RB-05 CARBE “棘蟹”(ユニバーサルカラーVer.)(核誠治造)
 
中国のメーカー「核誠治造」製のフィギュアで、国内向けにはWAVEから2020年5月に発売。ROBOT BUILDというシリーズのフィギュアの1つで、ユニバーサルカラーVer.というのは同シリーズ内の他のフィギュアとの組み換えのためにカラーリングを統一したバージョンのことだそうですが、今のところユニバーサルカラーVer.が国内向けに導入された3種についてはいずれも別カラーの販売は無いです(RB-05に関しては、外装が主にピンクというやたら派手なバリエーションが海外では販売されています)。また、2020年11月以降に発売予定のものには逆にユニバーサルカラーVer.はラインナップされていません。
 初見で気になってはいたものの知らないメーカーだし発売後に評判を見てからでいいか、と思っていたら全く評判を聞かないまま同じ骨格のバリエーションモデルが発表されて、結局検索してもほとんど評判が出てこないのでとりあえず買ってみた、という経緯で発売から5カ月ほど後に購入しました。
 組み換えを想定したバージョンの存在やROBOT BUILDというシリーズ名にも表れているように、各部が分解・組み換え可能になっています。ジョイントはほぼ4ミリ丸軸で統一。
 なお、これと同時にRB-09が発売されており、この2つの発表の時点で「シリーズ続々登場!」としてRB-14、15、18、19のデザイン画が公開されていましたが、その後はRB-18に頭部以外酷似したものがRB-08として発売されたのみで、年内に発売が予定されているものも05と09の外装や武装を追加・変更したバリエーションモデルだけとなっています。

 パッケージはこんな感じで透明な樹脂製。

 国内分は裏側に問い合わせ先等のシールが貼ってあるだけでパッケージと説明書は基本的に海外版のままで、それ以前にまず説明文らしきものがほぼ見当たらない(説明書はほぼ図のみ)ので設定はあるのかどうかもわかりませんが、おそらく「CARBE “棘蟹”」であろうと思われるロボットと名称不明の黄色い小型ロボが1個ずつ、武器が1種類2個、あと用途が不明なメーカーロゴを模した樹脂パーツ(ランナー付き)が付属。

 で、まず小型ロボから。手のみPVCで他は硬質パーツ製。手は平手の他に拳も付属しますが写真では使っていません。
 背中のパーツは円板状のパーツ2枚を丸軸でつないだもので、丸軸の反対側を背中の穴に差し込んで取り付けられています。

 一見動きそうな腰は固定ですが、手足の付け根と足首はボールジョイント、肘と膝は軸可動。足先の接地面積が狭いうえに台座の類も無いので安定するポーズは限られますが。

 サイズはこんな感じ。

 で、この小型ロボットが本体に合体するわけですが、説明書には本体ロボの手足のパーツ分解図があるだけで小型ロボのことは何も書いていないうえにパッケージはあんな感じなので見本写真すら無いので、ネットで宣材写真を見ながら同じ状態にしようとしたところ、どうも小型ロボの背中の円板を外して残った軸で本体ロボの股間の穴に取り付ければいいみたいです。
 ただ、小型ロボの脚は特に折り畳めるような構造でもなければ収納するスペースも無くて、何となく後ろに曲げておくだけになるので合体とか搭載と言うにはあまり一体感が無い気もします。
 見本写真でもいかにも樹脂っぽい質感でしたが、各部のマーキングのようなもの以外はだいたい成形色。胴体は空洞になっているようで、クリアオレンジの部分は反対側から光を当てると光が通ります。
 胸部正面中央に付いているオレンジ色のパーツは可動式で展開可能。これが頭のようにも見えますが、胸部正面が丸ごと顔(左右のクリアパーツが眼)のようにも見えるしよくわかりません。
 手は拳と平手が付属。本体はほぼ硬質パーツですが手のみPVCで、4ミリ軸が接着されています。ただ、手首の噛み合わせが固めで交換の際にこの接着が剥がれてしまう場合があるので、具合を見て必要なら軸を削った方がよさそう。
 何かを握れるような手は付属しないので、RB-09等には手持ち武器も付属しますがそれを持たせる場合は武器だけでなく手も流用する必要があります。
 武器は前腕と武器自体の4ミリ穴を軸状ジョイントでつないで取り付ける構造で、この軸は前腕に取り付けた状態で封入されていますが、これの噛み合わせもかなり固くて私は抜くのにペンチを使いました。組み替えを考えるとここも削って着脱しやすくしておいた方がよさそうです。

 本体ロボは可動箇所は多くて保持力も総じて高めですが、脚が逆関節のうえに足先が極端に小さいせいで重心を安定させるのが難しく、自立できるポーズは限定されます。足先をもう少し大きいパーツと交換できればマシになりそうですが、4ミリ径という他の市販品にはあまり無い規格のせいでこのシリーズ以外のパーツの流用はかなり難しいし、自作しようにも内径4ミリのパイプなりジョイントパーツを調達する必要があるしで面倒です。
 とりあえず足先を付属の武器パーツと丸ごと交換してしまえば大抵のポーズで立てるようにはなりますが、見た目は今一つなうえに武器が無くなります。
 なお、パーツの接続部は4ミリ径の丸軸で統一されていますが、脚の付け根や足首等はその4ミリ軸の基部がボールジョイントなので可動部が全部軸構造というわけでもないです。

 サイズはこんな感じ。

 で、4ミリ軸のパーツで使えそうなものは新ダイアクロンの武装くらいしか持っていなかったのでそれを積んでみました。この胴体に対しこの腕の長さだと刃物より火器の方が使いやすそうな気もします。

 分解するとこんな感じ。実際にはもうちょっとバラせる部分もありますが。あと手足は左側だけバラして右はそのままにしています。

 そして単体での組み換えをいくつか試してみました。

 仕上げの精度は高めだし組み換えでも遊べそうですが、これのデフォルト形態に関してはとにかく脚の接地面積が狭すぎるうえにジョイントが4ミリ統一なせいで市販の台座類もほぼ使えないので、安定するポーズからあまり動かさないと割り切るか、もしくは面積の広い足先パーツを自作するといった対応は必要と考えた方がよさそうです。
 というか発売予定のRB-05Dはこれの胸部上面に装甲を盛って腕を大型化したうえにクロー状の武器を追加したような感じでカニカニしていて格好よさそうですが、上半身のボリュームは増えているのに脚は全く変更無し=接地面積の狭さもそのままなのでどうしたものか迷っています。

 

 

メニューに戻る

inserted by FC2 system