風雷模型 OPTIMUS PRIME (G1 Version) (FLAMETOYS)
 2020年発売。FLAMETOYSの製品のうちプラモデルが分類されるレーベル・風雷模型のキット。FLAMETOYS自体は国内のメーカーですがTF関連の製品は今のところハズブロ社の許諾による海外の正規流通のみで、日本向けの販売予定は無い旨が公式サイトの製品ページにも明記されています(先日のイベント展示でロディマスの完成品が日本でも発売予定として公開されていますが)。そういうわけで既出のキットについては海外版を個人輸入なり並行輸入なりで買うしかないわけですが、日本への発送に対応した海外の通販サイトや国内の並行輸入ショップでの取り扱いもあまり多くないうえに再生産も滅多に無いので入手ハードルは高め。
 で、風雷模型のTF関連キットは主に独自アレンジ版とIDW(アメコミ)版で、他に同社で完成品(※非変形)として出したものをダウンサイズしてキット化したものもありますが、これはG1版として銘打たれたキットの第1弾です。オプティマスは独自アレンジ版とIDW版で先行してキット化されていますが、そっちとは別型です。
 ・・・いや、G1版だから買ったというわけでもなくて、IDW版オプティマスを買いそびれてそのまま縁が無かったのがたまたま別件の買い物のついででこっちの在庫があったから買った、という経緯ですが。
 ほとんどのパーツがABS(これの場合PSはクリアパーツのみ)ですが、関節にはポリパーツも使われています。聞いた話だと最初期のキットとその後のキットではパーツの噛み合いの精度が改善されているそうですが、とりあえずこれに関してはほぼ何も調整せずに組んでも問題無いレベルで精度はかなり高め。
 あと手で触った感じだと海外製造キットとしてはパーツ表面の油分はかなり少ない印象ですが、塗装する場合は一応洗っておいた方が無難かも。

 で、塗装については成形色に寄せてソリッドカラーの光沢仕上げにしてみるかつや消しにするかと色々考えましたが、キットなんだしどうせなら既出のオプティマスの商品と被らない仕上げにしたい、ということでつや消しのメタリックにしてみました。赤だけはクリアカラーを上塗りして、他は直でベタ塗り。
 胸の窓の上にあるオレンジのランプ(シールが付属)と胸の展開部分の中身以外は全部パーツで色分けされています。ライトグレーは2色が使い分けられているので、色味(というか反射率)の違うシルバーを2色使ってみました。
 個々のパーツ形状はG1アニメ版をベースに面構成やバランス、細部を調整したという感じで、タイヤは全く露出していないデザイン。
 肩のエンブレムはシールが付属。表面がつやつやなので、タミヤのデコレーションシリーズの水性つや消しニスを塗ってから貼っています。本来はスイーツの自作ミニチュアの仕上げに使うものみたいですが、筆付きの瓶入りでさくっと塗れて乾燥も早いし水性だから塗膜にも影響しないしで、光沢と合わせて持っておくとシールのツヤの調整やデカールの保護にも使えて便利だったりします。

 見本写真がゴリゴリのS字立ちで、造形もそういうのが映えるバランスというか軽めのバリ風アレンジという感じですが(さすがにDVDのジャケットなんかの本物の大張作画よりはだいぶ控え目ですが)、背筋を伸ばすというかS字じゃない立たせ方をすることも一応は可能。

 逆にゴリゴリにS字にするとこんな感じ。

 スタイリングのアレンジの割に顔は素直なG1アニメ版という感じです。眼はクリアブルー成形ですが、パーツの厚みでほぼ黒く見えるので塗りつぶしてしまいました。ここのクリアパーツを活かすには電飾でも仕込むしかなさそうな。

 胸は作中同様に左右に展開可能で、さらに中に上に開くパネルが入っています。その中にはマトリクスが造形されていますが、中央がクリアブルーの別パーツですが他は周囲と一体成型で取り外せないし色分けもされていません。

 身長は可変TFのボイジャークラス相当ですが、体形はそれよりかなりスリムです。ガンプラでいうと1/144と1/100の中間くらい。

 武装は手持ち式のコンボイガンと、手首から交換して取付けるエナジーアックスが付属。
 手は拳、指の曲げ方が違う平手2種、指差し、コンボイガン用が左右それぞれ付属。
 コンボイガンは外装のライトグレー2色よりも暗いグレー成形(胸部の中身等にも同じ色が使われています)。黒っぽいイメージなのでそんな感じで塗っています。

 

 可動部は基本的な関節の他に、肩の前後スイングや股関節軸の引き出し等もあって、全体的によく動きます。首、手首、胴等にはボールジョイントも入っていますが、股関節は軸可動の組み合わせ。あとフロントグリルが腹部に対しボール可動だったりもします。他に肩の排気筒の基部もボールジョイントですが、ここはクリアランスが無いので実質回転のみです。

 指差し手があるのでサイバトロン戦士がアタックする感じのポーズも可能。
 なお、ポリパーツはライトグレー成形ですが、この写真の左腕基部のように腕と脚の付け根は大きく動かすとポリが露出します。

 エナジーアックスはクリアオレンジ成形。写真はつや消しを塗った状態ですが、2パーツ構成でいわゆるダボが透けて見えます。

 股間に3ミリ穴があるので各種の台座にも対応。

 そういうわけでパーツ精度は高いしよく動くし強度が不安になる部分も特に無いしで、これで入手性がもうちょっとマシならなあ、とか。

 

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