MODELOCK(モデロック) ARX-7 アーバレスト
 発売元:アトリエ彩、販売元:コトブキヤという布陣で実質的にはアトリエ彩製品っぽいMODELOCKの第1弾。スカイガールズの零神も同時に発売されていて、アーバレストはMODELOCKの通しナンバーでは2番になっています。
 プラモデルに分類されていますが、パーツは全てPS(ポリスチレン)ではなくABS製で、各部を一体成形されたボールジョイントで接続するという、仕様的には既出のブロックトイのスピンオフみたいな感じです。とりあえず既出のコトブキヤ製プラモデルとは根本的に別物。

 で、商業版BJPMのボールジョイントは成形精度がアレでナニだったりしたわけですが、とりあえずこれに関しては問題なく組み立てられて保持力も均一に仕上がっていました。

 まずランナー状態の写真を。見てのとおり単色成形で真っ白です(純白ではなくライトグレーですが)。
 2枚入りでパーツのボリュームはガンプラだと400円くらいのキットと同等です。なお、ランナータグによると写真右側のランナーはアーバレスト専用ですが、左側のはフルメタTSR共通ランナーらしいので11月予定のガーンズバックにもそのまま入っていそうです。
 2枚目の写真は同じランナーの裏側。肉抜き穴を全部埋めるにはそれなりに覚悟が必要です。

 で、ランナー状態で塗ってみました(下の組んだ写真はゲート跡も塗り足しています)。パッケージのイラスト(というかキットのCADデータに色を乗せただけっぽい)と写真で配色が違うのですが、写真の方が設定に近いみたいなのでそっちを参考にてきとうに塗っています。ABSの質感が気になったので白も塗ってしまいました。
 HG以上のガンプラと比べると絶望的に真っ白ですが、パーツ数は少ないし塗装面積そのものも狭いし、濃い色の上から隠ぺい力の薄い色を乗せる必要も無いので再販BB戦士に慣れていれば案外簡単です。

 そして組んだ状態がこちら。あちこちにボールジョイントが露出しているのがアレですが、基本的な造形は意外とかっちりしていていい感じです。
 一部パーツが一体成形でBB戦士並みに穴だらけです。正面からだと目立たない部分が多いですが、やっぱり太股の大穴は気になります。
 ブロックトイとの組み合わせを意識しているようで、動かないパーツの接続にもボールジョイントを使っている部分がありますが、一度組んでしまうと分解が困難な箇所もあります。

 大きさは平成ガンダムの1/144キットと同じくらい。

 本体以外の付属品として散弾銃とナイフが、いずれも右手と一体化した状態で付属。そのため左手には武器を持てないし、同径のボールジョイントがついているもの以外の武器流用も不可能です。あと武器なしの手首は拳のみ。
 というか銃にボールジョイントを2個つける必要はあまり無い気がしますが。

 関節は全身全てボールジョイントで、各部をひねったりもできるので可動範囲は広いです。胸の左右が分割されてそこにもボールが入っているので特に肩の自由度が高め。あとは左の平手さえあればショットガンの両手持ちも余裕なのですが。

 詳しくは後述しますが、股関節の可動範囲にややクセがあってポーズが制限されます。

 あと、共通ランナーの一部を切断し組み立てることでスタンドになります。そのまま使うと見た目がかなりアレなうえに占有面積も過剰に広いので、写真は余分な部分を切断した状態。
 支柱の基部とアーバレストへの接続部はそれぞれボールジョイントの可動式で、保持力もアーバレスト本体を支えるには充分なので、単純な割に使い勝手は良好です。

 で、胴体下部と太股が干渉するので股関節が動かしにくいです。具体的には脚を横に開くと前後への可動がかなり制限されます。

 左右開脚は上の写真1枚目くらい可能ですが、その状態からの前後可動は2枚目のが限界。

 股を内側に曲げた上体ならこのくらい脚が上がります。

 で、干渉する部分を削ってみましたが、その部分が素立ちの状態で丸見えなので見た目に影響が出ます。

 そして削り込みの結果このくらい腰を落としたポーズが可能に・・・って、見た目を悪化させた割には大した効果が無かった気がかなりします。
 太股正面に張り付いている装甲と胴体の干渉も無視できないので、これ以上動かすなら装甲の基部を可動にするといいかも。

 がしがし動かしているとヘタレてくるかもしれませんが、組んだ直後の状態だとボールジョイントの保持が適度に硬めで動かしやすくていい感じです。
 ただ、ボール部分に塗装しても動かすとはげるのが難ですが。気になるなら樹脂染色を使うのがいいかも。

 

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