HGゲシュペンスト
 シリーズ第3弾で2022年5月発売。「シリーズ初のプレイアブルのオリジナルロボ」→「OGシリーズ1作目の主人公(として選択可能な2人のうち片方)の乗機」→「シリーズ初のオリジナル主人公の初期乗機」と、今のところ比較的初期の主役級がラインナップされる形になっていますね。
 アルトアイゼンと同様だいたい1/144ですが今回もノンスケール扱いです。
 「HGスーパーロボット」のランナーを流用せずに前の2つよりガンプラに近い関節構造になっていたり手指の仕様が刷新されたりで、アルトアイゼンからかなり設計の方向が変化している印象。
 武器類がほぼランナー分けやスイッチで種類別に区切られていたり、肩装甲先端が多色成形ランナーに入っていて金型に全く手を入れなくても量産型Mk-Uの配色に対応していたり、付属品を持たせるのには使わない手指パーツが入っていたりで、設計上はバリエーション展開が想定されているようです。
 なお、ゲシュペンストには見た目は色が違うだけで中身が違う系列機が大量に存在していて、OGシリーズの設定では初代ゲシュペンストにもタイプR、タイプS、タイプT(設定上アルトアイゼンの改造素体になった機体)の3種が存在することになっていますが(タイプTは改造済みなので実際に登場するのは残り2機ですが)、今回のキットは説明書の解説にはタイプRと明記されています。ちなみに設定上は形式番号もありますが(上述の3タイプそれぞれがPTX-001〜003)、パッケージや説明所には記載されていません。
 ちなみにコトブキヤからも1/144で本体の外観が同じ機体がキット化されていましたが、そっちはMk-U名義で通常版(青)の他にタイプTT(パールホワイト)も出ていましたが黒い機体は出ずじまいでした。

 全塗装しました。関節部は銀色成形で設定画でもそんな感じですが、外装とケーブル類だけ金属色にしてフレームっぽい部分は好みでグレーに置き換えました。あと黒は原色の光沢にしています。
 銀のパーツ全部と武器以外の黒のパーツはKPSで、銀は光沢抑え気味で黒は艶消しのダークグレーみたいな感じの地色。
 フロントスカートのスリットと足の甲のノズルの赤、あと肩の外側の赤い部分の奥の黒が足りないくらいでほぼ色分け済み。肩と胸は黄色いノズルの中身まで色分け済みですが、腰のは中身も一体成型です。フロントスカートのスリットは開口されているので塗装はしやすいです。
 スネ下端の半円状のノズルはアルトでは平面でしたが、今回は底が段落ちになっています。
 関節はサイバスターとアルトで多用されていた2連ボールジョイントが廃止されていて、軸関節が多めになっています。あと肘下にボールジョイントがあったりスネ下部の外装が丸ごと前後に曲がったりで、見た目よりは動かしやすいです。
 あと羽根の基部はボールジョイントで、奥まで押し込んだ状態だと回転のみですが引き出すと曲げることも可能です。

 眼はクリアパーツで、見えにくいですが内側に入るパーツにはツインアイっぽいディテールが入っています。

 サイズ感はだいたいアルトと同じ。ただ、拳の大きさはかなり違います。

 武装はニュートロンビーム、プラズマカッター、スプリットミサイル、スラッシュリッパーが付属。手はこのサイズには珍しくガンプラMGによくある親指以外を交換する構造で、左右の拳とプラズマカッター用、右のニュートロンビーム用と平手、あと何かを握るためのものっぽいけど余剰パーツ扱いになっているものが付属します。
 スプリットミサイルは付属のジョイントパーツを介して背中の羽根に取り付けるようになっています。スラッシュリッパーも同じジョイントの反対側に取り付けますが、腕とミサイルで隠れるのでどの向きからも見えづらいです。
 スプリットミサイルは色分け済み。成形色は本体と共通ですが、汎用オプションだし色味が違う方がそれっぽい気もしたのでそんな感じで塗っています。

 ニュートロンビームは黒単色成形で、センサーっぽい緑色の部分のみシールが付属。ケーブルの赤は塗る必要があります。
 プラズマカッター用の左手でフォアグリップも握れるので両手持ちも可能。フォアグリップは固定ですが、そこまで構えにくくもないです。

 プラズマカッターは左腕に付いているグリップに刃を追加するビームサーベル的なつくり。腕には3組付いていますがランナー構成の都合で柄は4つあります。刃はガンプラ1/100サイズの湾曲したタイプ(ウイングEWやケンプファー等と同じ形状)。

 台座は例によってアクションベース4が丸ごと付属していて、股間に収納されている軸を展開して接続する構造。本体は3ミリ軸接続の台座には対応していません。
 スプリットミサイルは開閉ギミック等はありませんが、3ミリ穴があるので丸ごと射出状態っぽく飾ることはできます。

 スラッシュリッパーは一旦分解してPET素材のエフェクトを挟み込むことで展開状態に。片面に3ミリ穴があるので台座に接続できます。仕様としては付属のアクションベース4に付いている小型の支柱を使う扱い。
 あと右しかない平手は、スラッシュリッパー射出ポーズでの使用を意図されているみたいです。

 

 

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