ゾイドワイルド ZW45 バーニングライガー&ZW46 コアドライブウェポン インパクトガトリング
 2020年10月発売。なお、これら2つをセットにしたものもZW47として同時に発売されています。
 アニメでいうと3作目の「ゾイドワイルド戦記」(ウェブ配信)に対応する新シリーズの第1弾で、ワイルドブラスト、エヴォブラスト/マシンブラストに続く新ギミックとしてコアドライブシステムを導入したキットの第1弾でもあります。
 これは武装連動ギミック部分をシリーズ内で互換性のある外付けオプション化するというもので、これによってファーストシーズンでは税別3000円、セカンドシーズンでは3500円だったM型ゾイドの定価が2500円まで下がっていますが、代わりに単体だと武装関連のギミックが無くなっています。また、CDW(コアドライブウェポン)は今のところ1000円なので武装状態にするとセカンドシーズンと同価格になります。
 今シリーズはセカンドシーズンで見られた旧シリーズに寄せる方針がさらに推し進められた感じで、骨格形態を廃止してよりメカ的で兵器然としたデザインラインになり、しかも今までは外に露出していた座席が外装に覆われるように変更されていて、スケールが1/72ではなく1/35という点を除けばほぼ2000年代以前のゾイドに回帰している印象です。
(※ただしこれと同時発売になったギルラプターLCはギルラプターのリカラーに火器を追加しただけなので、今後もワイルド初期の仕様に近い流用キットも並行して出そうですが)
 その一方で、商品仕様としてはパーツ点数の削減や全パーツをランナーから切断済みにするといった、ワイルド以降の組みやすさ重視の構成が継承されています。
 あと説明書の名前が「復元の書」から「Z-MANUAL」に変更されていますが、兵器色が強くなった割にセカンドシーズンにはあった改造型の画稿は無くなっています。それとパーツが入っているビニール袋の名前は「発掘パック」のまま。
 共和国と帝国の対立という構図も前シリーズから続いていますが、今回はシリーズ第1弾のライガーなのに帝国機、という変化球になっています。帝国製のライオン型としてはエナジーライガーやゼロイクス、ライジャーといった前例もありますが。
 また、セカンドシーズンまでのライオン型は全部ワイルドライガーの骨格をほぼそのまま流用していたので、ライオン型としては久々の完全新規キットです。
 ちなみに「オペレーションZマニュアル号外編」(販促冊子。画像データが公式サイトで閲覧可能)にはバーニングライガーと対になるコアドライブシステム対応の共和国の新型機としてZW52 ゼノレックスが掲載されていますが、ギルラプターLCがZW48なので、誤記でなければ間に4種類は何かが挟まるようですが。

・ZW45 バーニングライガー
 上述の仕様変更でパーツの量自体も従来のM型より減っていますが、さらに箱の中の空洞がほぼ無くなっているので箱は大幅に薄くなっています。
 あと今回シールは付属しません。広い平面が無いので付属しても貼る場所に困るというのはありそうですが、従来より兵器寄りになったのに番号や所属マーク等が付けられないのはちょっと物足りないかも。

 モチーフになった動物の骨格を模したフレーム自体は廃止されていますが、頭部や脚は銀色の中身と赤い外装を組み合わせるパーツ構成で色分けされています。そのため従来のM型キットより色分けは多め。

 そういうわけで今回は骨格形態が無いので最初から完成した状態です。
 成形色は原色より若干暗めの銀とメタリックの赤系2色+ポリキャップ。明るい方の赤は見本写真より明るい色味です。
 色分けを増やしたかったので、塗り足した部分と色味を揃えるためにだいたい全面塗りました。昔の帝国機っぽいイメージで普通にソリッドカラーの赤にすることも考えましたが、明るい方の赤はGXメタルレッドの上からクリアレッドをつや消しで塗り重ねています。
 ワイルド系4脚哺乳類型ゾイドはだいたい背中に武装ユニットが付いていましたが、今回は外付けになったので背中がすっきりしているのが特徴。
 今回はライダー(パイロット)が中に入っていますが、眼のような部分はキャノピーではなくゾイド自体の眼という設定は継承されているようで、メタリックグリーンで塗装済みの不透明パーツで解説でもZ-Oバイザーと記載されています。ただ、赤と銀の二重構造になっている頭部上側パーツのうち内側の銀のパーツにバイザーが一体化しているので、セカンドシーズンの帝国機ではバイザーの下にあった眼球は今回は廃止されています。
 CDW(コアドライブウェポン)を装備していない状態だと、歩行に連動して上顎が上下に動く他、前脚の付け根の装甲もちょっと動きます。ちなみにこの装甲の前に付いている小さい円筒はソードオフショットガン、その後方の出っ張りは小型格納式ミサイルという設定ですが、ショットガンの銃口は塞がっているしミサイルも展開できたりはしません。
 あと下顎、上下のたてがみ、しっぽの基部が手動で可動式。しっぽのみ今回はボールジョイントになっています。
 顎の構造が変わったおかげで、歩行に連動する開閉を残しつつ歩行していない状態でも任意に口を開閉できるようになりました。

 ライダーはこんな感じで後頭部のあたりに乗っていて、ハッチを閉じると座席は完全に覆われて露出しなくなります。
 側頭部の銀色の武器(2連ビームガン)はシリーズ共通の3ミリ軸接続。

 あと、頭を下げた威嚇モードに変形するギミックもあります。この状態だと歩行に連動した口の開閉は無くなります。

 装甲や展開武装が付いている部分と骨格が露出している部分でボリュームにばらつきがあった従来のワイルド系ゾイドと比べると、ボリュームの偏りが少ないフォルムになっています。

・ZW46 コアドライブウェポン インパクトガトリング
 今のところ唯一のCDWですが、上述の冊子には次のCDWとしてイグニッションブースターというのが掲載されています。
 連動駆動ギミックもありますが、砲身基部にギアが1個組み付けてある以外に組み立て済みの部分は無く、ギアが複数入る土台部分も全部組み立て式です。

 武装1個で1000円というのはちょっとインパクトがありましたが、S型ゾイドと大差無いくらいのボリュームで、ギミックの都合で中身も詰まっているので意外と重いです。
 丸ごと銀色成形。一応原色のシルバーと若干暗めにした色で2色の塗り分けにしてみました。

 バーニングライガーに装備するとこんな感じ。背中に付いている動力取り出し用ギアを覆う装甲を外して、レール状のジョイントをスライドさせて固定します。なお、外した装甲は後方に取り付けるので余りません。
 この状態で走行させると連動して砲身が回転。ずっと等速で回り続けるのではなく、一定間隔で動力を受けて回転と減速を繰り返します。

 砲身は上下と左右に手動で旋回も可能。この状態でも回転ギミックは機能します。

 土台の四角い箱を外して脚の付け根に取り付けることも可能。構造上は背中も含めて5セット同時に積むことができますが、1個しか買っていないので複数装備は試していません。
 左前脚のみ、ポリキャップを外して付属のギアを本体側の動力軸に取り付けると歩行に連動して回転させることができます。

 

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