランナーに入っているので緑色です。
 腰に付けるものは小さい突起と凹部を弾力で噛み合わせる構造で保持されるし、収納部の内側にガイドがあるので角度も固定されて安定します。
 なお、このタイプの可動指は少なくとも組んだ直後なら保持力はマックスターのシールドを片手で支えられる程度にはありますが、どうも凹凸が無くて太さが均一なものを握ると滑って抜け落ちてしまいがちなので、シャイニングのソードとは相性があまりよくないです。

 撮影して後で見返したらなんかポーズが被っていた的な。

 で、とりあえずビルドハンズ丸指のLサイズを緑色に塗って付けてみました。普段は指の反りがどうにも使いづらいですがこの用途だとちょうどいいです。
 なお、ボールの径が小さいのでそこは加工が必要。てきとうに瞬着を重ね塗りするだけでも何とかなりますが。
 あと上述のようにフェイスカバーがマシンキャノンと干渉するので、展開状態で首を横に回すにはアゴを浮かせる必要があります。

 

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