COMBAT ARMORS MAX15 1/72 アビテート F35C ブリザードガンナー
 ニコラエフのキット化で本編登場の二脚型CBアーマーが揃ったということで、ついにキット化された多脚型、いわゆるガンナー系の第1弾です。作中の登場順で言うとガンナー系最後の機体ですが。
 ABS不採用でポリパーツが採用されていてマーキング類はデカールで付属、といった仕様は今回も共通です。
 4本足なので脚部まわりのパーツは全く同じランナーが4組入っていますが、全体にパーツ構成がそれほど複雑ではないので、組み立てはシリーズの他のキットと比べても意外と楽です。
 ボーナスパーツとしてフックやライトガードが付属しますが、以下の写真はそれを使っていない状態です。なお、取付位置はライトガード以外は特に決まっていなくて、いずれも接着剤が必要。

 全塗装しています。本体色は成形色より若干暗め、足先等のグリーンはちょっと彩度を落としています。
 成形色はグリーン系濃淡2色、パープルグレー、無色クリアで、ポリパーツを除くと計4色。そのため主砲身の帯状の部分やミサイルの先端は色分けされていませんが、ミサイルの方は別パーツにはなっています。
 主砲は左右割り+砲口付近が別パーツの計3パーツ、スモークディスチャージャーは片側3本が一体的に左右割りになっていてそれぞれ砲口は開いていますが、機銃のみ銃口は平面なので彫っています。あとスモークディスチャージャーは砲身が3本一体化している(板状の外装は別パーツ)うえに凹凸も多いので、合わせ目をちゃんと処理しようとするとちょっと面倒です。私は妥協しましたが。
 主砲とミサイルランチャー基部はポリパーツ入り。ミサイルランチャーは上下と左右にも曲がりますが可動範囲はかなり狭いです。主砲と機銃は上下旋回のみ可能。スモークディスチャージャーは動きません。

 クリアパーツは正面右側の照明、左側の赤い部分、後部の尾灯。正面の赤い部分の枠状の凹凸は一体成型です。
 コクピット正面の窓またはペリスコープのようなものは2つとも開口していますが、クリアパーツは入っていなくて素通し。

 コクピットは前後複座型で、上面に2つあるハッチは開閉可能で内装もありますが(下面にも脱出用らしきハッチがありますがそちらは固定)、ハッチに奥行があるうえに窓が狭くて中身が見えにくいデザインのためか、今回はシリーズでも珍しく着座状態のパイロットは付属せず、代わりに直立姿勢で双眼鏡のようなものを覗くポーズと、外装上面に両腕をついて身を乗り出す姿勢の2体のフィギュアが付属。前者は座席の上に普通に立たせるようになっているので単体でも一応は自立できますが、後者は腕に体重をかけて足を浮かせるような姿勢なので立てません。
 あとハッチから底面(座席)までの距離が前席と後席で違うので、双眼鏡の方を後席に立たせると肘のあたりまで体が隠れるし、もう片方を前席に入れると腕が浮いてしまって不自然になります。
 なお、上述のボーナスパーツ以外では、このフィギュアの腕の付け根のみ接着剤が必須。

 コクピット内装は前後2つの座席と操縦機器類が全部一体成型でこんな感じ。一応塗装もしましたが、開口部が狭いうえに中身が奥まっているので、ハッチの真上から照明を当てれば何とか見えなくもない、くらいでほぼ見えません。
 ちなみに前席のみパイロットの足先が入るスペースが埋まっているので、他のキットから流用するなりしてフィギュアを座らせようとするなら何らかの加工が必要になりそうです。

 箱の大きさの割に中身はかなりスカスカで、組み立てても体積は少ない方ですが、長い脚が4本もあるので占有空間は大きいです。

 脚部は足首が回転と曲げの2軸可動、膝が1軸、付け根は蛇腹状の部分が固定でその両端のみ回転可動と、耐久性を考慮したのかボールジョイントは不採用でシンプルなつくりです。足首のみサイズの都合なのかポリが入っていないプラ関節。なお、膝の丸い装甲は基部がスライドするようになっていて、膝を曲げた状態でも伸ばした状態でも中身に密着させることが可能。
 足先の爪もしくは指は展開・収納が選択式で、いずれも足裏と一体化しています。この足裏のパーツを外すには足先を完全に分解する必要がありますが、噛み合わせを緩めすぎても問題が出そうだし単純に手間もかかるので交換は諦めました。なお、成形色はライトグリーンなので足裏の面とスパイクのような突起は塗る必要があります。

 脚の付け根は軸に角度が付いているので、自由には動きませんが回すだけで角度を大きく変えられます。脚を下に伸ばす姿勢にするとかなり背が高くなります。

 

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