1/144 バルキリーVF-17S
 マクロス7放送当時に出たキット。パッケージにはステルスバルキリーという名称も併記されていますが、ペットネームの「ナイトメア」は記載されていません。
 7の機体は諸般の事情的なアレがあるようでバンダイ以外からの商品化がほとんど無く(放送終了後にもハセガワから限定扱いでVF-22マックス機が出ていますし、全く不可能ではないようですが)、マクロスFに系列機のVF-171が出ましたがそっちも特に商品化の話は無いので、17系の量産玩具・模型はこれと放送当時の可変玩具くらいしか出ていないはず。
 なお、このキットの成形色を赤に変えたミリア機が当時のイベントで限定販売されています。あとサウンドフォースの3号機はこのキットに対応した改造パーツがガレージキットで出ていたはず。

 商品名は17Sですが、キットは指揮官用のS型と標準のD型との選択式になっています(パーツの形状が違う部分は完成後の交換も可能ですが、配色が一部異なります)。で、今回はD型として組んでいます。

 マクロス7の1/144キットは、これも含めて全てバトロイドとファイターの2機セットになっています。あと関節にはガンプラ用ポリパーツが流用されていて、手はポリ製。
 成形色はポリ以外黒単色で、キャノピーのみ無色のクリアパーツになっています。写真では全塗装して本体色はネービーブルー、キャノピーはクリアパープルを塗ってあります。

 バトロイド。腰が回らず膝の曲げが1軸構造な点を除けば当時のガンプラ1/144と同等の関節構造になっています。あと頭部側面のパルスレーザーも回転可能。
 色分け用ホイルシールが付属し、胸の統合軍マークもホイルシールですが、パーツに直接モールドが入っているのでそれを手で塗っています。
 ちなみにホイルシールはS型・D型両方に対応していますが、D型の水色の部分のみホイル地の銀色になっています(S型のは金ではなく普通に黄色)。
 それにしても組んでいるときには気にならなかったのですが、写真で見ると合わせ目が目立ちますね。接着した方がよさそうです。

 手持ち武器としてガンポッドが付属。胸の機銃は胴体とは別パーツで、銃口が造形されています。

 同スケールのMSより小柄です。

 関節は一応一通り動くのですが、可動範囲はあまり広くないです。ただ、バルキリーでネックになりやすい股関節の開脚角度は素立ちが不自然にならない程度には確保されています。
 ガンポッドの両手持ちも可能。腕の可動範囲ぎりぎりのうえに手首は無理に曲げると外れてしまうので、ポーズをつけるのがちょっと手間ですが。
 あとガンプラの膝関節用ポリパーツ(直方体に穴が2個開いたアレ)を使わず円筒状ポリパーツ1個で接続しているので、膝の曲げ範囲が狭い代わりに組み立て後も太股とスネを分離できます。

 ファイター。見えにくいですが、キャノピーの中にはパイロットも入っています。
 コクピット両脇の機銃は本体に一体化していて銃口は平面。パルスレーザーは固定式です。
 着陸脚は展開状態で固定。カバーは開いた状態で機体と一体成形されているので、収納状態にするには改造が必要。
 機体上面後部のパーツ(バトロイドの前腕)や後部メインノズル(足首)等に顕著ですが、ほとんどのパーツの大きさ・形状がバトロイドとは異なっています。おかげで可変玩具版よりフォルムは整っていますが。

 可動や細部の造形については物足りない出来ですが、同時期の同価格帯のガンプラにはスタイリングが根本的に狂っているものも少なくないことを考えると、基本的な造形はかなり良好な部類だと思います。

 
 

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