1/60ファントムレイバー
 本来の名前は単に”ファントム”ですが、キット名にはブロッケンやグリフォンと同様に”レイバー”が付いています。
 アニメではグリフォンより早く登場した機体ですが、キット化は後発。これの後にはイングラムにパーツを追加したアルフォンススペシャルとイングラムスペシャルしか出ていないので、1/60のレイバーのプラモデルとしてはこれが最後の完全新規キットです。
 2014年再販分を購入。金型の状態は特に悪くはなさそうです。

 1/60は比較的細身のレイバーは個々のパーツの形状は悪くないのにバランスがおかしかったりすることもありますが、太いレイバーはやけに整った造型でこれもバランスはいいです。
 成形色は薄紫、ダークブルー、グレーの3色。レイバーには珍しくクリアパーツはありません。各部の黄色い逆三角の模様は造形はされていなくて透明地のシールが付属。写真では貼っていません。
 レイバーとしては色分けがかなり多いデザインなので、成形色仕上げでも外装の2色はどっちも塗る必要があります。写真はラバー以外全塗装した状態。色味は成形色に寄せましたが、写真は現物より紫が青っぽくなっています。
 関節は旧1/144逆シャアやドラグナーと同型のポリ入り。腕の付け根と肩を横に上げる関節はプラのみで構成されています。前者は基部にポリパーツっぽい形の軸受けが入る構造なので、サイズが合うポリパーツがあればポリ関節化も容易。

 頭部は特に動きません。7顔と胸部の隙間の奥には首フレームっぽいパーツがあります。
 胸の開口部から露出するカメラっぽいパーツも別パーツで中に入っています。

 横幅だけなら1/48と同等ですが、さすがに全高にはかなり差があります。

 特に手持ち武器の類は無くて、手は左右とも平手のみ。指の裏側のモールドも細かくてこの時期のキットにしてはかなり出来がいいハンドパーツです。4本指なので汎用性は皆無ですが。あと手は何故か紫ではなくグレー成形です。
 首が固定で腰は元から関節が無いデザインなので、ポージングの幅はあまり広くないです。まあ基本ジャミングとレーザーが仕事で格闘とか作業とかはしない機体ですが。
 ラバーの弾力は関節可動にあまり干渉しません。

 胴体のジャミング装置の展開は、一旦胴体を上下にバラして間に展開用パーツを挟み込むことで再現。

 レーザー用の放熱フィンの展開は背面の外装を交換して再現。3組のフィンがありますが、収納状態のパーツは全部一体化しています。
 なお、ジャミング装置と放熱フィンは互いに干渉しないので、同時に展開させることも可能です。

 

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