COMBAT ARMORS MAX 1/72 アビテート F44A クラブガンナー
 設定上は実用化した初のCBアーマー。作中でも旧型機扱いとはいえ現役で使用されていて、少なくともニコラエフよりは使い勝手が良かったようです。
 後続のデザートガンナーやブリザードガンナーと比べると脚の付け根の構造上前後進と旋回はできても横には動けそうにないし、しゃがんで全高を抑えるようなこともできなさそうだしで、履帯の代わりに脚を付けたメリットがほぼ死んでいるような気もしますが(一応戦車より砲を上から撃てるという利点はありますが、全高が上がって被弾しやすい欠点の方が大きそう。ただ、作中ではこの見た目でジャンプしたりもするし見た目よりは機敏ですが)、「既存兵器の延長としてのロボット」というコンセプトの視覚的な分かりやすさといい、顔も何もない装飾性の薄いパーツの組み合わせなのに強烈なキャラクター性があったりといい、ある意味ダグラムという作品の顔みたいなメカです。顔無いけど(それを言いたかっただけ感)。
 これ自体は新規設計キット。発売前からバリエーション機のテキーラガンナーのキット化も決定していて、そのためかテキーラで装備を増設する部分には単にクラブガンナーを組むだけなら不要なパーツ分割があります。
 また、脚部はパーツが胴体とは完全に分離されたランナー配置で同じものが4枚ずつ入っている構成ですが、その他に胴体も二重構造になっている砲塔の上半分だけランナー上では独立しています。デザートガンナーも砲塔だけ共通デザインですがあれは2段目の部分も同じデザインだし、砲塔の上段以外ほぼ同デザインの作中に登場しないバリエーション(ファイヤーガンナーとかアイアンハンドとか)のキット化を想定していたりするのかも。
 あと各部に取り付ける手すりや戦車的な車載アクセサリ等のディテールアップパーツがおまけで付属しますが、以下の写真はその辺は使わずに組んだ状態です。アイバンを組んだときはバックミラー等のパーツも付けたけど結局破損してしまったので。

 全塗装しています。色味はだいたい成形色に寄せた、というか本体色はガイアのダグラムカラーの専用色(モスパープル)をそのまま使いました。
 成形色は本体色のパープルとライトブルー、照明等の無色クリア、ミサイルの赤の4色。配色は割とシンプルなので、内装とパイロット、あと砲塔の2段目後部のダクト以外はほぼ色分けされています。ただ、胴体正面の機銃のみ本来は砲身がグレーで基部はパープルですがライトブルー成形。
 関節はシリーズの他のキットと同様にABS不採用でポリ主体。脚部は4つとも全く同じ構造です。デザイン的には前後にしか動かなさそうな脚の付け根は左右にも若干開きます。足首はボールジョイント。あと膝に相当する部分の他、その上の円柱でつながっている部分もその上下で少しずつ曲がります。

 

 砲塔の上面には溶接跡のようなディテールがありますが、脚等にはそういうのは全くありません。他の機体との整合性を考えても削り落としてしまった方がそれっぽいかも。

 砲塔は上段の見るからに砲塔な部分の他、それと胴体との間にある箱状の部分も旋回可能。主砲および胴体正面の機銃は上下旋回可能。なお、機銃は銃口が塞がっています。
 ミサイルの射線を確保するためにサーチライトを下にスライドして収納できるギミックも再現されています。なお、ライトはクリアパーツですが2つの丸が細い棒でつながった形状になっています。
 あと、胴体正面の覗き穴にはクリアパーツが入っています。
 砲塔上面のハッチは可動ではなく開閉選択式。一応ヒンジ状の部分の噛み合わせをきつめに調整すれば、閉じた状態なら接着せずに固定できなくもないです。ただ、その方法でも開けた状態だとかなり不安定なので、組んだ後で開閉を選択可能にするならヒンジの位置に実際に金属線を打って可動式にするのが紛失のリスクも無くて確実そうです。

 胴体の中には座席やコンソールも造形されていますが、組むと砲塔を外さない限りは全く見えないし、内装が穴の位置より前に寄っているので外しても見えづらいです。なお、写真で穴の上端にぎりぎり見切れているのが座席でその奥にコンソールがあって、手前に見えているのは砲塔に上がるためのスペースみたい。
 あと、砲塔のハッチを開けた時に見える床面にもそれっぽいディテールがあります。
 それと胴体後部と下部のハッチらしきものも別パーツ化されていますが、これらは開いた状態には組めません。

 で、着座のパイロットがいてもどのみち見えなくなるためか、パイロットのフィギュア自体は付属しますがブリザードガンナーと同様にいずれも座席には座っていません。新造の直立して片手に双眼鏡を持ったものと外に出て機体上面に座っている姿勢のもの、あとブリザードガンナーに2人付いていたうちの片方を流用したもの3人分が付属。
 で、見本写真や組立図だとブリザードガンナーからは2種のうち双眼鏡を持っていない方が流用されているはずなのですが、実際に入っていたのは持っている方で、でもランナータグの刻印は説明書でも双眼鏡を持っている方と一致するというよくわからないことになっています。
 なお、座っているものには脱いだヘルメットが別パーツで付属して横に置いておくようになっていますが、紛失しそうなので腕と胴の間に接着固定してしまいました。

 全高は作中最大級ですが、キットはブロックヘッドの方が太くて中身が詰まっていて単純に重いせいかボリューム感は相対的にそれほどでもない気もします。あと脚をまっすぐ伸ばしているので横方向にはブリザードガンナーの半分程度のスペースで済みます。

 脚も意外と動きますが、普通に歩いている感じ以外にはどうポージングしたらいいのかよくわからなかったので、とりあえずこのくらいは可動範囲があります、という感じで。

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