HG1/144オージ
 2021年にリニューアルされたキット。変更点の一部は金型を加工して元のパーツの形状を変更したり以前のランナーに新規パーツを追加したりしてあるので、元の状態には組めません。そういうわけでアトールと同様に旧バージョンは事実上絶版になったと思われます。
 作中では最終話にのみ登場したので当時はキット化されていませんでした。元々はオリジナル・オージェと呼称されていて、作中で単にオージェとされていた機体はレプリカでその原型機(をベースに他の機体のパーツで一部を補ったもの)、という設定。
 右肩にはバスターランチャーを固定して装備可能という裏設定もありますが、ギミックとして再現されてはいません。

 だいたい全部塗っています。金と銀はクレオスの基本色のスプレーを使いました。なお、金色のパーツはグロスインジェクションより柔らかめの樹脂で、パールイエローっぽい色味で光沢は弱いですが加工はしやすいです。
 変更点は頭部の造形およびクリアパーツの追加、左肩の白と赤の色分けの追加、あと太股がエルガイム同様に前後割になったのと、武装にセイバーが追加されています。
 前のバージョンでは省かれていた額の緑、左肩の白と赤が補われたので色分けの省略はほとんど無いですが、眼のみ色分け無しで、かなり小さいためかシールもありません。

 クリアパーツの内側には中身っぽいものが造形されていますが、ファティマは入っていません。なお、写真は中身を銀で塗装した状態。

 やっぱりエルガイムMk-Tよりも背は高め。

 武装はサイズ(鎌)の他、今回追加されたセイバーが付属。
 手は左右の拳、平手、サイズの柄の一部が一体化した右手の他、今回は左の穴開き拳が追加されていて、サイズを両手で握ることが可能になっています。
 サイズは刃が銀、柄が金成形ですが、右手と一体化している部分のみフレームと同じダークグレー成形。本来サイズの柄は丸ごと金色のはずですが、後述の右手用セイバーとの兼ね合いで見本写真ではグレーのままになっています。私はサイズの方を優先して金で塗ってしまいました。
 なお、サイズはこの右手と一体化した部分が無いと上下を接続できないため、握っていない状態で組み立てることはできません。
 あと左肩装甲の銀色の突起の裏に収納状態のサイズらしき金色の棒状のパーツが入っていますが、柄は下の方が太いから伸縮できるとして刃をどこに収納しているのかは不明です。

 セイバーの刃はガンプラの1/144サイズの汎用パーツと同じものですが、エルガイムと違って長い方になっています。柄は左手用のものは普通に丸ごと造形されていますが、右は穴開き拳が無いため手に一体化したサイズの柄の上下にセイバー用パーツを取り付ける、という構造になっています。
 私は前述のように手と一体化した部分をサイズ優先で金で塗ったので右手ではセイバーが持てなくなりましたが、刃は2つあるので仕様上は二刀流も可能。 
 ・・・というかサイドスカートの中央上端に突き出ているのがセイバーだとしたら、色は金でもグレーでもなく銀ということになるわけですが。

 あと固定装備として左のバインダーの先端にパワーランチャーがありますが、先端の銃口は平面になっているので彫っています。
 それと両肩の内側にはスロウランサーが収納されている設定で、キットではアサフレックス製の平たい板状パーツの表面にランサーを一体成型したものを曲げて取り付ける、という変わった構成になっています。
 脚部のランダムスレートは可動式で展開が可能。エルガイムとは配置が違うのでギミックの構造も相違していて、一旦手前にスライドさせてから跳ね上げるようになっています。

 上述のように特に固定ギミックは無いですが、右肩装甲にバスターランチャーを突っ込むとこんな感じに。

 それと写真では使っていませんが、股間に取り付けて台座に接続するためのジョイントパーツも追加されています。

 

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