1/144ヒュッケバイン+ヒュッケバイン009 (コトブキヤ 組立式プラキット)

 1/144ヒュッケバイン(以下008R)はコトブキヤの『スーパーロボット大戦』オリジナルロボットのプラモデルシリーズ第1弾で、2003年11月に発売されました。また、バリエーションキットとしてヒュッケバイン009(以下009)が2004年5月に発売されています。

 ヒュッケバインは『第4次スーパーロボット大戦』におけるオリジナル主人公(原作に由来しないゲーム独自の主人公で、プレイヤーが名前等を設定可能)の専用機としてカトキハジメ氏によってデザインされた機体で、『第4次』においては主人公をリアル系に設定した場合のみゲーム中盤に入手可能でした(スーパー系の場合は代わりにグルンガストを入手。ちなみにどちらのタイプでも主人公の初期乗機はゲシュペンストですが、これは本来スパロボではなく『ヒーロー戦記 プロジェクトオリンポス』用にデザインされたもの)。また、その後『スーパーロボット大戦F』や『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION』(以下OG)にも登場しています。なお、『OG』では後にデザインされた後継機・ヒュッケバインMk-U及びMk-Vのデザインをふまえてリファインされた設定が使用されており、キットもこの設定に準拠しています。

 作品毎に設定が微妙に異なりますが、『第4次』での設定では主人公の父親がテスラ=ライヒ研究所で開発したゲシュペンストの後継機で、主人公用に調整された脳波制御機能を搭載したワンメイクの機体。分類はPT(パーソナルトルーパー。スパロボオリジナルのカテゴリーで、主にリアル系ロボットがこれに分類されます)。ちなみに『第4次』ではデフォルトの青い機体色以外にも複数のカラーリングパターンが用意されており、プレイヤーが任意に選択可能でした。
 『スーパーロボット大戦α』シリーズにおいては、地球連邦軍とマオ・インダストリー社がゲシュペンストの後継機として開発した試作PTという設定。地球外文明由来の技術によるブラックホールエンジンを搭載しており、同型の試作機が008R・008Lの2機が製造されています(なお、『α』シリーズには後継機であるヒュッケバインMk-U及びMk-Vが登場しますが、初代ヒュッケバインそのものは裏設定として存在が言及されるのみで、今のところ未登場)。
 起動実験の際に008Rのエンジンが暴走し、多大な被害を生じたうえに機体そのものは消失したため、以来同系列の後継機も含め『バニシング・トルーパー』と俗称されることになります。この設定は世界観の異なる『OG』にも大筋で継承されていて、現在ではこれが一般的みたい。ちなみにR-2のパイロットであるライはこの起動実験にテストパイロットとして参加したために負傷して左手を失い、その後は義手を使用しているという裏設定があります。
 ヒュッケバイン009は008系列とは異なり、ブラックホールエンジンの代わりに従来型の融合炉を装備した機体。そのため、008Rにはパワーで劣り、ブラックホールキャノンも使用不能になっています。

 ヒュッケバイン009は上記『バニシング・トルーパー』云々の設定が成立した際に名前のみ設定された同型機で、後に『OG』で初登場しています。外見的な相違点は機体色が青から緑に変更されているのみ。
 なお、ヒュッケバイン008Lは上記の事故の後に封印されたという設定で、『OG』では008Lと009を入手して使用することが可能でした。

 で、コトブキヤのキットがどうしてゲーム中に登場する008Lではなく事故でロストした008Rと設定されているのかは不明。

 前置きが長くなりましたが、以下で素組み+成形色を残して塗装した状態のキットを紹介します。

 

■本体

 ↑機体そのものには008Rと009でカラーリング以外に外見上の相違はないという設定で、キットも付属武装が変更になっていますが、本体は色変えただけです。009は『OG』本編では胸や爪先のダークブルーも濃い目のグリーンに変更されていましたが、キットでは本体色のグリーン以外は008Rと同じ色。なお、ボークス+電撃HMのアクションフィギュアではプラズマカッターの色も変更されていましたが、キットでは両方ともクリアーピンクです。
 キットは本体色(青もしくは緑)・ダークブルー・黄色・赤・関節部グレー・武器ダークグレー・クリアーピンクで成形されたいわゆる『いろプラ』になっていて、ポリパーツを使用したフル可動+接着剤不要という、大雑把に言うとガンプラみたいな仕様になっています(カラーリング用のシールは付属しませんが)。 パーツの合いといった精度面も新規参入にしては良好(いちいち引き合いに出すのもナニですが、例えばWA○Eの1/144テムジンあたりとは全然格が違う完成度です)で、組み立ては割と簡単だと思います。
 ただし、008Rの初版の時点ではどうも関節部のテンションにバラ付きがあったり(具体的にはヒザ関節と肩の前後スイング部がユルい)、接着しないと一部のパーツが外れ易いといった問題もありました。これは009の時点では金型を改修したのか、大幅に改善されています(008Rの増産分が修正されているのかは未確認)。
 なので、武装やカラーリングにこだわらないなら009の方が個人的にはオススメです。

 ↑いわゆるバンダイエッジやPL法対策の突起は無く、パーツはかなりシャープに成形されています。裏面にもディティールが入っていて、またプラ自体も肉厚があるので、全体に密度感があります。
 ただ、特に頭はあちこち尖ってるので、パーツの破損や怪我には注意した方がいいかも。

 あと、何故かアゴとコクピットハッチの赤いパーツが2セット入っていますが、これは片方しか使用しません。それとプラズマカッターもグリップは1個しかないのに刃だけ2つ付属。

 

■ヒュッケバイン008R

 ↑付属品はブラックホールキャノンとその専用スタンド、プラズマカッター(グリップは手首と一体)、リープスラッシャー、交換用の平手首が左右1個ずつ。なお、通常用とブラックホールキャノン保持用の手首パーツは共通で、通常時は手の甲のパーツのみ交換してキャノン保持用の穴を隠すようになっています。
 ちなみにリープスラッシャーはファンネルみたいに勝手に飛んでいく誘導武器で、元々手で持って使ったりはしません。そのせいかボークスのアクションフィギュアではオミットされていましたが、パーツ化してあるとうれしいのはうれしいけど実際使い道ありませんががが。

 ↑008Rの目玉装備・ブラックホールキャノン。構えるときには右写真のようにスタンドを使用しますが、うまくバランスをとってやればスタンド無しでの自立も一応可能。
 なお、付属する左右の平手首のうち右手は、左写真のように立てたキャノンに添える用のものです。なので親指が立っています。

 ↑コトブキヤの1/144武器セットは、発売時期が近いこともあってヒュッケバインとの連携も想定してるものだと思ってましたが、実際にはブラックホールキャノンのグリップがかなり太く、008Rの手首の穴もこれに合わせてあって大き目です。なので汎用武器を持たせて持てなくはないけど、ユルユルで安定しません・・・。
 あと、某模型誌の記事によると、この武器セットはヒュッケバインのフルキットを出す前の開発の練習、という意味合いもあったようです。

 

■ヒュッケバイン009

 ↑008Rのブラックホールキャノンとリープスラッシャーが削除され、代わりにマグナ・ビームライフルとフォトンライフル、及びこれらの武器用の手首が左右1個ずつ付属。
 なお、元々マグナ・ビームライフルはR-2、フォトンライフルはヒュッケバインMk-Uの専用武器でしたが、『OG』では一部武器の換装が可能なので、009もこれらを装備可能になっていました。あと009は削除されたリープスラッシャーも使用可能でしたが。
 カラーリングは前述のように『OG』本編のグラフィックとは若干違っていて、これはコトブキヤ側でのアレンジのようです。ボークスのアクションフィギュアでも009はイベント限定で販売されましたが、こっちの方が設定には近かったみたい。私は現物持ってませんが。

 ↑武器装備の例。平手首パーツを使えば銃器を両手で構えてるっぽいポーズも可能ですが、実際には腕の可動範囲があんまり広くないのでちょっと難しいです。なお、武器の白い部分はパーツでは色分けされていません。
 あと、009にはこの銃器用の手首が追加された関係で、前述のコトブキヤ製武器セットや1/144のガンプラからの武器流用がやりやすくなっています。

 

■コトブキヤでの購入特典

 ヒュッケバイン008Rの初版をコトブキヤ直営のショップで購入すると同社製品の汎用ベース2種、及びそれに貼る用のネームシールがもらえました。また、予約していればそれに加えてヒュッケバインのピンズも付属。
 あと、これはどの店舗でもやっていたのか不明ですが、私が009を買ったときには予約無しでもピンズがもらえました。008Rは予約してなかったので同じものか確認できてませんが、多分008R予約特典の余りではないかと。

 ↑ベースはこれ以外にスタンドの付属しないもの(要するに四角い板みたいなの)の計2種が1個ずつ。

 ↑ベース使用例。股関節の部分で支持する仕様で、支持部はボールジョイントで接続しているので角度の調整も可能。
 本来はヒュッケバイン用ではなく汎用の商品なので、股関節のサイズに合わせて形状の違う複数の支持部を選択可能ですが、基本的にはガンプラでいうと1/144かそれ以下の大きさのアイテムに対応しているようです。というか1/100だと足首がベースに届きますが。

 

 

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