1/800姫路城
 JOYJOYコレクションのシリーズナンバー1番ということで、金型がかなり古いのが伺えるキットです。最大の現存天守の低価格キットという初心者が手を出しやすそうな立ち位置の割に組みづらさに定評がある難物ですが、先にこっちを組んでおいた方が新金型の1/500の有難味も増すかなあ、とか。

 で、せっかくなので屋根は白っぽく塗ってみました。・・・が、天守閣は改装で真っ白になりましたが、それ以外の部分の屋根はもっと色が濃いのには後で気が付きました。天守閣付近を正面から煽りで撮った写真が多いけどあれだと天守閣以外の屋根の上面がよくわからないし、などと無理のある言い訳をしつつ、まあ安土城とか江戸城(天守閣含む)もラインナップされているシリーズだし今回組んだ分は想像上の架空の姫路城ということでひとつ。姫路城については新金型の1/500もいずれ組みたいので今回の失敗はそっちに活かします。・・・多分。
 大阪城と違って土台が反っていたりはしませんでしたが、それ以外は総じてパーツの状態はあまりよろしくないです。パーツの裏面は金型が傷だらけなのがよくわかるボコボコ加減で、石垣の彫刻は部分的にほぼ平面になるくらいかすれていて、開口しているはずの部分がバリで完全に埋まっていたり、壁面のパーツはそもそもアウトラインの直線が出ていないものもあるし、接着用のガイドらしき突起の位置が1センチくらいずれていて全く噛みあわない箇所まであったり、1箇所だけ突き出しピンの跡が1ミリくらい突き出ている部分がよりによって組むと外側に露出するところだったりします。・・・いや、後の方のは金型の痛み以前に設計の問題のような気もしますが。
 そういうわけでパーツの合いも悪いです。壁面はバリの除去と直線出しのために板ヤスリをかけてから組んでいます。一応壁面を先に土台に組み付けてから屋根を乗せていけば形にはなりますが、個々の天守や櫓を個別に組んでから最後に合わせようとしたりすると誤差が重なって組めなくなる可能性もありそう。
 あと、一部のパーツは干渉する部分を削らないと本来の位置に収まらない場合があります。
 合いが悪いのに加えて天守閣以外の構造物にもボリュームがあるので、シリーズ内の今まで組んだキットの中では特に面倒でした。

 石垣はほぼ平面になっている部分だけは掘り直しました。タガネは小回りが利かないからこういう工作には向いていないし、ケガキ針だと切削性が足りなくて広い範囲をやるのはきついしで妥協。模型用の平刃じゃない彫刻刀を用意すればよかったのかもしれませんが、石垣以外の用途が思いつかないしなあ。
 植木はプラ製の幹・枝(一体成形)に付属の緑色のスポンジをちぎって貼り付ける構成。幹は3種8本付属して見本写真では5本使ってありますが、これにだけ何本も生えていると他のキットと並べたときに浮く気もするのでもっと減らして3本にしました。

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