HG1/144エルガイム
 ベースキットは2001年発売ですが、これは2021年に同シリーズの残り2つ(オージとアトール)と一緒にリニューアルされたもの。シリーズナンバーは以前と同じ01〜03がそのまま振られています。
 残り2つは元の金型も一部が加工されていますが、これに関しては以前のキットのパーツ丸ごと+新規パーツという構成。

 全塗装しています。フレームのサンドブラウンは成形色より若干暗めに、ダークブルーは青味をちょっと弱めています。
 腕の付け根が従来の軸接続&基部の前後スイングから、最近のHGガンプラと同様のボールジョイント&基部の引き出しに変更され、またヘルメットの正面および頭頂部付近が新規パーツになって形状が変更されています。他に太股が左右割りから前後割りに変更になったり、前腕の白いパーツの合わせ目が中央からずらされていたりもします。
 肘は1軸関節ですが、前腕は白い外装に対し中央のフレームがちょっと曲がります。膝は2軸。足先は前後それぞれを下に曲げられる他、後部に突き出した2つのブロックはそれぞれ左右に動きます。
 それと今回のリニューアル版共通の仕様として、当時ABSだったパーツ(これの場合サンドブラウンの部分)はKPSに変更に。
 頭部以外は関節構造と合わせ目の位置の見直しのみで、アウトラインはほぼ旧バージョンのままということになりますが、あのHGダンバインと前後していたにしては今見てもプロポーションは整っています。
 本体の色分けはマスクの下に伸びた白い部分が足りないくらいで、あとは各部の細かい凹部が足りないのと、眼の黒が周囲のダークブルーで代用されているくらい。ちなみにシールは付属しません。

 A級ヘビーメタルとしては背が低い方ですが、18m級のMSよりは背が高いです。

 武装はパワーランチャー、バインダー(盾)、セイバー、バスターランチャーと、あと背面のランドブースターが付属。バスターランチャーは丸ごと新造されていますが、元のパーツも全部残っているので2つ付属します。
 手は左右の拳、セイバーの柄が一体化した右手、バスターランチャーのグリップが一体化した右手、バスターランチャーに沿える用の開いた左手と、あと別売りのエルガイムMk-Uにぶら下げるための丸穴の開いた拳が追加されています。

 パワーランチャーとバスターランチャーはそれぞれ腰に接続するケーブルがビニールパイプで付属。腰に接続する端子付近はプラパーツです。
 パワーランチャーは設定上はグレー系2色の色分けがありますが、単色成形の2パーツ構成です。
 ランドブースターは前のバージョンのままですが、ライトブラウンの色分けが無かったり上部中央の白い部分の両脇の黒い部分まで白で一体成型だったりと、このキットでは色分けの不足が目立つ部分です。

 セイバーは元々刃は別パーツでしたが不透明で、今回クリアパーツの刃(ビームサーベルと同じ汎用パーツの短い方)が追加されています。不透明の方を使うことも一応は可能。
 なお、前腕にもセイバー(もしくはランサー)が収納可能という設定で露出した先端部が造形されていますが、一体成型で外した状態にはできません。
 バインダー表面の黒は色分け済み。裏にSマインと予備のセイバーが付きますが、手に持ったりはできません。
 あとパワーランチャーもバインダー裏面に取り付け可能。

 脚部のランダムスレートは差し替え無しで展開可能。最大まで開いた位置でロックされるようになっています。なお、中身のフレームは外側はシリンダー等も造形されていますが、内側は白い外装に一体化しています。
 あと股間にはアクションベース5系に対応したジョイントを接続可能。腰パーツ自体に変更は無く、外装と中身の段差にジョイントパーツの爪を入れて弾力で保持・着脱する構成です。
 3ミリ軸には対応していませんが、背面のランドブースターかリアスカートを外してその接続部に差し込んでしまえば一応は取り付け可能。

 バスターランチャーは丸ごと新規パーツで、成形色が単色から赤も含めた3色になった他、前のバージョンでは差し替え式だったバイポッドの展開が可動式に。上述のように前のバージョンも丸ごと付属しますが、グリップが右手と一体化している構成上同時に2つ持ったりはできません。
 ケーブルはパワーランチャー用の2本に加えてこれ用の3本の5本分付属しますが、どうもランチャー側の接続部がパワーランチャーより太いようで差し込んでポーズを調整しているうちに抜けてしまうので省きました。
 かなり長い武器ですが、手とグリップが一体化しているのもあって腰だめにする姿勢なら保持は安定します。

 

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