1/144ジム改 ワグテイル
 電撃ホビーマガジン2011年5月号の付録で、HG-UCジム改との組み合わせを前提にしたトランスキット。

 ランナーは白単色の1枚。ワグテイルの本体色も白メインですが、ジム改の成形色は全然違うのでどのみち塗装は必須になります。なお、ソードカラミティ初号機みたいな未塗装状態を正当化するような設定も特に存在しません。
 頭、バックパック、肩装甲、前腕、腰装甲、スネ、足首フレームと武器を置き換える構成。関節はジム改のものをほぼ丸ごと流用しますが、外装は大半が置き換えになります。
 胸部や太股等、ワグテイルの設定画ではジム改からの流用部分にもディテールの追加があるので組んだだけでは設定通りの形状にはなりません。あとキットは設定画より胸部の左右幅が広くて首と脚が短いのでバランスも相違。

 ちなみに作中でワグテイルに改造される前のジム改もノーマルなジム改とはデザインが相違していますが、それを組むことは特に想定されていない設計で、ワグテイル用パーツを流用できる部分もありますが改造前のジム改の再現には改造が必須になります。

 で、設定カラーはちょっと派手すぎる気がしたのでもう少し地味目に塗ってみました。箱の設定画をスキャナで取り込んで塗り絵を色々試した結果がこれです。

 足首装甲が無いということでジムライトアーマーっぽく塗る線も考えたのですが、最終的に白とオレンジをきれいに発色させるのが面倒臭いという雑な理由でそれは捨ててセンチネルのネロっぽい色で。ただ、そのままだとちょっと起伏が無さ過ぎる気もしたので赤を足したりノズルにギトギトの金属色を入れたり。
 あと色分けを普通のジム並みに減らすと形状が違う部分が目立たなくてただのジムっぽくなる気がしたので、ワグテイルの設定配色の色分け箇所を有る程度残す方向で。
 本体のライトグレーはクレオスの332番(イギリス空軍機用)、緑はガイアのストーングリーンをそれぞれ調色無しでそのまま塗っています。

 普通に組んで接着しただけだと前腕正面やスネ下端の台形部分等の合わせ目がかなり目立ちます。今回は修正に溶きパテを使ってみました。
 頭部はクリアパーツとその中身をジム改から流用する構成なので眼は透明です。

 やっぱり体型がベースキットに引っ張られてしまっていて、設定よりかなりずんぐりしています。
 あと首が短いのは可動にもちょっと影響している感じ。

 武器は専用のライフルとシールドが追加されています。シールド接続用ジョイントはジム改から流用。

 サーベルは両肩とシールド裏に計4個ありますがいずれも固定。なお、ジム改にはグリップは付属していますが刃はありません。
 ライフルはセンサーが可動でフォアグリップは固定。ジム改には武器を握れる左手が無いので可動でも意味がありませんが。
 シールドは横に伸びた肩と干渉しないように切り詰めたという設定ですが、実際可動の邪魔になりません。

 別途キットが必要なうえにアストレアやフルセイバーあたりと違って塗装が前提になるので少々敷居が高いですが、個人的にはたまにはこういうのも面白いと思いました。

 ところでHJが最初に付録をつけたときにあれは教材だと主張していましたが、その後の展開を見ると可動化改造を見越した設計のラジエルとか塗装が必要なワグテイルとか接着しないと組めないアオシマイデオンとかDHMの方が教材的な傾向が強いような気がしないでもないです。

 

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