HGスコープドッグ
 2023年10月発売。スケール表示は無いですが、だいたい1/32くらいになるようです。
 先行したエルガイムMk-U、ドラグナー1型やバイファムがウェブ限定だったのに対しこちらは一般販売ですが、キットの仕様としてもその辺よりパーツ数を削減して組みやすさとコストダウンを重視した設計になっていて、箱サイズも30MM並に抑えられています。
 あとランナー構成は膝下、サイドスカートの外付け装備、武器、脇腹が差し替えを想定した設計になっていて、キット自体が数を売る前提っぽいつくりでもあるしターボカスタムやレッドショルダーカスタムは想定してありそう。逆にこれが売れたとしてもここまでコストを抑えた仕様でスコープドッグ派生以外のATを出せるのかは不安になってくるところもありますが。
 なお、ヘビィマシンガン以外の手持ち武器やコクピット内を再現した胴体パーツ、エフェクト等が拡張パーツセット(2種の別売り)としてウェブ限定販売予定です(1次分が11月)。

 全塗装しました。だいたい地色に寄せています。
 頭部のカメラ部分以外はサイドスカートのカートリッジも含めてほぼパーツ分割で色分け済み。1/20では銀色成形だったレンズの縁は今回はパープルグレー成形です。
 これまでの関連商品がだいたい旧タカラの1/24で追加されたディテールを踏襲していたのに対し、今回は設定画準拠になっています(肩のリベットの内側に段差が無い点等)。ただ、アニメ自体もEDのスコープドッグにタカラ1/24準拠のディテールが描き込んであったりもするので、あのディテールは設定画準拠ではないけど原作準拠じゃないのかというとそうでもなかったりするわけですが。
 あと今回は肉厚に成形したパーツが導入されていて、腰や手首、足首に付いている板状の装甲は裏面がえぐれていなくて見た目通りの厚みになっています。
 関節は肘や膝がCジョイント、手足の付け根はボール受けの穴が一体成型で反対側に穴が貫通している(どちらも装甲で隠れる位置)、といった先行した非ガンダムHGより大幅にパーツ数を削ったつくり。ただ、腕の付け根の引き出し機構に片側2パーツ使ったり、足首はボール2個と軸関節の組み合わせだったり、腰も横回転以外に前にも曲がるようになっていたりと、可動範囲はむしろ従来キットより拡大しています。
 あとコクピット再現を省いた(別売りにした)代わりに、首にボールジョイントが入っていて腹部を前後に曲げる可動部もある、という特徴も。
 なお、コクピットの他に足のターンピックもギミックが省かれていますが、後述のようにアームパンチと降着機構は再現されています。

 頭部カメラは左右のスライドとターレットの回転が可能。ただ、カメラ基部が曲面ではなく平面なので中央だけ密着していて左右はちょっと浮いています。
 あとカメラが付いているレールは穴が貫通していますがコクピットが無いため内側は穴が無い平面なので、塗装しないと奥の緑色が露出します。
 レンズ部分の緑と赤はプラスチックシールが付属しますが、何故か4セットもあります。
 アンテナ先端はフラッグ的なものも付いていなくてシャープですが、根元付近は強度の問題なのか隙間が埋まっています。

 だいたいバンダイのHGの標準という感じのサイズ感。
 全体としてはWAVEの1/35より大きめですが、手足の太さや腕の長さは同程度だったりも。あと頭が顕著ですが各部の形状にも相違があります。

 武器はヘビィマシンガンのみ付属。手は左右の穴開き拳と左のフォアグリップ用があります。
 マシンガン用の手が無いので、グリップやトリガーの形状がアレンジされたり簡略化されたりしています。ちなみに拡張パーツセットには指をトリガーにかけた造形の右手も付属する予定ですが。

 マシンガン自体の銃口は開いていますが、グレネードランチャーの銃口は凸モールド。あとマガジンも肉抜き無しの1パーツで、さすがにヒケが無いでもないです。
 なお、銃身側面のスリットは開口していて、中に入るパープルグレーのパーツが露出する構造。写真は中身を黒く塗った状態ですが。

 上述のようにアームパンチの伸縮ギミックも再現されていて、降着姿勢も差し替え無しで再現可能。

 

 

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