MODEROID 1/60 AV-2ヴァリアント
 2022年8月発売。劇場版機動警察パトレイバー2に登場した、作中での最新鋭パトロールレイバーにして作中でまともに動く場面が全く無かった機体のキットです。
 他の作品だと基本的に第1小隊と第2小隊は違う機体を使っていますが、P2のみヴァリアントに統一されている設定で各機体に形状の相違も無いので、デカールの組み合わせのみで2小隊×1〜3号機の合計6機のどれかを再現可能です。
 今回もクリアパーツは無色のものが未塗装と塗装済みの2組付属し、あとマーキングはデカールが付属します。なお、クリアパーツはアンダーゲートではないので塗装済みパーツを使っても胸や肩のものはゲート跡が無色になります。
 あとイングラムのグレーのランナーを流用していて、一部のパーツが余ります。

 まず塗装してデカールを貼る前の状態を。塗装済みパーツは地色を残して、他は全塗装しました。クリアパーツの他に額と胸の金も塗装済みですが、例によって胸はエンブレムより外側の分割線まで全部塗りつぶしてあるので一部を黒く塗り直す必要があります。
 成形色はいつも通りで白い部分はライトグレー。
 肩の回転灯の中途部の白い枠、腰周りの黒ラインと警告灯、胸部エンブレムの下のダクト、首の左側のアンテナ先端のライトグレー、シールドの黒等の色分けが不足。

 で、作中ではどの機体も活躍していないというか機体を識別できる場面もあまり無いですが、とりあえず箱絵が第2小隊の1号機なのでマーキングはそれにしてみました。
 ブレードアンテナの移動やナックルガードの追加、外装各部の分割の簡略化等イングラムをより合理化・洗練しているのがわかりやすく、それが没個性化にもつながっているという、作中の1999年当時に対する2002年当時での特車二課の性質の変化を反映したデザインになっているような気も個人的にはします。・・・いや、実際に立体物を手元で見ると意外と格好良かったりもしましたが。
 なお、ナックルガードは一体成型で固定されています。まあこの形状だと曲げただけだと拳が収まりませんが。あと前腕の黒い部分のパーツは2セットあるので、可動化改造なり差し替えなりで展開状態を再現するハードルはやや低めです。
 関節構造はだいたいイングラムと同様。あとシリーズで仕様が安定しない台座との接続は、今回は股間の下面に3ミリ穴が露出しています。

 頭部バイザー、胸の窓、肩の回転灯の他、ブレードアンテナ基部の青い部分もクリアパーツ。肩は中に回転灯の回転部分らしきものが造形されています。
 胸の窓の奥には座席っぽいものも造形されていますが、手前にクリアパーツ固定用の嵌合部も兼ねたコンソールのようなものがあるのと、正面以外から光が入らないうえに塗装済みパーツの場合は塗装の色も濃いので奥はほぼ見えません。まあ見えてしまうと座席が無人なのが気になりそうですが。

 サイズはだいたいイングラムと同様。

 武装はリボルバーカノン、スタンスティック、ライアットガン、シールドが付属。スタンスティックとライアットガンはイングラムのグレーのランナーに入っていたものの流用です。ヴァリアントがライアットガンを装備する機会があったのかも不明ですが、まあそれ以前に作中ではトレーラーに乗っているか棒立ちしているかだったので設定上積んでいる武器も使う場面は無かったわけですが。
 手は拳、平手、銃器用、スタンスティック用が左右それぞれ付属。布状のグローブで覆われているデザインなのでイングラムやピースメーカーとは別造形になっています。
 ちなみにイングラムの右腕の伸縮を再現するためのパーツもランナーに残ってはいます。
 リボルバーカノンは新規ランナーに入っていますがデザインは他の機体と共通。設定上は胸に収納しているらしいですが、ピースメーカーと違って展開状態を再現できるギミックとかは無いです。

 スタンスティックは収納用と展開時の2種が付属し、収納用はイングラムと同様にシールドの裏に収納可能。

 ライアットガンもイングラムと同じものなので、ストックは可動式。
 ところでモビルスーツなら特に気になりませんが、レイバーだと片膝なんかついたらそこから自力で立ち上がれるんだろうかとちょっと思ったりもします。

 

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