HG1/72メイレスビャクチ
 HJ誌連載の外伝企画「境界戦機フロストフラワー」の主人公機で、アニメに登場する機体に先行して境界戦機からのキット化第1弾として2021年9月発売。パッケージには通し番号が振られていますが、これは「00」になっています。
 キットの説明書の解説には商品名にもなっているメイレスというのが何なのか全く説明が無いですが、作中世界における人型機動兵器の総称がAMAINで、そのうち
I-LeS(自律型人工知能)を搭載したものがMAILeS・・・だそうです。
 
アニメ主役機のケンブとは一見似ているようでかなり別物で、ランナータグの名称も「ビャクチ」と「AMAIN-1〜3」に分かれていますが7割方は専用パーツのようです。なお、プラモデルのCMからケンブの足首フレームだと思われるパーツがいきなり余剰になります。
 あとホイルシールとは別に、左肩とシールドに付く番号がマーキングシールで付属。デフォルトは「01」ですが、0〜9の数字を任意に組み合わせられるようになっています。

 全塗装しています。届く前はロービジにアレンジしようかとも思っていましたが、設定画が見本写真や成形色よりくすんだ色味で成形色とはだいぶ違う印象だったのでそれに合わせることにしました。
 そういうわけで白の成形色はガンプラで言うMSホワイトみたいな感じですが寒色寄りのライトグレーに、青はやや濁った色味ですがもっとグレーに寄せています。グレーの成形色はファントムグレーとほぼ同じ色ですが、これは設定画とも特に違わない印象なのでそのままで。
 黄色いパーツが頭部にしか無かったり太股側面のグレーも省かれていたりで色分けはあちこち足りませんが、元がシンプルなデザインなのもあって補うのはそれほど手間でもないです。
 あと膝上の素通しの部分はグレーのパーツで蓋がしてあるので、太股の白い外装の裏側が露出したりはしません。ただ、スネは端の方で裏側がちょっと見えますが。それとリアスカートも裏側にグレーのパーツが入るし、HG級のキットとしては細部の粗が目立ちにくいつくり。
 関節はポリやABSは不採用で主にKPS。膝がこの状態より伸ばせなかったり、足首は横回転のみで爪先とかかとがそれぞれ中央に対し左右に傾斜可能、あと爪先の指のみ上下に曲げられたりと、関節は独特なつくりです。なお、ケンブは上述のビャクチでは余るパーツを使って足首が前後に曲がるようになっているみたい。
 腕の付け根の自由度がかなり高めだったり首や腰も可動箇所が多かったりで、外装の干渉が少ないデザインなのもあって可動範囲は広いです。
 あと膝は内側のストッパーを切り飛ばせば構造上は伸ばせますが、ビャクチの場合青い膝装甲もこの角度に合わせた形状なので外すなり削るなりする必要があります。

 頭部は下部左右の黄色い部分の先端のセンサーのみシールで、他は色分け済み。ただ、無塗装だとクリアパーツの内側の黄色いパーツが透けて見えます。
 3分割されたセンサーが特徴的なアニメの機体と比べるとシンプルな顔ですが、クリアパーツは面が折れ曲がっていて上下中央が突き出たちょっと変わった形状だったりします。
 あと胸の金色の部分はシリンダーで、腕を前に出すと連動して伸縮します。それと腕と胸をつなぐフレームの上面にはヒンジで動くグレーの板状のパーツが付いていて、可動軸を隠すようになっています。

 1/144の18メートル級のガンプラよりは大きめ。

 武装は60mm携行機関砲(多弾倉型)、汎用携行盾、四連装誘導弾携行発射機(ミサイルランチャー)、ウェポンラックが付属。
 手は穴開き拳と平手が左右と、右の銃器用。これはケンブやジョウガンとも共通パーツのようです。なお、拳と平手は手の甲が共用なので、交換の際には外して付け替える必要があります。

 ウェポンラックはバックパックのようなもので、背中に専用の四角いジョイントで取り付け。左右に3ミリ軸があって、そこに2パーツ構成の支持アームが付きます。アームの先端には右に機関砲を取り付け可能なマウントラッチ、左にミサイルが付きます。なお、マウントラッチは左に付ける用のものも付属しますが、ミサイル基部パーツは左右非対称で1種類しかないので右には対応していません。

 機関砲は本体はケンブと同じもので、マガジンが大型化しています。ストックの突起は前腕の段差に収まるようになっているので、手首を横に曲げたりする必要はありません。
 盾は1パーツですが、縁のみ出っ張っているので一見分厚く見えます。丸軸接続でグリップはありません。
 ミサイルは白とグレーの2色成形で、中央先端の青い部分とセンサーはシールが付属。アームを動かして肩の上まで移動できます。

 脚の構造が特殊なので、片膝に近い姿勢でも足裏が両方とも接地します。

 股間に3ミリ穴があって台座に接続可能。スラスター的なものは無いですが。

 これ自体には手持ち武器は銃しかないですが、穴開き拳の握りは最近のHGキットとだいたい同じなので30MMとかから刃物を流用できます。あと肩、前腕、太股に3ミリ穴があるのでシールドやミサイルの配置を変えたり別のキットの武器を積むことも可能。ただ、丸穴にカバーとかは無いうえに周囲が黄色いデザインなので、何も付けていないときは丸穴が目立って見映えは今一つですが。

 

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