1/144量産型ザク
 30年前から定価税別300円で据え置きのアレです。
 私はプラモに手を出した頃には既に06Rやマインレイヤーのキットが出ていたし、プラ狂のせいで「300円ザクは足首が動かない」とすり込まれて駄目な印象があったし、あと時代の仇花フルカラーモデルでも何故かスルーされていたしで、300円のガンダムやキャノンやグフは何度か作ったことがあるけどこれは作ったことが無いなあ、と思い至ってヨドで他のキットのついでに買って作りかけて放置したのが2008年の11月のことで、それを年が明けて冬が終わって春が過ぎて夏になるまで放置し続けて2009年の盆休みに仕上げたという次第です。

 まずランナー状態でだいたい塗ってみた写真。完成後だと塗りにくい部分もありますし、合わせ目を消した部分だけ後で塗りなおせばいいよね、と。
 成形色はMG1.0やFG版と同じ、やや暗い色です。いつの間にか変更されていた模様。
 で、素組みにするつもりでしたが、積んでいるうちに気が変わったので、肩だけ当時の定番だったらしい八の字工作をすることにしました。当時の作例記事とか知らないので方法はてきとうですが。

 そういうわけでとりあえず肩口の関節基部をざっくり切断。ちなみに脚のパイプはスネの組み立て時に並行して取り付けるのが正解で、この状態から取り付けるにはパーツの弾力を使って強引に曲げて押し込む必要があってスリリングです。というか手順を間違えて素で焦りました。

 で、垂直に切断してから胴体側の切断面を斜めに削り込み、薄いプラ板を貼ってからそこに切断した関節基部を貼り付け。上端で2ミリくらい詰めています。
 肩幅をさらに2ミリくらい詰めた方が好みですが、脇腹や脚のパイプと腕が干渉して脇が締まらなくなるのでこの程度で済ませておきました。
 それから接合部の段差をパテでならして塗装して終了。

 プラセメントの乾燥待ちに時間を取られるのが嫌だったので(というか時間無いし)瞬着で強引に仕上げています。隙間も瞬着で埋めてしまって合わせ目はデザインナイフのカンナかけとペーパーでざっくりと処理。ちなみに関節に瞬着が流れ込んで死ぬかと思ったりもしましたが、どうにかリカバー。
 起伏の少ない細いスネは、原作寄りアレンジのHG-UCあたりでも再現されていない元デザインのラインに近かったりもします。
 あと眼の色がちょっと濃すぎました。白を塗ってからガイアの蛍光ピンクをそのまま乗せたのですが。

 HG-UC版と比較。脚は細いし手も小さいのに、肩幅は加工後でもまだ旧キットの方が広いという。

 300円ガンダムと違って上腕にロール軸もあるし、腕の可動範囲は肩の前後スイングや手のボールジョイントが無い以外はHG級キットと比べても大差無い広さです。マシンガンのフォアグリップもあるから両手持ちだってできるぜ。
 下半身に関しては股関節があまり動かないので、もう足首が動いても大して状況は改善しないような気が割とします。
 あとマシンガンの銃口は穴を掘っています。

 で、浮かせて飾ってみたら立たせるより見映えがするような気も。左肩の合わせ目が消えていない件には今気がつきました。

 そういうわけで足首が動かないことも案外気にならないし、肩幅のものすごい広さ以外は意外といいものだと思いました。
 この辺のキットをベースに完全を目指すと大変なことになりそうですが、妥協しててきとうに仕上げてもそれはそれで楽しいです。この程度の粗い仕上げなら半日くらいで済みますし。

 

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