Figure-rise LABO 初音ミクV4X
 ポーズ固定の全身モデルのFigure-rise LABO第2弾。毎回何らかのテーマが設定されていますが、今回はシステムインジェクションによる髪のグラデーション表現がテーマだそうです。
 フィギュアライズバストでは初期デザインのミクがキット化されていますが、今回は別バージョンで衣装のデザインが変化しています。

 顔はフィギュアライズバストと同様に顔面と眼がそれぞれ多色成形で、あと髪は不透明なグリーンの上からクリアグリーンの樹脂を被せて、層の厚さで色の濃淡を出してあります。仕様上パーツの表面に不透明なグリーンのゲート跡が露出する部分がありますが(顔に関しては肌以外の色のゲート跡は組み立てると露出しなくなる部分にまとめてあります)、だいたい他のパーツで隠れるようになっているので組むと目立たなくなります。
 なお、1作目のフミナでは手足にも積層でのグラデーション表現がありましたが、今回は顔以外の肌にはそういうのは無いです。

 で、肌と台座以外はほとんどグロスインジェクションですが、髪は個人的な好みでつや消しクリアを塗っています。肌もつや消しを塗って、白い部分は光沢のクリア、黒い部分は手足は偏光パール成形なので地色を残して、それ以外はゲート跡の処理も面倒なので丸ごと塗りつぶしています。
 あと顔は一応グラデーション表現にはなっていますがチークと口のラインを塗り足して、ついでに腕や太股の肌色にもウェザリングマスターで軽くピンクを乗せています。
 なお、上腕や太股、胴体側面は金型の合わせ目が表面に出ているので一応削っておきましたが、パーツの合わせ目は処理していません。特に手足はパーツの合いが良くて、そのままでも意外なくらい目立ちませんが。
 膝の緑や足の甲の赤も色分けされていますが、袖とタイツの上端外側と靴の左右のボタンのような部分の緑色と、スカートの左右に付いている帯状のパーツの色分け、あと上着の襟とすその縁のライトグレーはシールが付属。それは使わずに塗装しています。

 

 一応下から見るとこんな感じ。パンツはスカートと重なる部分はスカートの形状に合わせてえぐれているので、この状態で見える部分までしか造形されていません。

 

 胸の左側とスカートの模様、腕の計器っぽいものはドライデカールが付属。胸のは別パーツになっていてモールドもあったので塗装しましたが、他はどうしようもないのでデカールを貼りました。

 他に初期ミクにはあったけど今回のには無い上腕の「01」のマーキングもおまけで付属しているのでついでに貼っておきましたが、ポーズの関係で正面からだとよく見えません。ついでに初期ミクに合わせてネイルも塗ってみましたが、これまた正面からは見えませんね。
 なお、デカールには予備は無いので一発勝負です。曲率の大きい曲面や凹凸のある部分に貼ることになるので難易度はガンプラの装甲の貼るのよりちょっと高めで、今回は前腕の分がちょっと歪んでしまいました。
 ツインテール部分はゲート跡や透けて見える細い房状の髪のパーツの接合部が多少気になるのと、あとうちの個体は2種類の樹脂の間に隙間があるっぽい部分もありましたが、グラデーション表現自体はかなりそれっぽいです。

 まあ何にしろ、プラモデルを普通に組み立てただけでこの形になってだいたい色分け済みでグラデーションまであるとかバンダイの成形技術やべえな、という感じのキットでした。
 ただ、組み立てたものを単にフィギュアとして見た場合、一応完成品の相場からすれば半額近いとはいえそれなりの値段だし(今回は特価で買えましたがLABOはこのミク以外総じてかなり品薄で買えても定価かもっと上ですし)、造形の好みの問題もあるし、特にミクは大量にフィギュア化されているキャラでもあるしで、必ずしも最適解でもないという感もあります。まあこれがプラモデルというのは面白いし、今後フィギュアの生産コストが上がることはあっても下がることは余程のことがなければまあ無いだろうから、この方向で技術が進歩していくなら楽しみでもありますが。

メニューに戻る

inserted by FC2 system