1/20スコープドッグ (バンダイ製プラモデル)

 以下の写真は成形色の上からつや消しを軽く吹いて金属色(頭部カメラやアンテナ、マシンガン銃身等)だけ塗装してからマーカーでスミ入れをした状態です。

 付属フィギュアはヘルメットのバイザーがクリアパーツ(無色なのでクリアーグリーンでの塗装が必要)、コクピットに入る方はプロテクターやブーツが色分けされていますが、立ちポーズの方は首から下はオレンジ単色です。フィギュアの頭はヘルメットと素顔が1個ずつで予備はないので、立ちポーズの方をヘルメットにするには中に入っている方の首を外して交換する必要があります。あと立ちポーズの方は両腕の付け根が可動なので、一応片手で銃を構えるポーズも可能。

 プロポーションは好みが分かれそうですが、可動範囲と関節の保持力は他社のスコープドッグより良好。他のバンダイ製キットと比べても総じて安定しています。指は武器用ジョイントも指自体の保持力もあって、最近のMGにありがちな武器がぼろぼろ落ちるようなこともありません。
 肩関節は胴体側が丸ごとコクピットで余分なスペースが無いので、ガンプラとは違って腕側に引き出し機構が入っています。それを使えばマシンガンの両手持ちも可能。

 このくらい重心をずらしても自立可能。
 武器はヘビィマシンガンのロングバレルタイプのみ付属。マガジンを腰に装着することもできますが、予備は付属しません。銃口のフチはけっこう薄く成形されているので、わざわざメタルパーツに置き換えなくても問題ないような気がしないでもない。

 降着。脚の降着用可動部はピンでロックされるようになっていますが、ロックを外すための力をかける向きを間違えると見事にへし折れます。というか私が折りました。・・・うう。結局折れたピンの代わりに金属線を挿してどうにかしましたが。

 3つあるカメラのうち一番小さいものはクリアパーツ、赤いものはジュエルシールまたはクリアパーツの選択式(私はクリアパーツを赤く塗って使用)、緑色の大きいものはジュエルシールを奥に貼ってからクリアパーツを被せる構造になっています。緑色のジュエルシールは上からコーティングがしてあるようで、光線の具合によって青く見えたりします。
 あとターレット基部の左右スライド可動部はちょっとゆるかったです。どうもバイザー裏側のパーツを取り付けるとミゾが若干ひろがってしまうみたい。ターレットの裏側の基部に瞬着でも塗って調整すれば固くなります。

 タカラの製品2種とサイズ比較。サイズや価格の面でもがしがし動かして遊ぶには一番手頃ではないかと。手足はガンプラ1/100より一回り大きいですが、凹凸の少ないデザインなので占有スペースは羽根のついたSEED系と同等以下です。

 ランナーの継ぎ目を見ると、右腕と足首の他に脇腹とスネも差し替えが可能な設計になっているようなので、発表済みのブルーティッシュの他にマーシィとRSCとターボカスタムとバーグラリーも金型流用で出すことは可能っぽいです。あと説明書に塗装例としてバトリング仕様(ウド編のコニン機)とオドン戦キリコ機の配色設定が乗っているので、メルキア仕様と戦艦X仕様は製品化の可能性もあるかも。

 このキットはボルトオンスナップやらを採用して、プラモデルの完成品に対する「組み立てが必要」という問題点を組み立てそのものを楽しめるようにすることで対処しようとしたようで、そういうアプローチは面白いし重要なのではないかと思った次第です。装甲のフチとかはガンプラより薄く成形されていますし、タコ自体のデザインもあって組み立てていると実際けっこうそれっぽい雰囲気もありますし。
 ただ、ボルト部分を含めて組み立てに難しい部分はありませんが、時間はけっこうかかります。

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