MG1/100ウイングガンダム ゼロ(エンドレスワルツ版)
 エンドレスワルツのOVA展開当時のキットでは「ウイングガンダムゼロカスタム」という名前が使われていて、他の機体も「ガンダムナタク」名義で商品化されたアルトロンとそもそもTV版とは別機体で名前も違うトールギスV以外は同様の扱いでしたが、このあたりから商品名の「カスタム」は外されています。
 そういうわけでパッケージや説明書に記載の名称は上記の通りですが、ゼロの前のスペースが無かったり「エンドレスワルツ版」が「EW」になっていたり(実際2010年以降発売のEW版キットの商品名は「(機体名) EW」という表記で統一されていますが)、プレミアムバンダイに至っては「MG1/100ウイングガンダムゼロカスタム」という名前で登録されていたりと、割と表記ゆれが多いです。
 2004年10月発売で、今回組んだのは2020年再販分。ちなみに流用元のウイングガンダムEW Ver.Kaは同年3月、ウイング以外のEW版MG化展開の第1弾になったデスサイズEWは2010年9月発売。
 Ver.Ka(2020年発売)ではない方ですが、ウイングEW Ka(こっちは完全新規設計)の流用キットなので、マーキング以外は実質的に(当時としての)Ver.Ka相当です。
 ウイングEW Kaの時点で流用は想定済みだったようで、ポリ以外のパーツはグレーの手指くらいしか余りません。

 全塗装しています。当時まだKPSが導入されていなかったのもあって小羽根は合成ゴム製ですが、当時組んだものやPG版は経年で変色したので(※保存状況にもよると思いますが)、それもとりあえず塗装しています。爪で軽くこすった程度では剥がれないので、PEやPOMよりはまだ塗料が定着する部類のようです。
 あと再販キットの軟質PS等にはよくあるバリは合成ゴムのパーツにはほぼ無いですが、柔らかくて弾力があるのでゲート処理が難しいです。
 成形色は青が暗めの色味な点も含めてだいたい他のゼロEWと同様。センサー類は無色クリアで、他はほぼ色分け済みです。
 胴体と脚部はほぼフレーム構造ですが、前腕には芯が入っていない構造。可動部はポリとABSの併用でグレーのパーツの大半はABSですが、ライフル銃身等はPSです。また、羽根の可動部や手指には白いABSが使われています。

 眼と頭頂部、あと胸の丸と前腕のセンサーが無色クリア成形で、アンテナ基部と後頭部のセンサーは不透明。ちなみに全部緑色で指定されていたVer.Kaとは異なり、アニメの設定に準じて頭頂部は紫で指定されています。

 コクピットハッチとマシンキャノンの開閉はこの時点でも可能。中に入っているヒイロはVer.Kaより造形が緩めで、両脚が密着していて腕も腋を閉めていますが、おかげで造形が繊細になったVer.Ka付属のものとは違って雑に扱ってもまず破損することはないです。

 後発のデスサイズEW以降のXXXGフレーム採用キットとは設計時期の違いもあって肩幅や下半身のボリューム等が揃っていませんでしたが、さらに後発のVer.Kaではディテール密度が跳ね上がったうえに脚が伸びたので、他の機体と並べるならこっちの方が違和感は少なそう。

 武装はツインバスターライフルとサーベルが付属。シールドはEW本編では未使用でこの時点では設定も存在しなかったため付属しません。
 手指はデスサイズ以降とは異なり可動式。一応掌の軸受付近の指の基部と接触する部分に細かい凹凸があって保持力を稼げるようになっていますが、凹凸で掌に固定するような構造はまだ導入されていません。
 ただ、少なくとも組んだ直後の時点では保持力はかなりあるし、交換用の指が丸ごと抜けたり指の交換の際に親指の位置の調整が面倒だったりといった現行の構造の難点は無いので、一概にこっちの方が扱いづらいということもないです。まあ、素手の状態での見映えは交換式の方がいいですが。
 ライフルは分離・連結が可能で、2箇所にジョイントがあるので連結は安定するし可動部にはABSが使われていて耐摩耗性も考慮されています。なお、本体と違ってこっちのセンサーは不透明。
 さすがに前腕に固定してしまうVer.Kaよりは安定感は落ちますが、連結状態でも一応片手で持ちあげられます。

 専用の台座(これ以降に他のキットにも転用されていますが)が付属。流用時には真っ黒になっていることが多いですが、これの場合ダークグレーです。
 支柱はバックパックにある専用ジョイント(着脱式のカバー付き)に接続。

 この時期のキットとしては胴体の前屈の可動範囲が広いので、例のポーズも可能。ただ、グリップを握った右手に左手を添えるのが根元しか動かない可動指だとどうしても不自然になるので、そこはてきとうに妥協するしかないですが。

 羽根の基部は可動箇所が増えたVer.Kaよりは動きませんが、側面に来る方の羽根の上部が左右に連動して展開するギミックはあります。

 サーベル刃はウイングEW、後発のVer.Kaと同じ湾曲した汎用パーツ。再販分だとバリがちょっと気になります。

 シールドが無いのでネオバードモードも当然ありませんが、大気圏突入モードへの変形は可能。ただ、Ver.Kaみたいな胴体と羽根を固定するジョイントは無いし、羽根の合わせ部には一応?み合わせる凹凸がありますが目立たないように小さいので保持力は無いし、羽根の支持アームは可動部が総じて固めで羽根の自重には負けない代わりに位置の微調整が難しいのもあって、羽根の位置合わせがかなり難しいです。というか個人的にはそこまで手間をかけて再現したい形態でもn(以下略)。

 あと当時組んだものも見つかったので撮影してみました。当時から暗い青はあまり好きではなかったようで青だけ全面違う色で塗ってありましたが、他は成形色仕上げです。PSの白も若干黄変していますが(※今回組んだ方は全塗装していますが、白は成形色に合わせています)、合成ゴムのパーツがものすごい勢いで変色していますね・・・。

 

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