MB-12DE LANDBREAKER ELITE(52TOYS)
 
海外メーカー・52TOYS製のフィギュアで、2020年10月発売。52TOYSは主に立方体から動物型ロボに変形するBEAST BOXシリーズと動物以外の何かに変形するMEGA BOXシリーズを展開していて、前者はだいたい国内でも正規販売していますが、これが属する後者に関してはこれ以外ほぼ版権もので、このMB-12系(他の商品の名前から判断するに、形式番号とかではなく単にMEGA BOXシリーズの12番目のモデル、という意味のようです)以外の日本向けの販売は無いようです(並行輸入品は出回っています)。
 で、元々DEではないMB-12 LANDBREAKERというのが先に発売されていて、これはそのリカラー。色以外は同じものです。
 BBもMBも基本的には単品販売ですが、MB-12系は2体セットで合体可能になっています。

 まず立方体形態。左がMOLEで右がGROUNDHOGです。各部がジョイントでロックされるので可動部も固定されて安定します。ジョイントの精度は高めで噛み合わせにくいとかいうこともないです。
 素のMB-12は黄色とグレーのツートンでいかにも建機風でしたが、今回は黄色がライトグリーンになった他に一部が紫で塗装されていて1色増えています(黄色い方はクリアパーツが青かったのに対し今回は紫になっているので、これを同色と考えれば色数は増えていないということになりますが)。ライトグリーンの建機も割とありますが、さらに紫が入るとなるとやっぱりアレが元ネタなのかしら。
 ちなみに黄色い方も並行輸入品なら普通に在庫がありますが、なんでこっちにしたのかというと、黄色の方は関節がやや緩い個体もあるらしいという話を聞いていたのと、この手のフィギュアは後発のバリエーションの方が関節まわりが調整されていたりするよね、ということで。結局黄色い方は触ったことは無いのでよくわかりませんが、12DEについては私が買った分は特に緩い部分は無かったです。
 あとこの形態で丸ごと収納可能な無色クリアの立方体型ケースも付属しますが、写真は撮っていません。

 単体メカ形態に変形。差し替えは不要です。
 特定の動物を模したデザインのBBシリーズ全般や特定の既存キャラクターを模したMBシリーズの版権ものに対し、これは建機っぽくはあるものの特に具体的な題材の無いオリジナルデザイン。

 いずれも腕に相当するパーツが複数の関節で動く他、MOLEの方は下半身に相当する部分も展開可能で単体で人型っぽくもできます。GROUNDHOGもキャタピラ状の部分の基部には多重関節が入っています。
 あと、腕と脚もしくは走行装置の基部はいずれも5ミリ軸接続で着脱可能なので入れ替えも可能。

 で、いずれもクリアパーツの部分がコクピットになっていて、中に乗せるフィギュアは付属しないのにハッチの開閉に加えて内側の保護フレームのようなパーツも独立可動式という妙に凝ったつくりです。
 そしてどう考えても意図的に合わせにきたよねこれ、という感じで新ダイアクロンの隊員フィギュアにちょうどいいサイズで、スペースが余ることもなければハッチが閉じられなくなることもなくきっちり搭乗できます。特に専用のジョイントを使ったり形状に合わせた凹凸があったりするわけでもなくサイズが合うだけなので権利的な問題は無さそうですが。

 で、合体可能なわけですが、まず説明書ではCOMBINATION PLAN Aと記載されている人型形態。この商品の実質的なメイン形態、というか箱絵がこれなうえに最初からこれに合体した状態で封入されています。説明書の変形手順は箱型からスタートするので最初は地味にわかりづらかったりも。
 分離形態の腕をそのまま腕・脚として使い、分離形態の下半身は全部畳んで背中側に回すという割とシンプルな構成。頭部はMOLEの後部に畳まれていたものが展開します。
 ボールジョイントは不採用で全ての関節が軸可動の組み合わせで構成されていますが、足首は横にも曲がるし、首が上にも反らせられたり肩基部を前に曲げられたりで(この辺は変形機構の副産物でもあるようですが)可動範囲は広いです。
 ただ、この形態だとMOLEのコクピットを開くには頭部を一旦横に逃がす必要があります。なお、GROUNDHOGの方は普通に開閉可能ですが、この形態だとコクピット自体が真下を向いています。

 関節の保持は総じて安定していますが、腰(合体用ジョイント兼用の5ミリ軸)は回転の他に前後にも曲げられる構造ですが曲げすぎるとてこの原理で軸が引き抜かれてしまいます。
 右腕はパイルバンカーが伸縮可能、左腕はクローが開閉可能な他クローの基部を前にスライドできます。あと頭部はセンサー状の球状部が上下と左右に回転可能。
 あと各部に特に用途の無い3ミリ穴がありますが、位置の問題で武装を盛るのには今一つ使いづらいです。4ミリ径のジョイントも無いし、コクピットサイズを合わせてある割にそれ以外の面では組み合わせを意図したつくりにはなっていないっぽいです。

 サイズはだいたいこんな感じ。身長はダイアクロンのトライヴァースとだいたい同程度ですが、何しろ実売価格が半分以下なのでパーツ密度やギミックに関しては簡素なつくりです。

 で、COMBINATION PLAN B。ほぼ箱形態を連結しただけですが、一部のパーツを曲げて車両型っぽいアウトラインになっています。
 説明書に記載のパターンはこの2つだけですが、基本5ミリ軸ジョイントでつなぐだけだし手足の入れ替えも可能なので、他にも色々できそうです。また、説明書では触れられていませんが、宣材写真にはこれを4セットくらい使っていそうな巨大なロボットに合体させたものもあります。

 手頃なサイズと価格でパーツ精度は高めで特に壊れやすそうな部分も無いしで、デザインが好みならいい感じだと思います。

 

 

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