MODEROID 1/60 AV-0ピースメーカー
 2021年11月発売。TV版最終2話で初登場というのもあって放映当時はキット化されておらず、今回がプラモデルとしては初の商品化で、イングラム以外のパトロールレイバーとしても初のキット化。ソフビキットも含めると放映当時にスケールを合わせた97式改があるにはありましたが。
 TV版ではこれまで一貫して最新のパトロールレイバーだったイングラムをその座から降ろすことになる新鋭機で、その登場が主人公に与えた影響が最終エピソードの軸になるという重要な役回りを持ってはいたものの出番が2話しかなく、その直接の続編の後期OVAでは開幕早々に対グリフォン戦でシステムの欠陥(というかグリフォンとの相性の悪さというか)が原因で大破しメーカー修理に出されて退場、その他の媒体ではそもそも全く登場していなくて存在するのかも不明、と出番はだいぶ少なかったりもします。まあシリーズ全編を通じて第1小隊のレイバーの出番がそもそも少ないですが。
 デザインにはAV-X0零式との共通点があり、形式番号からも試作機の零式をベースとした製品版という感じですが、それぞれパラレルな劇場版とTV版にしか登場していないので実際のところはよくわかりません。
 で、キットとしては外装は完全に新規設計ですが、グレーのパーツは半分以上零式から流用されています。ポリ不採用で可動部はABS主体という構成も同様。

 全塗装しました。マーキングは1号機と2号機の選択式ですが、今回は1個だけ買って1号機にしています。
 クリアパーツは無色と彩色済みの2セット付属し、マーキングはデカールで付属、胸の代紋も塗装済みですが(イングラムと同様にパーツの分割線が代紋の輪郭より外側にあるので隙間を黒く塗る必要がありますが)、肩の回転灯基部や腰周りの色分けは省かれています(一部はそれ用のデカールが付属)。あと頭部ブレードアンテナのグレーも無いですが、肩装甲のグレーは塗装済み。
 成形色はイングラムや零式と共通なので、今回も白い部分はかなりグレー寄り。
 関節構造は共有パーツが多いのもあっておおむね零式と同様で、やっぱりデザインの都合で肩を横に上げる可動は制限されます。

 頭部は1号機と2号機でデザインも色も同じでフェイスオープンもしないので、今回は1個のみ付属。
 クリアパーツの中身は特に造形されていません。

 身長は零式と同等なのでイングラムより大柄です。

 武装はイングラムと同型のリボルバーカノンとスタンスティック、専用のシールドが付属。手は拳、緩く開いた平手、貫手用、スティック用が左右と、銃器用が右のみ付属します。
 シールドは1パーツ構成で色分け無し。前腕の黒い部分をジョイント付きのものと交換して固定する構造で、零式のものより外れにくいですが、接続部に可動が全く無いので肩装甲と干渉しやすくてポージングは制限されます。

 リボルバーカノンは胸部ダクトの下の黒い部分が展開して収納可能で、開閉ギミックがあります。

 スタンスティックは展開時と収納時の2種付属。設定上は前腕の黒い装甲の中に入っていて、前腕を丸ごと専用パーツと交換することで展開状態を再現できます。

 腕の伸縮を再現するパーツは零式の流用。

 

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