PLAMAX 1/24ストライクドッグ
 2024年1月発売。1993年発売のソフトビニール製キットを原型にプラモデル化したものという、先行したサーバイン等と同様の経緯のキットですが、その辺が元キットに準じて固定モデルだったのに対し今回は関節可動が追加されています。あとソフビ版は若干オーバースケールだったのでちょっと縮めているとのこと。
 過去のキットの再現が本題・・・ではあるものの、ランナー構成的には流用でラビドリードッグを出す前提で設計しているみたいで、ランナー構成は形状や色分けの相違点を考慮してあるうえに余剰パーツ扱いで上腕のダメージパーツ(おそらく最終話の左腕がもげたラビドリーの再現用)まで入っています。
 あとダグラムシリーズはダグラム(リニューアル版)以降は国内生産に移行していましたが、今回は中国生産なので離型剤もちょっと残っているような気がします。

 手首や腰等の板状の装甲は、こんな感じの2パーツ構成で縁や裏側にディテールが入っています。

 全塗装しました。センサーや照明は無色クリア成形で内側にデカールを貼って色分けするようになっていますが、他はだいたい色分け済み。元々の設定だと関節部に色分けは無いですが、今回は元キットの彩色見本に合わせて関節はガンメタ成形になっています。
 で、カラーリングを設定(関節部の色分け無し)に合わせるかどうかで少し迷いましたが、関節はガンメタのままにして頭部カメラまわりだけグレーにしました。肘や膝がガンメタなら指の関節もガンメタだろう、と置いうことでその辺は色を足したりもしています。青はボトムズカラーを使いましたが成形色もだいたい同じ色。
 マーキングはデカールがありますが、とりあえず設定画にもあるフロントスカートの白と、あとそこだけだとバランスが悪い気もしたので左肩のも手描きで入れました。
 なお、胴体側面の組み立てに白化注意の記載があったり、左前腕外側も上端以外の全域にレールが貫通していて組付け時に負荷がかかりやすかったりもするので、塗装しない場合は白化には注意した方がよさそうです。
 元の設定からボリュームバランス以外にディテールや一部パーツの形状にもアレンジが入っていて、頭部アンテナは起伏の無いシンプルな形状だったのが凹凸が多くて先端が三角形みたいな形状になっていたりも。1993年当時の今風ディテールということで、元の設定のイメージとも違うけど今見るとちょっと古臭く感じる部分も無いでもないです。
 関節はポリやABSは不採用で、耐摩耗性っぽいPSで構成されています。腕の付け根の引き出し機構や股関節軸のスライドもありますが、足首はシンプルな軸関節の組み合わせなので、見た目の割には動きますが動きの大きいポーズを付ける場合はここがボトルネックになる感じ。
 アームパンチや降着姿勢のギミックはオミットされています。背面のミッションパックの下部のノズルは基部が2軸可動で、上部側面のノズルも基部で回せます。

 センサー類はクリアパーツの表面にクリアカラーで塗装して裏に銀を塗りましたが、頭部中央の大きいカメラはクリアパーツが2枚重なる構造なので内側のパーツにクリアグリーンを塗っています。
 眼はレールに沿ってスライド可能。このレールは素通しで頭部の中身まで貫通していますが、それを避けるためのバイザー奥の開口部を塞ぐパーツも付属。正面から見る分には中は真っ暗なので問題無いですが、横から見るとレールの反対側が素通しで気になるので塞いでおきました。

 コクピットは開閉可能で内装も再現されていますが、パイロットは立ちポーズのみ付属(※眼を塗らないと気になるけど塗るのも難しいサイズなので今回は組んでいません)で着座のものはありません。あと座席はこの部分のためだけに茶色の成形色が使われていたりも。
 コクピット内装用のパーツはその茶色以外はグレー成形ですが、青成形の外装の裏側が露出する部分もあります。そこもだいたいはグレーで塗りましたが、頭部の基部まわりは塗膜で可動に影響が出るのを避けたかったので青のままにしたら意外と目立ちますね。

 ドッグ系の立体物だとミッションパックは背中のフックを使って取り付けるものも多いですが、今回は背中の穴に直付けする構成で、外した状態の再現用にその穴に取り付け可能なフックが別途付属します。ただ、1パーツ構成で左右内側がえぐれています。

 上述の腕のダメージパーツもせっかくなので塗装して付けてみました。1パーツ構成で、中身のメカもまとめて青成形です。

 たまたまスケールと発売時期が被っただけで造形のコンセプトが違うので、並べるとそれなりに違和感が出る部分もあります。

 武器はソリッドシューターが付属。右手はこれの保持用と拳、あと平手が指の曲げ加減が違う2種付属します。設定上は丸い指が角指になっているのも特徴。
 素手はパーツ分割が細かいですが、武器用は保持力優先なのかシンプルな2パーツ構成です。あと素手はボールジョイントの軸の外側に円筒状のカバーを被せる構成ですが、武器用は斜めに角度が付いた円筒が一体化しています。
 銃身は本来2色使うデザインですが、ここは色分けされていません。
 で、このソリッドシューターが元々構えにくいデザインで過去の可動モデルでも取り回しに難がありましたが、今回は武器用の手首だとボールジョイントが実質機能しない構造でグリップにも特に曲げ可動が無いうえに尾部を肩に担ぐ姿勢にしようとすると位置関係がかなりシビアで、見本写真の腕の角度を参考に調整してどうにかそれっぽくはなったけど手首が抜けるぎりぎりという感じ。というかこの写真を撮るための調整で右肩がマガジンの角とこすれて塗装がちょっと剥げました。

 左手の機銃は可動で展開可能。内側の爪が1本生えているブロックは両形態で位置を固定するジョイントがあります。
 あと爪は3本とも基部で可動。いずれも2パーツ構成で、側面の片側に穴が開いていてそれを別のパーツで埋めるようになっています。

 

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