ゾイドワイルド ZW04 スコーピア
 久々のゾイド新展開・ゾイドワイルドの第1弾として一挙6種同時発売されたうちの1つ。
 今のところ公式サイトの分類ではS型(ゼンマイ駆動)・M型(電動標準サイズ)・XL型(電動大型)の3種がありますが、これはS型に該当。
 従来のゾイドとの大きな相違として、今回はスケールが1/72ではなく1/35になっています。

 パッケージと内容物一式。一応側面にアニメの告知もありますが、パッケージデザインやメインの特写は意外と昔のものに近い雰囲気になっています。見ての通り緩衝材が入っているので実際の中身は箱サイズより少な目ですが、パーツがランナーについたままになっていないという仕様上ぎちぎちに詰め込むのも危険そうな気はしますし、リバースセンチュリーみたいなあからさまな上げ底という感じでもないです。
 今回は組み立て式という仕様は踏襲しているものの、上述のように全てのパーツが切り出し済みで発掘パック(という名前のビニール袋)に封入されていて、作業も組み立てではなく「復元」と呼称されているのが特徴。
 ゲート処理の精度も意外と高めで(さすがにゲート跡がどこにあるのかわからないとかいうレベルではないですが、とりあえずあからさまにゲート跡が出っ張っていたり露骨にえぐれたりはしていないです)、実際組立にかかる時間と手間はかなり減っている印象だし、これはこれでアリかな、と。
 あと説明書のようなものが2つありますが、「復元の書」はパーツリストや機体解説等で、実際の組み立て説明はもう片方の方に書いてあります。

 で、シリーズ共通の仕様としてまず骨格形態を組み立ててから外装を取り付けて完全形態になる、という流れになっているので、まずその骨格形態を。
 大型機ではモチーフになった動物の骨格を意識した造形になっていますが、今のところラインナップが全部外骨格生物のS型は単に一部の装甲が外れた状態といった感じです。

 完全形態。ハサミやしっぽは外装が一体化しているので、頭と胴体側面に装甲が付いただけです。
 材質はライダー(フィギュア)がMABS、Zキャップ(ポリキャップ)がSBS、残りの本体はABS・POMとなっていますが、POMは歩行ギミックに関わる脚の付け根まわりにしか使われていないようなので、塗装は問題無くできそうです。
 眼のみ塗装済み。反射率高めのメタリックブルーです。
 成形色はメタリックで、赤は実際には写真よりもマルーンっぽいというか帝国軍っぽいというかそんな色味です。Zキャップの色はキットによって相違しますが、今回はクリアグリーン。なお、これの場合パーツは全てキャップ無しでも固定されているので、飾りというかゾイドとしての記号というかそんな感じの扱いです。
 あと写真では貼っていませんが、エンブレムが透明地のシールで付属します。
 ゼンマイの竜頭(解説では起動骨と呼称)は直接つまんで回すのではなく、付属のパーツ(これの場合はしっぽの根元の裏に付いている棒状のパーツ・ポイズンタンク)を差し込んで回すようになっています。回すとハサミと付け根の顎っぽい部分を動かしながら歩行します。しっぽは動きません。
 ライダーは手から下向けに生えた軸を機体の穴に挿して固定するようになっています。造形はアニメ版のキャラに似せたりはしていなくて、シリーズ共通デザインでヘルメットとマスクを付けたモブ兵士みたいなデザイン。従来の倍のサイズですが、材質の都合なのかディテールはかなり甘くてぼんやりした造形です。無色透明なのもあって「人が乗っているという曖昧なイメージ」みたいな印象ですが、単色前提なら半端に造形が細かい不透明のフィギュアが乗っているよりもそれっぽい気もします。
 あと特に用途が無い約3ミリの丸軸が数箇所に生えていて、従来のゾイドと同じように武装することもできるみたい。

 シリーズ共通ギミックの「本能開放(ワイルドブラスト)」は電動モデルでは自動展開しますが、S型は手動展開。スコーピアのものはしっぽの左右の赤いパーツが展開する「ポイズンスピア」です。なお、説明書によるとしっぽ中央のガンメタの部分は「ポイズンテイル」で、ハサミの名前は単に「ハサミ」。
 自動展開できない代わりに角度は任意に調節できます。

 これ以前のゾイド関連商品ですぐに出せる小型機がこれしか見つからなかったので、トミーではなくコトブキヤの方ですがサイズ比較用に一応並べておきます。現物が手元に無いので印象ですが、従来の600円サイズと同等か若干小さ目くらいの感じ。

 スケール変更でパイロットが巨大化したのを除けば、意外と以前のゾイドに近い手触りです。

※追記(2018.07.08)
 部分塗装してみました。

 フレームと赤は成形色を残して、ある程度アニメ版のCGを参考にしています。
 あと中央のしっぽの先端がかなり丸いので、少し削ってみました。

 

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