グッとくるフィギュアコレクション13 魔法少女リリカルなのはStrikerS フェイト
　・・・うん、このシリーズ名についてはちょっとどうなのかと思わないでもないです。あと通しナンバーまで振ってあるのに可動と固定が普通に混在しているのも割と謎。
　どのメーカーが出してもだいたい他のキャラより売れる傾向があるフェイトさんはCM's版も速攻品薄で2ヵ月後に再販でした。
　そういうわけで6月に再出荷予定ですが私が買ったのは4月出荷分なので、細部の仕様が変更になっている可能性がある旨はご了承願います。
　まず製品状態の写真をてきとうに。

　サイズはだいたい1/8スケール相当。可動ものとしては大きめです。肌色と透明の部分、関節、台座以外は全塗装仕上げです。
　なんか写真だと鼻の頭が妙に丸く見えます。現物を直接見るぶんにはそんなに気にならないのですが。
　右手だけ腕側の軸受けの穴が浅くて手首の球体関節的なものが露出していますが、これは仕様のようです。あと個体差として股関節の軸受け穴の成形不良で脚の長さが不均一になっている場合もあるようですが、うちのは問題ありませんでした。
　台座は両足の穴に軸を差し込んで固定する構造。軸基部がスライド可動式で開脚幅を変更できるようになっています。

　手は左右の武器用と平手（写真下段）、左手のみ他に2種類（上段）付属します。
　武器はライオットブレード2つとライオットザンバーが付属。発売前に公開されていた見本写真だとザンバーの刀身が自重で曲がっていましたが、現物は硬めの樹脂で成形されています。あと表情違いの顔パーツが合計3種付属。

　各部に入っている球体関節。胴、肘、手首、足首はこんな感じです。クリック式のうえに可動軸が両端の接続軸に対し斜めに入った変則的な構造で、やや扱いづらいです。特に胴体は2個も入っている割に大して動きません。
　保持力にばらつきがありますが、ネジを締めなおすだけで改善する場合もあります。うちの固体は左肘のネジ穴がつぶれていましたが。
　首と肩はクリック関節とボールの組み合わせ、膝は二重の軸関節です。

　ツインテールの基部は角度のついた丸棒で接続していて、頭側と髪側の曲げで意外と可動範囲は広いです。ただ、製品状態だとゆるいので瞬着で補修した方が扱いやすいですが。

　で、全体に角度の微調整がしづらくポーズがつけにくいです。特に胸・腰はわざわざジョイントが入っている割にあまり動きません。あと部分的に保持力が不足気味で（大きさと自重の割には案外しっかりしていますが）、ザンバーを持たせてポーズをつけるのはやや厳しいものが。それと手首の交換がタイトで破損が怖いのもあって、各部の関節を市販のものに置き換えてみました。そういうわけで以下の記事は破損の恐れがあるので自己責任でお願いします。

　軸径は関節技やリボルバージョイントとだいたい同じなので、微調整のみでそのまま交換できます。とりあえず胴体に関節技軸関節、足首に関節技ボール、手首にリボの6ミリを入れています。
　ツインテール基部にも市販のジョイントを入れる手もありますが、リボ6ミリだと髪の重量に負けるしそれ以上だとジョイントが目立つので、差し替えだけではあまり改善できなさそうな感じです。
　元の関節には抜け防止の返しがついていて外れにくいというか無理に引き抜くと壊れそうなので、パーツを加熱しておいた方がよさそうです。
　あとネジ穴がつぶれていた左肘は瞬着でてきとうに調整しました。

　そういうわけで加工後。とりあえず台座なしでも問題なく自立可能になりました。胴体の関節の調整がしやすくなったので背筋を伸ばすのも簡単に。
　肩幅は胴体側の受け穴をドリルで掘るともう少し狭められそうですが、基部がボールジョイントで穴の径も4ミリ以上あって量販店にはてきとうな径のドリル刃が無かったのであきらめました。

　あと胴体の曲げ・ひねりの自由度がかなり上がりました。

　さすがにザンバーは重いので持ち上げたポーズはある程度限定されます。リボ6ミリだと強度にもちょっと無理がありそう。

　浮かせて飾れる台座は付属しないので、figma台座に魂STAGEの先端部分をつけたものを使っています。
　マントやスカート的な可動を制限するパーツが少ないデザインなのもあって、可動範囲は広いです。

　ブレードは片手でも特に問題ありません。左右の柄をつなぐクリアイエローの軟質パーツが付属しますが、弾力があってポーズに上手く追従してくれないのがちょっと難です。透明だと中に針金を入れるわけにもいかないし仕方ないところですが。

　残念な部分もありますが、関節構造を含めた基本的な造形は悪くないと思いますし、市販ジョイントへの置き換えが容易でオプションパーツも割と充実していて、プレイバリューは高いと思います。
　大きめな分高いですが、それでも現状ではフェイト真ソニックの立体物としては出来、価格、置き場所も考慮すると比較的手頃な製品ではないかと。・・・いや、いい加減もう少し手頃なのが出ないものかとも思いますが。

　っていうか可動だしなのはさん（19）も発売予定だから2体揃えれば百合ん百合んできるわけですよ。もうそれだけで充分ですよ←おい。