リ・アクション 『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』 コンボイ
スーパー・サイボーグ 『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』 コンボイ(スーパー7)
 海外のフィギュア等のメーカー「スーパー7」の製品で、ホットトイズの取り扱いで国内流通しています。
 そのスーパー7が展開している「リ・アクション」と「スーパー・サイボーグ」というシリーズでそれぞれ商品化されたコンボイのフィギュア。なお、リ・アクションは他にも多数の作品からラインナップされていますが、スーパー・サイボーグの方は今のところトランスフォーマーのコンボイとメガトロンだけのようです(他にサウンドウェーブが発売予定)。

・リ・アクション コンボイ
 リ・アクションはだいたい1980年代前半くらいまでのアメリカの3.75インチのアクションフィギュアをオマージュしたシリーズで(私はその辺の時期のものは写真でしか見たことが無いですが)、パッケージもそれっぽいデザインになっています。造形も総じて再現度よりも「当時フィギュア化されていたらこんな感じのはず」というイメージを重視しているみたい。
 コンボイはWAVE1としてリリースされた6種のうちの1つ。WAVE2も発売予定があります。

 国内流通分に関しては『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』の「コンボイ」名義ですが、パッケージ自体は英語表記しかない海外版ほぼそのままで、貼り足されている国内版ラベルには注意書き等のみで商品名の記載は無いので、普通にOPTIMUS PRIMEとしか書いてありません。
 ちなみに同シリーズの国内流通版ではコンボイとバンブルは名前が旧日本語版準拠なのに、ジャズはマイスターではなくジャズのままになっています(デストロンの3人は海外でも国内でも名前が同じ)。
 ところでアニメ1作目の両陣営から2〜3人ずつ、ということになるとデストロンはメガトロン→スタースクリーム→サウンドウェーブまではほぼ鉄板という感じですが、サイバトロンはコンボイの次に誰を持ってくるかがけっこうブレる傾向ですね。
 で、こういうのは開封せずに飾るのが基本みたいなところもありますが、さっさと出してしまいました。

 中身も昔の3.75インチオマージュで、アクションフィギュアといっても動くのは首と手足の付け根だけです。赤と青は股間後部の青以外全部成形色ですが、手首は回りません。左肩のサイバトロンマークはシールではなく塗装。
 武器は銃のみ付属。左手には穴が無いので右手で持つことになります。

 顔はアニメに似ています。リ・アクションの人物フィギュアは昔のアクションフィギュアの似ていない顔も意図的にオマージュしている節がありますが、80年代のケナーのスターウォーズのフィギュアも人物はあまり似ていないけどドロイドとかフルフェイスのヘルメットの兵士とか地球人型じゃないキャラとかは割と似ていたしなあ(※写真でしか見たことはないですが)。

 可動部はそれぞれ1方向の回転のみで、首と腕はともかく脚はあまりポージングの役には立たない感じ。

 体形もアメトイ的な逆三角形体形を意識したのか、どうも上半身に対し脚のボリュームが控え目です。なお、並べているのはタカラトミーのメタコレと、だいぶ前の缶コーヒーのおまけ。

・スーパー・サイボーグ コンボイ
 3.75インチのリ・アクションに対し、こっちは約30センチの大型フィギュア。ホットトイズの国内流通向け商品説明によると「日本で1970年代に流行した、中身が見えるソフビからインスピレーションを受けて生まれたシリーズ」(原文ママ)だそうですが、これ自体はソフビでもブロー成型でもなく全身の大半が前後分割された硬質樹脂製パーツで構成されています(手指はPVCみたい)。
 なお、普通に彩色されている通常版の他に、内部メカのみ塗装済みでそれ以外は全身無色クリアのクリア版と、カラーリングがモノトーンになったグレー×ブラック版がいずれも限定品として発売されています。
 ちなみにメガトロンには無色クリアとクリアパープルのバリエーションがありますが、後者は『ザ・ムービー』でユニクロンに取り込まれてガルバトロンに再構成される場面を意図したものっぽいので、モノトーンのコンボイも『ザ・ムービー』での死亡シーンの再現のようです。

 箱は窓付きのボックスパッケージで、印刷面はマット仕上げ。初期TF共通のチームカラーと黒のグラデーションにグリッドパターンを付けたデザインを踏襲しつつ、日本製玩具オマージュということで一部に日本語も使われています。パッケージ上面のメーカー名ロゴが旧ポピー風デザインだったりと、色々なもののオマージュが混ざっていそうな感じです。
 なお、リ・アクションと同様にこっちも国内流通分はコンボイ名義ですが、パッケージは日本語表記の部分も「オプティマスプライム」になっています。
 で、胴体正面の外装が着脱可能で中に内部メカが造形されている、というのが特徴で、この外装は外した状態でリード線で固定されてパッケージングされていますが、私が買った個体はこのリード線が当たっていた部分の塗装面が侵食されたのかちょっと変形していたので(本体の成形色部分にリード線が当たっていた部分は何ともなかったし、樹脂のパーツそのものではなく塗膜だけがやられているみたい)、ずっと箱のまま飾るというのでなければなるべく早めに開封しておいた方がいいかも。
 ただ、上述のようにパーツそのものは侵食されていないから変形も浅いし、そもそもの塗膜自体も気泡やダマが無いでもないくらいの精度なので、気にしなければ気にならない程度かもしれません。

 で、中身はこんな感じ。硬質樹脂製ですが、意図的にシャープにならないように造形してあるようでパーツのエッジは総じて丸いです。
 ほとんどの部分が前後2パーツ構成で、パーツの合わせ目には最近のガンプラによくある「合わせ目を段落ちディテールとして処理した部分」くらいのはっきりした凹凸があります。可動が無いも同然で中身は空洞なので、サイズの割にはかなり軽量。
 商品説明によると「G1(ジェネレーション1)アニメのデザインに最も忠実な造形物を目指した」とのことですが、レトロ感を意識したのかリ・アクション版と同様にアニメより頭が大きくてスネのボリュームがちょっと足りていないような気もします。
 胴体背面側と腕の赤、スネと手の青は成形色。頭は全面塗ってあるようにも見えてよくわかりません。今回も左肩のサイバトロンマークはシールではなく塗装。
 塗装精度はあまり高くなくて、顔と胴体正面には境目がちょっとずれている部分もあります。
 武器は銃が付属。例によって右手でのみ握れるようになっています。

 頭部はエッジが特に丸いですが、上述のように硬質樹脂製です。
 同シリーズのメガトロンの場合は内部メカは外装を付けると全く見えなくなりますが(限定のクリア成形版は除く)、コンボイの場合は胸の窓から中身が見えます。内部にはマトリクスも造形されていますが、窓の位置に対しマトリクスがちょっと上に寄りすぎている気も。

 で、外装を外すとこんな感じ。胸にマトリクスが入っているのは作中準拠ですが、それ以外はレトロ感の強いオリジナル造形になっています。なお、マトリクスは一体成型で外せません。

 可動箇所は頭と腕の付け根、手首、あと膝に横ロールがあります。リ・アクションにあった脚の前後可動は無くなっていますが、爪先を外側に開くこともできるようになったので、こっちの方が自然なポージングはしやすいかも。ただ、膝を回しすぎると太股の角がスネからはみ出してアウトラインのつながりがおかしくなりますが。
 あと肘は固定ですが、右と左で角度が相違していて、右の方が深く曲げた造形になっています。

 30センチというと巨大な気もしますが、実際のところマスターピースよりは小さいので余裕です。・・・いや、並べているのはMP2.0でも3.0でもなくMP-1の方のコンボイなので割と嘘をついていますが。
 でも手足がデラックスクラスの5体合体だのコマンダークラスだのタイタンクラスだのに慣れてくると、実際30センチくらいでは大して動じなくなってきますね(麻痺)。

 ところでこのMP-1はダイキャストを多用しているのが特徴ですが、その金属パーツの塗装面に埃がこびりついていたから今度掃除しないとなあ。あとこのMP-1はコンテナが付属しなかったとはいえ(※後でコンテナ付きの完全版も出ていました)この巨体に金属パーツを多用しつつ完全変形&フル可動で税別1万円というのが今思うとちょっと意味が解らないレベルで時代の隔たりを感じますね。

 

 

メニューに戻る

inserted by FC2 system