1/100デナン・ゾン
 Gキャノン、ビギナ・ギナに続くF91シリーズ3番目のキット。ちなみにバリエーション機としてブラックバンガード仕様の黒い機体とダークタイガー隊仕様の赤い機体が存在していますが、ダークタイガー隊が使っていた偽装用バイザーパーツがガレージキットのおまけで商品化されていた(ようなおぼろげな記憶がありますが現物は見つかりませんでした)くらいでいずれもキット化はされていません。
 あと作中でコスモバビロニアは接近戦向きのデナン・ゾンとより標準的なつくりのデナン・ゲーの2種類の主力量産機(他に指揮官用だけどワンオフではないベルガ系2種に偵察専用機も2種と、無闇に量産機が多いわけですが)を使っていますが、ゲーの方は今に至るまで一度もキット化されていません。
 眼とビームシールドにクリアパーツを採用しているけどそれ以外には色分けのためのパーツ分割はあまり無くて、色分け用のアルミ地シール(表面側には金属光沢無し)とマーキング用デカールが付属、というF91およびシルエットフォーミュラの非ガンダムタイプのキットにだいたい共通した仕様になっています。

 全塗装しています。成形色はクリアパーツ以外は本体色と関節部のグレー濃淡2色。
 前腕と手をつなぐ部分のみポリパーツが露出するので、顔面や足の甲の色味もそのポリの成形色に合わせました。
 設定画だとただ凹状になっているだけの部分に丸ノズルが追加されていたり穴の周囲に突き出た縁が付いていたりと細部がかなりアレンジされていて、そのため設定画からは配色がわからない部分があるうえに、箱絵(ディテールはだいたいキット準拠)は見本写真と配色が相違していて(例えば膝の下端は箱絵だとノズルだけでなくその周囲の外装も赤いです。あとクロスボーンのエンブレムがシール・デカールだと緑色なのに箱絵では黒)、さらにシールがそのどちらとも違う部分があったりで(例えばスネ側面の四角いノズルの縁ではなく奥に貼る赤いシールが付属)、もうよくわからないのでてきとうに塗りました。
 関節は肘・膝ともに1軸で肘は横ロールあり、手首、脚の付け根と足首はボールジョイント、腰のフロント・サイドスカートは可動式、というだいたいこの時期の標準的なつくり。手首はポリが露出する代わりにボールに加えて前腕下端で前後スイングも可能になっています。
 足首は最大限横に曲げて上の写真くらいなので、接地性は低め。
 あとこの時期のキットにはよくある話ですが、股関節のボールジョイントはどうも受けが浅いのか、噛み合わせが緩いわけでもないのに動かすとすぐに外れます。

 眼はクリアブルー成形。首にはポリパーツが入っていますが、回転の他に何故か前後ではなく左右に曲げられるようになっています。
 首の両脇のケーブルが干渉するので、首を少し浮かせないと横にはあまり回りません。

 設定画より肩幅が広くてずんぐりしたフォルムなのもあって、18メートル級の機体を縦に縮めたような体系です。実際頭部は1/100の18メートル級ガンダムと同等か若干大きいくらいのサイズ。
 スリムなF91やギナ、この時期としては大柄なヘビーガンあたりと比べると背は低めです。

 武装はショットランサー、ビームシールド発生器、ビームサーベルと、あとシールド発生器の下に固定されているビームガンがあります。
 ショットランサーはランス部分のスライドと着脱が可能。この部分は受けにポリパーツを使ってあります。
 ショットランサーの機銃と左腕のビームガンはいずれも銃口が塞がっているので彫っています。

 ビームシールドは発生器ごと交換して展開状態に。展開状態の中央部はグレー成形ですが、非展開時のものとは別のパーツを使います。なお、非展開時のものは1パーツ構成で裏に穴があり、また側面の開口部も造形されていません。

 シールドのビームはクリアピンク成形ですが、サーベルは丸ごとグレー成形。手首を曲げられるので突きポーズもできます。なんか骨折したような曲がり方ですが。


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