HG-UC1/144ジ・O
 2002年発売でシリーズの通し番号は036というかなり初期のキット。放映当時にはキット化されていないので、BB戦士を除けばこれが初のキット化でした。
 今回組んだものは2020年4月再販分。箱のバンダイロゴは青ですが説明書は赤でした。

 全塗装しています。黄色の成形色は明るめで若干緑に寄った色味ですが、箱絵や見本写真は特に緑味は入っていないし、作中だとどちらかといえばむしろ赤に少し寄っているくらいにも見えますが、とりあえずイエローとホワイトを混ぜて緑には寄せない感じにしてみました。なんか撮影したら妙に黄色が濃く映ってホワイトを入れた分が飛んでいますが。
 関節まわりは設定でもグレーではなくダークブルーなので成形色もそんな感じですが、設定画だと成形色より紫寄りのような気もするのでそっちに寄せています。
 モノアイまで色分けされているのでシールは足の甲の赤のみ。各部のノズルはほとんどがダークブルーで別パーツ化されていますが(リアスカート上部左右の小さいノズルのみ一体成型)、緑色はフロントスカート下部の大きいノズル以外全く色分け無し。あとスネ正面の楕円や手の甲の突起のダークブルーが足りない他、前腕のケーブルは上端につながる四角いブロックやケーブル左右の隙間も丸ごと赤成形になっています。
 赤いケーブルは大半が赤のアサフレックス成形ですが、肘後部とフロントスカートの隠し腕のみ一体成型。隠し腕の分は畳んだ状態だと全く見えませんが、展開するとそれなりに目立ちます。
 ノズルの中身は本来は縁が緑で奥は黒ですが、見本写真だと小さいノズルは奥行きがあまり無いためか奥まで緑で塗られていて、でもせっかくだから縁と奥を塗り分けることにしたものの、やってみたらたいがいな苦行ですね・・・。
 腰装甲全部とバックパックは裏面にもディテールの入った蓋が付いていて、スネもフレームにカウルを被せたような構造が再現されているし、足裏にも肉抜きは無くてディテールが入っていて、見た目の粗はあまり無いです。強いて言うなら肩装甲の側面の可動式ノズル基部にポリパーツが露出する程度。
 この時期のHGではABSの使用例も既にありましたが、これに関してはABS不採用でポリ主体の構成。デザインがデザインだけにあまり動かしようがなさそうというのもありますが、肩は前後スイングもあるし首はシンプルなボールジョイントですがボールを受けるポリ自体も動くので上に反らせることもできたりで、可動範囲には特に不足は無いという印象です。

 頭部はモノアイのためだけに不透明のピンクの成形色を使っていて色分け済み。ただ、周囲は黒ではなくダークブルーで、シールも付属しません。機体そのものは極端に大柄で頭も縦には長いですが、顔面はかなりの小顔。

 そういうわけで1/144としてはかなり大きいですが、小顔で手も小さ目なので単に縮尺が違うのではなく巨大な機体っぽさは出ています。

 武装は設定上ビームライフルとビームソードしか持っていないので、付属するのもそれのみ。ただしソードは同じものが4組付属します。なお、胸部上端左右の四角い開口部の外側のバルカン砲のようなものが付いていますが、設定が無いので武器ではないようです。あと富野監督のノベライズ版では各部に複数の固定式ビーム砲を積んでいる描写があります。
 手は左右の穴開き拳と右のライフル用。いずれも2パーツ構成で造形はシンプルです。
 ライフルはほぼモナカ割りですが銃口は別パーツで、あとケーブルも黄色成形の別パーツ。

 サーベルの刃はMGケンプファーやウイングVer.Kaと同様の、まっすぐではなく湾曲したものになっています。柄はサイドスカートに片側2つずつ収納可能。
 フロントスカートの隠し腕を展開可能で、先端の手指は固定ですがサーベルを持てるようになっています。両腕も合わせれば4組全部の同時展開も可能。
 隠し腕はフロントスカートとの接続部にポリ関節が2つ入っていますが、構造上いずれも前後のみで横には曲がりません。あと先端の手首も軸可動。隠し腕が付いているフロントスカートの基部は1/100標準サイズのフロントスカート用ポリパーツを使ったボールジョイントで、元々そんなに重いものを支持することは想定していない構造なので隠し腕を前に伸ばそうとすると自重に負けがちです。
 なお、まだアクションベース等のガンプラ用台座は無かった時期のキットなので、台座に対応したジョイントとかは無いです。

 

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