HG-UC1/144シャア専用ザクU(No.234)
 2020年7月発売で、2002年7月に出たNo.032の方とは全くパーツを共有していない新規キット。この間に新規設計のザクマリナーや06R系、オリジン版が出ていましたが、HG-UCの標準的なザクとしては18年ぶりのリニューアルです。
 ただ、武装類はその06R系のものをそのまま使っているので、厳密には完全新規ではないですが。
 特に前のバージョンと区別できるような商品名ではないですが、パッケージにはガンプラ40周年のロゴが付いています。
 価格を前のバージョンと同じ税別1000円に納めることも前提になっていたガンダム(REVIVE)と比べると、普通に値上げしている分余裕のある設計という印象もあります。
 なお、ランナー構成上はバックパックとスネの一部パーツが差し替え可能な他にツノが無い頭部パーツを追加するためのスペースも用意してありますが(ツノ付きパーツの削除はできない構成)、前腕の色分けの追加は無理っぽいパーツ分割なので(一応シールも使えば何とかならなくはなさそうですが)、前のバージョンとは違ってガルマ機を出すつもりは無さそうな感じです。
 腰の装甲は普通のプラパーツの他に軟質パーツも付属して選択式ですが、構造上組んだ後での交換はできなくはないけど少々面倒なので、以下ではプラの方のみを使っています。なお、軟質の方は材質的に塗装できない他、ジョイント穴が付いていないという形状の相違もあります。
 なお、ケーブル類も軟質ですが、これは他のHGザク系と同じ素材なので塗装は可能。

 全塗装しています。前のバージョンだと量産型はMG1.0やPG、FGの暗い色味に対し大幅に明るくなって当初の設定に近いイメージになっていたのに対し赤い方はピンクがかなり濃くて胴体は赤というよりほぼ茶色というよくわからないカラーバランスでしたが、今回はピンクはほぼそのままですが胴体はマルーンや小豆色に近い普通に赤く見える色味。あとグレーは関節部や武器も全部胸や足先と同じダークグレーに統一されています。
 で、ピンクはガンダムカラーフォービルダーズを使って、関節部も明るめのグレーにしました。例によってうちのデジカメだとピンクがずいぶんオレンジ寄りになってしまいましたが。
 体形は以前のものより小顔かつ脚が細めでオリジン版にかなり近いバランスですが、オリジン版は顔のライン等は安彦作画を意識した造形かつディテールがかなり多めだったのに対し、今回はプレーンな造形。
 バックパックは元デザインに準拠してノズルの類が無かったというMG以降ではかなり珍しいアレンジ(というかアレンジしていないというか)の前のバージョンに対し、今回は普通にノズルが付いています。ランナー構成的に量産型ではここの形状を変える可能性もありそう。
 その一方で今回もスネにはノズルが一切無いです。
 左肩の装甲はスライド金型で成形されていて本体に合わせ目は出ませんが、代わりに別パーツ化された前後のトゲの根元にいわゆるバンダイエッジが付いているので、一概に整形が楽になったとも言い難いかも。
 あとシールドの四角い穴はオリジン版とほぼ同じ寸法で、オリジン版バズーカのマガジンも取り付け可能。これ自体にはここに付けられるものは特に何も付属しませんが。なお、バックパックにはジョイントが無いのでバリスティックウェポンにも対応していません。
 ポリパーツ不採用で可動部は主にKPS。構造はオリジン版に近いですが、胸部の左右が前だけではなく後ろにも曲がるようになっていたり、肘がいわゆるガワラ曲げに対応していたり、軟質パーツを使えば脚をほぼ真横まで上げられたりと可動がさらに強化されています。ちなみに前のバージョンでは腰が固定だったりしました。

 モノアイは造形無しでシールが付属。ツノはアニメ版準拠のもののみで、MSV以降の先端が水平なものは付属しません。

 そういうわけで小顔でスリムな最近の流れに寄せた体形です。まあ当時の設定画でもそんなに太かったわけでもないので、むしろ今回の方がそれっぽいとも言えますが。
 ただ、当初の設定には無かったのにMG1.0以降のキット全部で踏襲されているスネ正面の直線的なエッジは今回もやっぱりあります。
 あと以前のバージョンと比べるとケーブルが太くなったり方のトゲが短くなったりも。
 ところで並べてみるとオリジン版は顔や脚等が安彦作画を意識したラインなのがわかりますね。

 武装はマシンガン、バズーカ、ヒートホークが付属。上述のように全部06Rの流用です。なお、武器だけ並べた写真はいずれも上が以前のバージョンのもので、全部若干大型化しています。
 手は穴開き拳と銃器用が左右と、左の平手と右のヒートホーク用が付属。このうち右のヒートホーク用と左の銃器用のみ06Rの武装ランナーに入っていたものをそのまま流用していて、新規パーツはKPSですが流用パーツは普通のPS。

相変わらずマシンガンのストック後端が幅広でちょっと邪魔です。 腕の可動範囲は1/144ザクでは最大級なので相対的にマシになってはいますが。
 マシンガン用マガジンとヒートホークは腰装甲(軟質じゃない方)の丸穴に、バズーカは腰後部の折り畳み式の専用ラッチに取り付け可能。ヒートホークはジョイントが別パーツで付属しますが、06Rで使っていた接続用の突起はそのまま残っているので削り落としておきました。・・・と言いつつ手に持った写真は撮っていないのでよくわかりませんが。

 腰の外装は硬質パーツでもこの程度には脚を横に上げられます。
 台座への接続は専用ジョイントを介して3ミリ軸に対応。ちなみにオリジンザクではリアスカートのジョイント穴でも代用できましたが、今回は穴が浅いので無理です(ポーズが限定されますが、サイドスカートの穴なら可能)。

 

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