トランスフォーマー・タイタニウム ウルトラマグナス(G1)
 米国ハズブロ社が展開している金属パーツを使用したフィギュア・タイタニウムのうちのトランスフォーマーシリーズの商品で、元々はアメリカで販売されていたのが映画に合わせたのか日本に導入されたもの。国内での販売元はタカラトミーではなくトミーダイレクト名義になっています。
 TFタイタニウムには6インチと3インチの2種類がありますが、変形するのは6インチのみ。このマグナスはその6インチです。
 なお、TFの大半は国内販売が無いものも含めて設計はタカラが行っていますが、タイタニウムに関してはハズブロ側で製作されていて、そのため出来や精度が、まあ、その。

 で、ウルトラマグナスは商品化に恵まれない・・・というかコンボイを白く塗ったもので誤魔化される場合がほとんどなのですが、これは例外的にG1ウルトラマグナスを再現したリニューアル商品ということで期待されていたわけですが。
 なお、タイタニウム6インチではこの他にアメコミの「ウォーウィズイン」仕様のマグナスもラインナップされていて、こちらもこれと同時に国内導入されています。

 あと、説明書は英語版で、かなり不親切というかギミックが説明されていない部分もあります。

 台座はTFタイタニウムに共通して付属します。エンブレムの下にキャラ名が書かれたシールが貼ってありますが、それ以外は使い回しで、特に固定ジョイントもなく上に乗せるだけです。
 金属パーツは胸の一部とスネ。頭と武器は軟質樹脂で他は硬質樹脂です。水色の部分はメタリックで全塗装。
 あと、スネ側面に折り畳まれている白い板はロボットモードでは引き出しておくのが正解のはずですが、畳んだ状態でパッケージングされているうえに説明書にも記載がありません。というか私も最初は気がつかなかったので以下の写真の中にも畳んだままのものがいくつかありますが。

 で、マグナスさんが海外で発売されたときにも話題になった問題点なのですが、

 ↑肩関節の位置がものすごく後ろに寄っています。正面から見る分にはそれほど気にならないのですが、横から見るとかなり不自然。
 胴体側面の板はプラパーツで肩関節はボールジョイントなので、その気になればもっと手前に関節を作り直すこともたぶん可能です。私はこれで妥協しておきますが。

 ニューバンブルビーとの比較。大きさは海外版で言うデラックスクラス(国内で定価2000円前後)と同じくらいです。

 顔の造形は正直もうちょっと何とかならなかったものかと思う。まあ旧玩具も顔の出来はアレでしたが。

 可動に関してはヒザの後ろへの曲げ角度がかなり小さい(何故か変形にも必要ないのに前には後ろより曲がりますが)、肩を横に上げる関節がない、腕のロール軸がヒジより下にあるといった点が難ですが、肩・首がボールジョイントで腰も回るしで全体としては意外とよく動きます。

 で、ビークルモード。旧玩具ではコンボイと同型のトレーラーと後部キャリアが分離してそれぞれ変形してから合体する構造でしたが、タイタニウムでは車体の前後が一体化しています。キャリア部分の変形機構はは旧玩具と同じような感じで、車体前部は丸ごと背中側に畳み込まれます。なお、肩武器は差し替えで手持ちの銃は余剰パーツ。
 ロボットモードでは特に問題ないのですが、ビークルモードはパーツの固定が若干甘いです。

 EZコレクションとマイクロンを載せてみました。極小変形のカーロボがあれば丁度いいのですが。

 そういうわけでタカラ設計のTFと比べると大味な出来ですが、ある程度覚悟したうえで買う分にはこれも味があっていいような気がします。「中の人」じゃないマグナスは貴重ですし。

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