トランスフォーマー・タイタニウム メナゾール
2007年8月末に国内販売されたTFタイタニウム6インチのうちの1つ。他のアイテムはアソート単位での入荷だったようですが、入荷状況を見ているとこれだけは別枠だったようです。
海外版で通常販売されたロディマスコンボイ(RODIMUS PRIME)のリペイント商品で、アメリカではイベント限定で販売されたのですが、何故か国内ではロディマスが導入されずにこっちが通常販売というよくわからない展開になっています。
なお、海外版ではMENASOR(G1メナゾールの海外名、あちらでの発音は「メナソー」とかそういう感じらしいです)として発売されましたが、既存の国内名ではなく海外名をそのままカタカナ表記で使った劇場版TFとは違って、こちらの国内販売分は商品名が「メナゾール」になっています。で、メナゾールというのは元々初期シリーズに登場した合体戦士で、彼に合体するチーム・スタントロンのリーダーのモーターマスターのビークルモードが初代コンボイの色違いみたいなトレーラーだったので(玩具版だと大きさは全然違いますが)、海外版ではEZコレクション版ギャラクシーコンボイをモーターマスターと同じ色(黒・紫・銀)にリペイントしたものをメナゾール(MENASOR)として販売したこともあって、その流れでロディマスの黒版もメナゾールということになったようですが、つまり
ロディマスコンボイ →(トレーラーに変形する司令官つながり)←コンボイ →(ビークルモードが同型車両つながり)←モーターマスター→(合体つながり)←メナゾール
こういうつながりなので関係の両端にいるロディマスとメナゾールはロボットモードもビークルモードも外見に共通点がほぼ皆無という事態になっています。いや、それを言い出すとGFモールダイブの海外名もMENASORだったりで、TFのネーミングは割といい加減なのですが。なお、最初のリペイントがモーターマスターではなくメナゾールになったのは商標登録の都合という説があります(※未確認情報)。
あと説明書はマグナスとは違って表記が日本語になっていて、説明そのものもマグナスのものより詳細でわかりやすくなっています。
TFタイタニウム共通の台座はこれにも付属。
金属パーツは胴体の一部、前腕、スネ。重量は比べていませんが、パーツの個数で言うと金属パーツはマグナスの倍以上になっています。あと頭と武器は軟質樹脂、ビークルモードの風防はクリアパープル成形です。
銀色が塗装部分と成形色で全然違うのがアレですが、他はフォルム、質感共にマグナスよりいい感じになっていると思います。そしてマグナスさんは横から見るとえらいことになっていたわけですが、
↑メナゾールも横から見ると「胴体がスカスカ」という弱点があったのでした。
タイタニウム版ウルトラマグナスとの比較。
顔の造形はマグナスと比べると大幅にまともな出来ですが、ちょっと斜めになっているような・・・。
可動に関してはマグナス同様に腕のロール軸がヒジより下にあるのが難ですが、他はほぼフル可動。ただしマグナスと違ってボールジョイントは使っていません。あと腕の関節がちょっとゆるいような気が。
ビークルモード。ロディマスの旧玩具ではトレーラーと後部キャブが分離してトレーラー部分のみがロボに変形、余ったキャブは基地というか砲座というかそういうものになる、という構造でしたが、タイタニウム版では一体化して丸ごと変形します。スーパーリンク版ロディマスはキャブ部分を省略したトレーラートラック、キスぷれ版と海外クラシック版はロディマスコンボイではなくホットロディマス(トレーラーではなくスポーツカーに変形)だったので、ロディマスのキャブ付き可変リニューアル商品化はたぶんこれが初。・・・いや、厳密にはこっちはロディマスじゃなくメナゾールですが。
車体にはロボットモード時のパーツやらディティールが露出していますが、大まかなフォルムは意外と初代ロディマスに近いものになっています。
マグナスと違ってパーツは定位置でしっかりとロックされて安定感も高め。・・・同じシリーズにしてはずいぶんと仕上がりに差があるような。
なお、例によって武器は余剰パーツ扱いです。あとG1メナゾールやモーターマスターには車体にファイヤーパターンはありません。
説明書には記載が無いので意図的な仕様かどうか不明ですが、車体前部を引き出して途中で折り曲げることが可能です。ただ、本来はキャブの一部のはずのパーツが分離してトレーラー側についてしまいますが。
そういうわけで金属パーツのせいでサイズに対して若干高い以外はけっこう出来がいいと思うのですが、結局G1ロディマスでもメナゾールでもなく「何か変な色のロディマス」に見えるのが難点といえば難点かも。