MODEROID 1/60 TYPE-J9グリフォン フライト&アクアユニットセット
 2021年8月に通常版と同時に発売したGOODSMILE ONLINE SHOP限定版。通常版にアクアユニットのパーツを追加したもので、本体は通常版と同一仕様とのこと。
 説明書も通常版のものにアクアユニット用のものが追加されています。パッケージは専用のものですが2色刷りで、基本モノクロで頭部バイザーのみ赤く着色されています。
 ちなみに初キット化のバンダイ1/60はフライトユニット装備型のみを再現していましたが(というかTV版にはそっちしか登場していませんでしたが)、1/35MGでは2種類が別々にキット化、あとコトブキヤのD-スタイルも2種セットだったので、プラモデルに限ってもアクアユニットは都合3回目の商品化だったりします。
 基本的な仕様はシリーズ過去作と同様。材質はクリアパーツ以外全部ABSです。成形色は無色クリア・黒・ブルーグレーの3色+アクアユニットのみ黄色が増えて、胸の三角マークの赤と頭部のクリアレッドは塗装済み。ただ、今回は腰のオレンジは塗装されておらず、デカールやシールも付属しません。

 全塗装しました。黒は表面に光沢のあるABSで成形されていますが、若干紫を混ぜたものを光沢で塗っています。グレーはシーリング以外で露出する部分は色味を変えました。
 色分けは上述のように腰のオレンジが足りない他、頭部フィンと首元の赤、胸以外の丸モールドのグレーも不足。シリーズ内でも色分けの不足は多い方ですが、下地が透けるような色はほとんど使わないので塗るのは割と楽です。
 関節構造もだいたいシリーズの他のキットと同様。足首後部に露出するシリンダーは伸縮はしませんが、基部はボールジョイントなので足首の曲げ可動には追従できます。

 頭部バイザーは2セット付属して片方のみ塗装済み。ただ、両端にゲート跡が露出するのでどのみち塗る必要があります。バイザーの中身にはセンサーっぽいモールドがありますが、色分けはされていません。

 体格は羽根を覗いて零式と同程度で、イングラムよりは大き目。

 武装類は作中でイングラム2号機から奪って使ったことがあるリボルバーカノンのみ付属。右手と一体化していますが、手指の一部は別パーツ化されていて、銃口が塞がっている以外は特に造形の省略は無いです。
 なお、漫画版では結局使わなかった専用のハンドガンが存在していた他、TV版放映当時に発売された本家SDパトレイバー版には謎の大型銃器が付属していました。
 手は拳、平手の指を開いたものと揃えたものの2種が左右分と、作中再現用の親指を立てた右手が付属。

 可動範囲は既出キットと同様ですが、背中が重いので自立が不安定です。前傾させるか、羽根を後ろではなく横に向ければある程度は安定しますが。

 羽根は基部が複数の軸関節の組み合わせになっていて、意外とフレキシブルに動きます。
 台座への接続はシリーズ内でも仕様が統一されていませんが、今回は本体側には露出する明確なジョイントは無く、クリア成形の軸受をパーツの噛み合わせで股間に固定して3ミリ軸に接続可能。

 続いてアクアユニット装備。バックパック自体は共通で、左右の羽根をアクアユニット用パーツと交換する他、腰後部の尾翼のようなものを外して代わりに隙間を埋めるカバーを付けます。このカバーは噛み合わせが尾翼より緩めに調整されていて、特に手を加えなくても組んだ後で交換可能。
 黒と黄色の2色成形で、黄色は全部色分けされていますが(奥の開口部の黒は色分け無し)グレーは塗る必要があります。ただ、左右の四角いノズルは外装と中身が別パーツ化されているので塗るのは楽です。
 あと上の写真で使っていなかった拳をこっちで使ってみました。

 で、フライトユニットと比べると背中が大幅に軽くなるので、ポーズを付けやすいという利点があったりもします。写真は羽根の方と違うポーズにしようとした結果その利点が全く活用できていませんが。

 

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